Yさんの閑日好日雑記

徒然に、気まぐれに何かが見つかれば

模型の貨車(2)

2017年04月15日 | 日記
2回目は「セム」と「ト」。
何だかカタガナの文字が行き成り来るが、貨車の形式がそうなって
いるので、ご容赦いただきたい。
「セム」は、写真のように石炭を運ぶ専用貨車である。
「セム」とは説明するまでもなく石炭のセ、そして無蓋車。
「ム」は無蓋車の略で屋根のない貨車である。

「セム」はホッパ車の一種であり、基本的な構造はホッパ車と同じ
である。
違いは、積荷の石炭がホッパ車の積荷である砕石(鉱石)に比べると
比重が小さい。
ただ「セム」はかつての日本の基幹産業であった石炭輸送で早くから
活躍しており、ホッパ車と別扱いにされている。
塗装は黒に塗られている。

「ト」は貨車の代名詞と云っても過言ではない。
昭和の頃は、大抵が貨車と云えば「ト」か「ワム」が頭に浮かぶ。
「ト」はトラックのトであり、これも屋根のない無蓋車である。
積荷は多彩で昭和の時代には、たいへん重宝された貨車である。
写真では石炭を積載している。