Sonnenschein!

フロ&きょんの、フウフがんばるぞぅ日記 

インタビュー

2005年07月30日 | Weblog
先日、能を見に行った時(「能」参照)、実は私達インタビューを受けていたのです。

上演後に劇場内のカフェでくつろいでたらテレビのインタビュアーが獲物を探してうろついていました。
デプッとしたおっちゃんとカメラマンが私達の所に駆けつけ
ものすごい早口で質問攻め。
さすが日本マニアのビアンカちゃんは、要領よくにこやかに応じ能の素晴らしさについて語りました。

おおー、さすがだ、ビアンカちゃん。
こりゃぁ、インタビュアーも満足だろうと思いきや

「あなた日本人ですね?」
マイクが突如ワタシの前に。
とっさに
「違います」
と嘘を。
「ワタシ、チュウゴクカラキマシタ

えーーーー!何でそんな事を口走る、ワタシよ!
。。多分、イヤだったの。
日本人だから能について色々語れると期待され、それをきれいに裏切ってしまうのが。。。
でもそんなとっさのワタシの機転(?)も虚しく
「彼女はいつもこんな冗談言うんです」
フロッッッッッ
黙れっっっっっ

結局質問攻めにされ、予想通り
「日本で見る能に比べてどう感じましたか?」
「・・・日本で見た事ありません。これが初めてです」
「(エッ?って表情・明らかに予想外らしい)・・・・
 じゃぁ、あなたは日本人だからあの歌うようなセリフも当然理解できたんでしょうねぇ。」
「いや、無理です。古い言葉だし、今の日本人はあんな言葉使いませんから。ワタシも字幕見てました」
「・・・フゥ。それは興味深い(←ホントかよ!?)。いや、素晴らしい。ではドイツでいい体験をしましたね。」
「はい。ありがとうございました」

くぅぅぅ~、なんでだ。なんでドイツで能を見てそれに感謝せにゃならんのじゃ
無念!!!

その後フロもインタビューされ、まぁ特にたいした事も言ってなかったけど
(難しかったけど良かった、とかそんなの。小学生の作文みたい)、本人は満足気。

帰り道、誰のインタビューが使われるかなぁと盛り上がったけど、
他の人にも沢山インタビューしてたから私達の中ではないかもね、と結論。
でもフロはまだ希望を捨ててないらしく「どのチャンネルだろう」とかまだつぶやいてた。

その後すっかり忘れてたんだけど、今日突如フロの友達から連絡があり
インタビューをテレビで見たとの事!
にわかに興奮するフロ。
・・・・・・チン(電話切る音)

こりゃぁ大興奮だろう、と思いきや

「インタビュー、きょんのが放送されたんだって・・・」
・・ガクーン(←フロ)
・・ガーーン(←ワタシ)

あんなの放送されるなんて・・・。
だから中国人でよかったのに!!!

2人様々な思いで落ち込み、しばらく物思いにふけったのでした。





職業実習

2005年07月29日 | Weblog
フロちゃん、ついにプラクティクム・デビュー

日本には教育実習という制度がありますが、これの一般企業版が職業実習(プラクティクム)です。
ドイツでは教育実習はないけど、この職業実習がとても一般的で、多くの学生が自分で企業に申し込みに行って
決められた期間その会社で働きます。
無収入だったり、少しお給料が出たり、普通の社員と同じくらいお給料もらえたりと様々。

フロは洋服に興味があるので、メッケンベルク・シュトラーセ(本通りみたいなもん)にある
メンズのスーツやシャツを扱う「アンソンズ」というお店で働きます。


いよいよ初日を迎え、大緊張のフロちゃん
昨晩は興奮で寝れなかったらしく目が真っ赤にハレてコンタクト入らず・・。
結構長い間コンタクトを手に頑張ってたけど、相当イタイらしく、
結局仕方なく眼鏡をかけて不服そうにご出勤。
何でそんなに不服なの?ちょっといつもよりブサイクになるくらいでどうって事ないじゃん、って思ってた。
んーーーーー?? 

・・・ッッッッッッハ!!
わかった!!

昨晩。
「フロちゃん、かっこいいからお店で服のモデルさんと間違えられるかもネ!」
そんなわけない。200%で冗談。
「えー、まさかぁ。僕なんか~。」
「いやいや、わかんないよ。背も高いしさぁ。スタイルもいいしさぁ。なんて言っても特に目がいいよねぇ。
 その目のせいで確実にモデルと間違われるね、決定!!」
「えー、そんなぁ~
・・・・・・・・・・

間違えて欲しかったのか、フロキチ!!

そういえば昔、きょんの同居人Tommiが
「フロフロはカールシュタット(デパートの名前)のマネキンみたいやなぁ」
って言ってたなぁ。
うん、もしくはマネキンくらいには思ってもらえたかもしれんが、モデルって!!
そらないぜ。


で、午後抜き打ち調査に行ってみた。
おった、おった。
ワゴンの前で無心でTシャツを折りたたむフロ発見。

お腹の出たおっちゃんが近づいて何やら質問。
大丈夫か!?答えられるのか!?
母のような気持ちで隠れて見守るワタシ。
でも心配をよそに、2人で色んなサイズのシャツを試してなんだか楽しそう。
結局おっちゃんはお腹に一番ぴったりきたサイズのものに決めたらしく満足気にレジへ。
フロも大満足の表情。
中学生日記でいう
やったな、オレ!
って感じ。

ふぅ、じゃ、帰りますか。(←会わんのか!)

夜9時前に帰ってきたフロはさすがに疲れてたけど、
「ねぇねぇ、今日ね、1人おじさんが来てね・・・」
うんうん、知ってるよ。聞いてあげるけど。


誰からもモデルとは思われなかったけど、店員に見られた事で大満足のフロちゃんなのでした。(今日のわんこ風)







2005年07月27日 | Weblog
ワタシのイタリア語のタンデムパートナー(個人的に会ってお互い言葉を教え合う)ビアンカちゃんとそのお友達、
おまけでフロ、というメンバーで能を見に行きました。
日本好きのドイツ人3人組と、能なんか見た事もない日本人きょん。

今夏のドイツの音楽祭では、たまたまテーマが”日本”だったので、
その音楽祭のプログラムの1つとして日本の伝統芸術「能」があったのです。

道すがら「Nou」について日本マニア3人組から色々質問攻めにされるワタシ。
ネットで調べときゃよかった・・・
後悔先に立たず。何も答えられずただニヤニヤ曖昧に笑うしかない。

マニア・ビアンカちゃんからは
「Kyogen と Nouは何が違いますか?」
との質問。
「わかりません」

マニア・ビアンカちゃんの友達からは
「Nouはシリアスなストーリーだと聞きましたが、どの書物からそのセリフは取られてますか?」
「予想がつきません。そして(実は)質問の意味もよく分かりません」


もうやめて、許して・・・


ついにマニア・フロキチからも。
「舞台が終わった時いつ拍手をしたらいいですか?」
?・・どうでもいいです(質問が)」


本番前にバカチンきょんを披露してマニア3人組をガッカリさせてしまったけど
実際の能の舞台はとっても面白かった!
舞台横にスクリーンがセットされ、ドイツ語訳が写されるのでドイツ人にも充分楽しめたみたい。
言葉は古い日本語だからワタシも全ては理解出来ず、スクリーンをチラ見しながらだったけど、
そのドイツ語訳はかなり現代の言葉に直されててわかりやすい。

2作品あって1つは「蚊相撲」(蚊の精と大名が相撲する笑い話し)
2つ目は「葵の上」(光源氏からの話だった)
「蚊相撲」の方が受けが良く、場内大爆笑
能で大爆笑って、ねぇ。


1時間半の上演が終わり大満足で、さて帰ろう、と立ち上がると
じっとイスに座り込んだまま動かないフロ。
どうした、感動して泣いてるのか、マニア・フロキチよ。

「・・・足がしびれて動けない(苦悩の表情)・・・」

えーーーーーーー!!
イスでっせ!
イスに座って私達能見てたんでっせ!!


フロの日本人疑惑、深まるばかり。
・・でも、イスなのにねぇ。(←しつこい?)



来独

2005年07月26日 | Weblog
きょんの父・チユキと、弟・ケンタが9月に来独することになった。
本当はケンタが1人で来るって言ってたんだけどチユキもおまけでやってくることに。
ケンタ1人かも、って言ってたときは
「僕がハンブルクを案内するよ!僕はハンブルガー(ホントにあるんです、この言葉・・)だからね!
 ケンタ(←もう友達気分)は僕のことなんて呼ぶかなぁ
ってウキウキしてたフロだったのに、お父さんも来るらしいって分かった途端、状況は一変
きょんは前から「ドイツに遊びにおいで」って誘ってたから予想出来てたし
すごく嬉しいのだけど、フロにとってはこれは一大事らしく・・・。
           

日本語の教科書の「挨拶編」に折り目が急に増え、
両親や双子の弟・ベンベンに電話して真剣な顔でなにやら語り(ボソボソとファーター(お父さん)とか聞こえてくる)、
「日本の文化・家庭編」を図書館で借りてきてむさぼり読み、
きょんの家族写真を再確認し直してる。

そしてせっせとノートに何やら書き込んでるから、フロがいない間にこっそりチェック(←いつもします)

「してはいけない事」           「していい事」
・手をつなぐ        
・鼻にキスをする
・頭をなでる               まだはっきりしない
・きょんと呼ぶ
・お父さんと呼ぶ
・足下にひざまずく(←!!したことないじゃん!!)
・・・・まだまだ続く・・・・

アホだ・・・。
だからか。最近やたら質問攻めだったのは。
じゃぁ素直に
「お父さんの前で何をするべきじゃないの?」
って聞けばいいものを、いつもさりげなく(のつもりだったみたいだけど)
「(ワタシのほっぺた撫でながら)こういうのは日本の文化では自然な事なのかなぁ?(チラッ)」
ってまわりくどい調査(?)をしていた。

気づかなかったワタシもワタシだけど、、、
はぁぁ、フロよ・・本当にバカチンで可愛いのね

昨日チユキと電話で話した時、
「彼氏がどんな男かしっかり見極めんといけんのぅ。いらんことしょうたら許さんど。ワッハッハ」
って冗談か本気か分からんが言ってた事は、絶対内緒

そしたらハンブルガーなのにきっとハンブルクから逃げ出すもんね、フロちゃん







アマレット

2005年07月22日 | Weblog
皆さんはアマレットという魅惑のリキュールをご存じでしょうか?
イタリアのリキュールで、アプリコットの核部分をブランデーに浸して液を抽出したものに砂糖で甘みをつけています。アーモンドの香りによく似ていることからアマレットと呼ばれてます。
最近まで、アーモンドから作られてるリキュールだと信じていたくらい、その優雅なアロマはアーモンドを思い起こさせます。

フロにある日
「きょんの味覚は偏ってるよね。普通は日本人が嫌う物ばかり特別好きだもんね?」
と指摘され、そうだっけ?と考えてみると、確かにそうかも。。
ワタシ以外の日本人が好きでたまらないって言ってるの聞いたことないなぁ。。

ちなみにワタシの大好物を思い起こすと、
まずダントツ1位がマンデルンオリーブ(オリーブにアーモンドが差し込まれてる)
2位にマジパン(アーモンドの粉で作られた砂糖菓子)
3位に前述のアマレット

オリーブは日本にいるときから大好きで百貨店に行ってはちまちま買ってたんだけど(高いからドーンと買えない、ちっちゃいな、ワタシ・・・)、
マジパンとアマレットはドイツに来てから知ってしまった禁断の食物。
たしかにオリーブなんて日本にいるときは罰ゲームで使われてたよね。。。
でもワタシにとってはネコのマタタビのような物で、この三大食物を目の前に出されるともう何にも逆らえない
フロと賭けをしたり、何か買ってあげるとか言われると(滅多にないけど)すかさずこの三大食物のうちのどれかをリクエスト

さて、最近「きょんの禁断食物第三位」のアマレット好きがエスカレーターしてきてるな、と自分で感じる。
学校の大事な試験(声楽)が1ヶ月後に控えてるというのに毎日飲む飲む。
食事に行ってはアマレットを食前・食後に、バーに行ってはただただアマレット。
朝起きたら軽く1杯。もちろん寝る前にも重めに1杯。
一体いつ歌の練習するつもりだろう?
ワタシ事ながらちょっと心配。

普段ワタシの生活に口出ししないフロちゃんもさすがに
「ねぇ、オリーブかマジパン好きなだけ買ってあげるから、今はアマレット我慢しなよ。ね??」
と心配げ。
でもでも、我慢出来ないの。
すまん、フロキチ。
もうこれは麻薬なの。
あの瓶見たらフラフラ近寄ってしまうの。
ごくごく

やばい、また飲みたくなってきた。
禁酒週間まであと3日。
悔いのないようアマレットとアマイ日々を過ごさなきゃ。

是非皆さんも、まずは1滴からどうですか?