Yさんの閑日好日雑記

徒然に、気まぐれに何かが見つかれば

模型の貨車(7)

2017年04月23日 | 日記
4軸貨車の2両目は「チキ」。
前回も説明した通りに2軸貨車の「チ」から発展してきた貨車である。
この貨車は、分かり易く長物木材を積載している。
「チ」の2軸貨車は2両連結で運んでいた積載物を1両でこなせる車両で
ある。またボギー台車(4軸)なので、安定性、高速性も確保されている。

さて以前に書いたが、2列目のカタガナ表記をここで説明しておこう。
「チキ」の場合では、「キ」になる記号が何を意味しているかである。
これは、貨車が積載できる積荷の重さを表している。
貨車の場合は、『ムラサキ』の順に変わるが、寿司屋の醤油ではない。

積載量で13トン以下は表記ナシ、14~16トンが「ム」、17~19トン
が「ラ」、20~24トンが「サ」、25トン以上が「キ」と表記している。
何で『ムラサキ』となったかは、諸説あるらしい。
国鉄(鉄道省)の紋章が「動輪に桐」で、桐の花は紫色だからの語呂合わせ、
また単に貨車の用途記号として使われていない文字を使って『ムラサキ』と
語呂合わせをした説とかがあるらしい。どれも確信ではない。

こんなことも貨車の模型を持ったことで増えた鉄道的な雑学である。