吉村京花☆歌う門には福来る

Jazz, Bossa Nova, Sambaを愛するシンガー、吉村京花のブログです。

授業参観

2008年01月27日 | Weblog
きのうは娘(小4)の小学校の土曜授業参観。
参観したのは理科と道徳。
「道徳」というと、いかにもつまらなそうとお思いでしょう。
ところがどっこい。
笑えました、楽しめました。
いや、別に見ている人を楽しませるためにやっているわけではなく、いたって真剣にやっているのですけど、子どもの感性全開で、それを引き出している先生にも拍手!でした。

題材は「江戸しぐさ」。
公共マナーについて考えるっていうことですね。
最近JTのCMでも扱われてます。

先生が絵を見せて、子どもたちに気がついたことを問いかけます。
絵は、なぜかちょんまげ結って着物を着た江戸時代の人と現代の人が入り混じって、電車の座席に座ってます。
そこへ、若い女性が乗ってきた。
座席には少々余裕があり、詰めれば一人くらい座れる状況。
そこでみんな、ちょっと腰を浮かし・・・。
という場面なのだけど、子どもらの答えの中には、
「つり革が4本!」
「黄色い服の人はかばんをかけてる!」
とか、大人が予想するのとは別のところに目をつける。

別の絵では、雨の日に橋の上をすれ違う2人の人が、
傘を傾けてやり過ごす様。
教室内の机と机の間を橋に見立てて、
2人の子どもが、実際に傘をさしてすれ違う。
すると一人の子は、相手とすれ違う寸前に
傘を頭上にかかげたまま閉じる。
まるで、鬼太郎に出てくる「傘化け」。
「そうすると自分が濡れちゃうでしょ?」って先生が言うと、
「俺は別に濡れてもいいもん」だって。

ほんとに意外で面白い。
子どもの目のつけどころをちゃんと出させてあげて、
そのうえで、相手も自分もみんなも気持ちいい行動って
どんなんだろう?って考えさせていた。

結局「こうあるべき」って言葉でいくら言っても、
本人のふだんの行動に落とし込み出来なければただの「知識」。
でも大切なのは知識をいかに実生活に生かすかだ。
というか、これは「知恵」。
狭い国土日本に住む先人が、経験から編み出した偉大な知恵なんだ。

私の子どものころは、学校ではこういうことやらなかったな。
でも、本当に学んだのはいい大人になってから。
というか子どもを持ってから。
弱いものの立場を実感してから。

それまでは、ホント自己中だったなとつくづく思う。
「今どきの若いもんは」とか、
「ゆとり教育が日本をダメにした」とかいう、
オヤジに限って、平気で道端にツバはいてたり、
人ごみで歩きタバコしてたりする。
(違っていたら失礼!)

大人は子どもにいい行いをしてほしければ、
自ら日々の実践を見せていくしかないのだろう。

わかってたことだけど、
「やっぱりそう」と実感させてくれた授業だった。
しかも下手なバラエティ番組より笑えたし。
コメント
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