Sonnenschein!

フロ&きょんの、フウフがんばるぞぅ日記 

クリスマスとお正月の狭間から。

2006年12月30日 | Weblog
 どうでしたか、皆さんのクリスマス。
家族と、友達と、恋人と、仲間と、素敵に過ごしましたか?

 ワタシはクリスマスからフロの両親宅入りして、そのまま今日に至ってます。
本当は2,3日の滞在後にはうちに帰ってくる予定が、フロが風邪をひき、こじらせ、結局今まで両親宅で寝込んでるのです。
というわけで、全くブログも更新できず、実は今は着替えを取りにちょっとだけ帰ってきてるの。
どうやらこのまま両親宅で新年を迎える運びとなる気配

クリスマスは例年通り、両親プロデュースのパーフェクトクリスマス
スジンとベンベンもボンから帰ってきて、6人揃ってゆっくりと過ごし、散々ご馳走を食べた果てには、トランプやバックギャモン等のゲームで盛り上がる始末

今年は両親からのクリスマスプレゼントとしてお金を頂いた。
それも結構な大サービスで 
スジン、ベンベン、フロが何を買うかリストを作る横で、ワタシはもう「貯金」と決めていたので全然話しに乗らない。
フロには

「そんなの退屈だよ・・

と文句を言われるけど、負けない。
ママには

「ノイス家は誰もちゃんと貯金が出来ないのよ。だから家族の中に1人くらい貯金が出来る人がいると嬉しいわ~

と褒められた
 ホーラね、と勝ち誇ってフロを睨んでいたら、

「でも、何も買わないで貯金だけっていうのはやっぱり退屈ねぇ~

と落とされた。
というわけで、仕方なく(?)祝日開けにみんなにくっついて、お買い物に街に繰り出す
大金を手にした貧乏学生は、買いまくった。
スジンもベンベンもフロも、洋服だの、靴だの、欲しいものリストに従って買いまくる

そしてワタシは・・・。
ちょっとだけ買った。
ちょっとだけ・・・。
シャツと、ワンピースと、パンツと、化粧品と、、、、あともうちょっと・・

うちに帰ると、ワタシの買い物を見たママに褒められる
なんか、恥ずかしかった。
自分の弱いトコをみんなに見られたみたいでサ 

朝は毎日11時に起き出し、パパが準備してくれる朝食をとり、あとはひたすらゴロゴロ。
間あいだにはケーキやクッキー等をつまみながら、夜はまたご馳走
気が向くと、寝込んでいるフロを放っといて近所の散歩にスジンと行くんだけど、大した運動量じゃない。
これは、休み明けがコワイですな・・

さてさて、そんなこんなで新年を迎えるまで、残念ながらブログの更新が出来ないと思われます
みなさんの素敵な年明けを心より祈っています

 来年もいいことが一杯いっぱいありますように~ 

イブイブ=師走

2006年12月23日 | Weblog
明日はクリスマス・イブ 

ってことは今日はイブイブ。
日本ならばロマンチックな雰囲気の中、街中カップルで溢れかえってるんでしょうね・・・

ワタシはといえば、髪を振り乱して大変忙しく頑張った1日でした。
クリスマスを迎えるために、色々準備しなきゃいけない事が小山のように

スーパーその他のお店が明日から3日間お休みなので、食料確保。
クリスマスプレゼントに付けるカードの準備
明日からしばらく、フロ両親宅に留まるので、お泊まりセットの確認
手みやげで持っていくケーキを焼く。
更に、明後日の夕食担当(明明後日はスジン・ベンベン組)とママから仰せつかったので、材料を先に両親宅に届ける

等々・・・

何じゃ、この忙しさーーー
荷物を抱えて家を出ると、近所の住宅街はシーンと静まりかえり人っ子一人見えない。
けれどスーパーに行くと長蛇の列。
みんなせわしなくバタバタ頑張ってるみたい 

この雰囲気、あぁ、日本の大晦日みたいなんだなぁ、、、と思った
みんな年越し(クリスマス越し)の準備に追われてるんだね

それにしてもこれで4回目のドイツのクリスマス。
こんなに忙しく迎えるのって初めてだなぁ。
今まではお客さん待遇で迎えてもらってたからなのね・・・

と気づいてしまったイブイブの日 

サンタからワタシへのプレゼント

2006年12月22日 | Weblog
 いよいよ全く時間がなくなってきたので、シブシブ街に繰り出しました。
目的はフロのクリスマスプレゼント

一昨日、同じく全くプレゼントを準備していないという米さんと探し回り、ワタシはフロの好きなブランド店で靴を買うことに。
米さんにも付き合ってもらい、数ある靴の中から3足を選び、フロのサイズを出してもらえるようお願いした

ところがナイ。
ありゃしナイ
45なんてデッカイ足持ってるから、3足とも出てきやしない
結局、店員のお姉さんがどっかに確認して、在庫があったら電話するというので泣く泣く帰った。

そしてやはりドイツ。
電話なんかありゃしない
おいコラ、クリスマスまでどれだけ差し迫ってると思ってるんだ

それで出向きましたとも、もう1度。
店員に半ば切れ気味で聞く。

「一昨日在庫の確認したのに、連絡ないんですけど。クリスマス近いんですけど。靴欲しいんですけど

すると、その場で対応してくれ、その時の店員は誰だったか聞かれる。
知るわけないだろう

モニカだった?」

ワタシはお前らの同僚かーーーー!!
モニカかどうかなんて知らんワイ!!

結局、同じブランドの別店舗が徒歩10分のところにあることを教えてくれ、フロのサイズもそこに揃ってる事を電話1本で確認してくれた
何故だ、何故モニカ(推定)は一昨日それをしてくれんのだぁぁ

その後フロと合流し、一緒にその店へ。
お取り置きしてくれていたその靴と御対面し、1足を選ぶ。
フロは大喜び。
ワタシもホッとして、選ばれた靴を持ちかっこ良く支払いに
フロはその間、別の商品に釘付け

さて、支払いの段になっておかしな事が起こった。
レジのお姉さんが、実際より25ユーロも少ない値段を告げてきた。
間違いだろうと、靴にも靴箱にもはっきり表示されている料金を払う。
すると、きっちり25ユーロお釣として返された

・・・アリ?

「間違ってませんか?」

「ううん、この値段が間違ってんのよ

というわけで、ワタシ達が思ってたよりも随分安く手に入った。

ちなみに、今回のこの靴を買うにあたって、ちょっと値が張るので、これを買ったら4月の誕生部プレゼントはないと思うようにという約束だった。

支払い場所からチラリと後ろを振り返る。
ヤツはまだまだコートのコーナーで釘付けだ。
この値段間違いに気づいた様子はナイ・・

フッフッフ・・・・
これがサンタさんからワタシへのプレゼントでなくてなんであろう。

店を出、大喜びし

「4月はチョット残念だけど、こんなにカッコイイ靴買ってもらったから、我慢しなきゃ

と早速新しい靴を履きだすフロに、真実を知る日は来るのか、こないのか・・・



保険会社

2006年12月21日 | Weblog
ワタシはこっちでAOKという保険会社にお世話になってます。
仲良くやってきたつもりだったのに、ここに来てエライ事に。

「10月以降、あなたに保険は適用されなくなります

AOKからこんな手紙を受け取ってから早3ヶ月、ワタシは今一体どういう状態なのかサッパリ分からなかった。
この通知、ワタシの所属する音楽学校(コンセ)の外国人学生にもれなく届いており、もちろん納得できないコンセとAOKは弁護士を通じて戦い続けてきたの
だって、この保険なしにはビザの更新が出来ないんだもん・・・

そんな中、2週間前、声帯直撃型風邪をひいてしまったワタシは、慌ててAOKに電話した。

「あのぅ、今日病院行きたいんですけど、オタクの保険ってまだ有効なんですかね?

すると

「あぁ、コンセの学生さんね。もう無理無理。うちとおたくとは何の関係もないから。先週もコンセと最後の話し合いをして決着着いたんですよ

クッソウ、駄目なのか。
コンセは負けたのか・・・

そして病院には行かず、お茶飲んで治した

そんな悲しい思い出があったのに、今になってコンセがどんな手を打ったのか、やっぱりもう1度AOKの保険が受けれるかもしれないという。
そしてコンセの顧問弁護士と話すようにと、何人かがグロースさん(学長の秘書のおばちゃん)から学校に呼び出された。
ワタシも病院に行けなかったので、その問題を弁護士に話すようにとグロースさんに言われ、トコトコ向かう

政治が絡んだ色々複雑な事情はあるんだけど、要するに弁護士の力を借りて、何とかもう1度AOKの保険が使えるようみんなでお願いしよう、みたいな趣旨だった。

ところがワタシは、2週間前拒否された思い出がよみがえる。
学生生活もあと2ヶ月だし、今更10月からの保険料なんて払うもんか

そしておじいちゃん弁護士と個人的に話すとき言った。

「ワタシ、保険もういいんですけど。辞めたいんですけど。病院行けなかったし

すると、顔色を変えたグロースさんとじいちゃん弁護士からものすごい怒られた。
みんなで力を合わせてAOKにお願いしようって時に、何言い出しやがるんだって感じ。

言いたい事は山ほどあるが、全体の利益を考えるとここで1人頑張っても仕方ないのかと、諦めた・・・
うちに帰って、フロにぶちまける。
フロはワタシよりももっともっと怒って、AOKとの直接交渉の日には必ず着いて来ると言う。
彼に言わせると、個人レベルの意見はつぶしてしまい学校の方針に従わせるというやり方が、どうも外国人の学生だから強引にやってしまえという風にも受け取れるんだってサ。
確かに、言葉の面では不自由なワタシ達。
小難しい話しをされ、説得されれば従うしかない。

でも、お金を払うのはワタシ達自身で、その意見は尊重されてもいいはずなのにね。
小学生じゃないんだからさ。
敵はAOKの筈なのに、この日はグロースさんとじいちゃん弁護士に爆弾を抱えてしまったよ・・・
ごめんよ、2人とも学生のためにしてくれてるのは分かってるんだけどさ・・。

でもね、この件に関してはもう考えないことに決めた。
こういった企業とのトラブルに、どんなに本気で腹をたてても仕方ないって事を、悲しくもドイツで学びすぎてしまったから

その代わり、本当にもう1度AOKに加入し、保険料今まで分払うことになったら、これでもかって位病院に通ってやろうと思う。
それで、少しでもAOKに打撃を与えてやるんだ
今、その時に備えて一生懸命身体中の健康チェックを開始した。

更に、今日、復讐の手始めとしてAOKに行き、来年の手帳を手に入れてきた。
今年一杯使い切った手帳も実はAOKのもの。

左がすり切れた今年の。
右が今日奪い取ってきた来年の。



ボロボロになるまで使い切ってやる!!
コレがワタシのちっちゃい復讐

ディースカウとシュヴァルツコプフ

2006年12月20日 | Weblog
テレビを見ていたら、フィッシャー・ディースカウ(ドイツの元バリトン歌手)がインタビューに答えてました
今は引退して南ドイツで毎日散歩しながら暮らしている、普通のドイツのおじいちゃん。
そのインタビューでは、毎日の生活から作曲者についてまでと、色んな事ににこやかに静かに答えてた

フゥーン・・・ ポッケーとその番組を見ていて途中でハッと気づいた。
あーーーー、今字幕なしで直接フィッシャー・ディースカウの言葉を聞いてるんだぁ
当たり前の事なんだけど、誰の手も通さず彼の生の声を聞けた気がして何だか新鮮
そしてワタシの中のディースカウ像がガラリと変わる。
もの凄いスター歌手から、学校の歌の先生って感じに。

やっぱりその喋り方で人柄って伝わってくる。
ディースカウはきちんと丁寧に質問に答える、とても頭のいいおじいちゃんだった

さてそして昨日、またポッケーとテレビを見ていたら、今度はシュヴァルツコプフ(ドイツの元ソプラノ歌手)の公開レッスンが放送中。
ロシア人の女の子が生徒で、曲はモーツァルト「魔笛」のパミーナのアリア
シュヴァルツコプフの昔の十八番だっただけあり、彼女も嬉しそう

ほがらかな雰囲気の中始まったレッスンだったけど、出だしの「Ach!」にえらい時間がかかる。
「そうじゃない、どこで歌ってるの!?どうして開かないの?全部頭でならしなさい!

きっとオーディションで選ばれレッスンを受けれることになったんだろうロシア人の彼女に焦りの色が浮かぶ
でもシュヴァルツコプフは容赦ない。
もうシワシワのおばあちゃんなのに派手派出のブラウスで、もの凄い元気。
そして厳しい
よーく聞いていると、間間に結構きついことを言う。

「あー、この発音が全然出来ないのね、駄目ねぁ。まぁどうぜ同じ言葉がすぐ出てくるから今は取り敢えずもういいわ

これも、きっと日本語の字幕があったらもっと綺麗な、よそ行きの言葉に直されるんだろうなぁって思う。
ディースカウと同じように、本当のシュヴァルツコプフを見た気がした。
やっぱり生の声って面白い

ドイツ語に初めて感謝した瞬間