吉村京花☆歌う門には福来る

Jazz, Bossa Nova, Sambaを愛するシンガー、吉村京花のブログです。

オバマ大統領への期待/コミュニティ・オーガナイザー

2009年01月22日 | 子育て教育
第44代合衆国大統領就任式。
世界中の多くの人々が感動とともに
見守ったことだろう。

ご他聞に漏れずオバマ大統領には
私も非常に期待しているのだが、
その理由は、彼が「演説がうまい」とか
「スーパーマン」だからというのではない。

変革は誰か一人のスーパーマンの手で行なわれるものではない。
人々が内側から突き動かされる力が
やがてうねりとなり、変化へと向かうのだ。


オバマの自伝「マイドリーム」を読んで
アメリカには「コミュニティ・オーガナイザー」
という仕事があることをはじめて知った。

仕事といってもわずかな給料だから、
半ボランティア。
貧困地域に入って、住民一人ひとりに
生活不安について聞き取り、
そこから問題を整理し
解決へ導くための手助けをする役割だ。

アメリカには教会という組織があるので
そこを拠点に活動が行なわれることが多い。
日本では現状ではなかなか難しいだろうが、
こういう役割こそ今、必要なのではないかと思う。

コミュニティ・オーガナイザーの手法は
オーガナイザー自身が何かを
ちゃっちゃか解決するのではない。
問題の当事者自身が、少しでも状況をよくするために
何ができるか考えて行動するように
影に日向に寄り添って、その気にさせていく手法なのだ。


こういうことができたら
もう、これ以上の力はないと思う。
まさに草の根。
これは、理屈の世界ではない。

オバマ自身も数々の挫折を味わっている。
でも、人々とともに成長し
彼と一緒であれば、困難なことでも
乗り越えるだけの勇気を持てると
思わせるような人物になっていったのだ。

それって、本当にすごい。

口の上手い政治家より
熱心なコミュニティ・オーガナイザーが
各地域にいたほうが
人々の暮らしはぜったいよくなると思う。

上から何かを与えたら、
それは一過性で終わる。

でも、人々自身が変化したら
さらにそれが新たな変化をもたらしたら。
変化の波は次々と広がっていく。

あきらめないで、菌をばらまこう。
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