やさしい芸術論

冬が来たなら、春はそう遠くない

6/18 ポールマッカートニーの誕生日

2021年06月18日 | 洋楽

本日、6月18日は元ビートルズのベーシスト、

ポール・マッカートニーの79歳の誕生日になります。

 

 

ポール・マッカートニーと言えば、

ビートルズ時代にジョン・レノンと共に数多くの名曲を生み出しました。

「レットイットビー」、「イエスタディ」、「ヘイジュード」などなど枚挙にいとまがありません。

 

個人的に、ビートルズ後期の曲が好きです。

「ホワイトアルバム」、「マジカルミステリーツアー」、「アビィロード」、「レットイットビー」など。

 

 

またビートルズ解散後は、

「ブルーバード」「アンクル・アルバート〜ハルセイ提督」の曲がとても好きです。

 

ポールマッカトニーが誕生日という事で、

ぼくがピアノで編曲した「ハッピーバースデイトゥーユー」を下に載せます。

 

 

 

 

 

 

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「愛は藍色」

2021年06月14日 | 小曽根俊子

小曽根俊子さんはとても素晴らしい詩人です。

 

小曽根さんは重度の脳性麻痺により、

両手両足が不自由で、言語障害もありました。

 

全国の障害を持つ方たちが詩を書き、

その詩を曲にして歌う「全国わたぼうし音楽祭」というイベントがあり、

小曽根さんは「第五回全国わたぼうし音楽祭」で

わたぼうし大賞という賞を受賞されています。

 

小曽根さんは、障害の苦しみから自殺未遂をしたり

絶望状態となりますが、

詩を書く事で、自分自身を表現し、芸術に触れることで

こころが救われていきます。

 

やなせたかしさんが編集長を務めた「詩とメルヘン」という雑誌にて

度々取り上げられ、雑誌内にて小曽根俊子さんを以下のように賞賛しています。

 

「心の中で鐘が鳴り響き言葉を失った。」

 

「絶望の隣は希望です」というやなせさんの詩がありますが、

小曽根さんはまさに、絶望の淵に立たされながら、

詩を書くことで、詩を読む人に希望を与えている人だと思います。

 

人生とは何か、生きる意味はなんなのか。

小曽根俊子さんは多くの人に、いのちについて伝えています。

 

「愛は藍色」の詩の特に4番が素晴らしいです。

障害により歪んでしまった体と、歪んだ文字を重ねています。

 

 

「愛は藍色」(1番と2番と4番)

1.

星は夜空を飾ります

海は生命を育てます

夢は未来を築きます

愛は愛から生まれます

 

2.
鳥みれば鳥になりたいわたしです

魚みれば魚になりたいわたしです

花みれば花になりたいわたしです

天よ 地よ 教えてください

わたしは何をするために

この世に生をうけたのですか

 

4.
息をいっぱいすいこんで

愛という字を書きました

墨をいっぱいふくませた

筆を握って書きました

すべての音が消えました

すべての事を忘れました

ふるえてゆがんだひと文字は

精一杯のわたしです

今 あることのしるしです

 

 

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赤毛のアンを救った一言

2021年06月14日 | 文学

カナダ人の小説家、モンゴメリが書いた「赤毛のアン」はとても有名です。

 

「赤毛のアン」は田舎に住む少女アンの成長を追った話ですが、

この話の中にとても印象に残っている一言がありました。

 

 

物語の主人公である赤毛のアンは、生後三か月で両親を亡くしており、

孤児院で生活しておりました。

 

ある日、年老いた兄妹は力仕事を手伝ってもらうため、

孤児院から若い男の子を引き取ることにしました。

 

しかし、何かの手違いで引き取られる子は男の子ではなく、

赤毛の女の子が来てしまいました。その女の子がアンです。

 

アンは引き取ってくれる嬉しさにこころを弾ませますが、

どうやら欲しいのは自分ではなく男の子だったらしい、と知ると、

夢見心地から覚め、一気に現実に引き戻されます。

 

「あたしをほしくないんだ。

男の子じゃないもんで、あたしをほしくないんだ。

いままでだれもあたしをほしがった人はなかったんだもの。

あんまりすばらしすぎたから、

ながつづきしないとは思っていたけれど。

あたしをほんとに待っててくれる人なんかないってことを

知ってるはずだったんだわ。

ああ、どうしたらいいんだろう?」

 

兄マシュウは気の弱い性格からどうしていいのか分かりません。

妹のマリラは現実的な女性です。

働き手として男の子が欲しかったので、アンを孤児院に返して、

再度男の子を要求しようとします。

ためらう兄マシュウに対し、妹マリラはきっぱりとこう言います。

 

「マシュウ、まさかあの子(アン)をひきとらなくちゃならないと

言うんじゃないでしょうね。

置いとけませんよ。

あの子(アン)がわたしらに、何の役に立つというんです?」

 

赤毛のアンは窮地に立たされました。

お金もない、才能もない、容姿もそんなにかわいくない。

まるで取柄の無いように映る、孤独な少女アンにとって、

何の役に立てるのか、言葉が出ません。

 

しかし、兄マシュウは赤毛のアンを救う一言を言うのです。

 

「わしらのほうで、あの子(アン)に、なにか役に立つかもしれんよ」

 

孤児院から人を引き取るのだから、その人にどんな役に立ってもらおうかと

その事しか頭になかった妹マリラでしたが、

思いがけないその言葉に色々悩んだ後、

赤毛のアンを家に置いておくことにします。

 

兄マシュウの中で、

相手は何の役に立つのだろう、ではなく、

どうやったら自分は相手の役に立てるだろうか、と発想の転換が起こったのです。

 

兄マシュウのやさしさが、少女に対する憐みが、

赤毛のアンを救ったのでした。

 

エゴ(損得勘定)のこころではなく、利他的のこころで

人を見る大切さに気付かされた一言でした。

 

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バラの花とジョー

2021年06月14日 | やなせたかし

「バラの花とジョー」はやなせたかしさんが書かれた短編のお話です。

 

バラの花と、ジョーという名の犬の恋の話です。

 

 

ジョーはひとりぼっちの犬で、

美しい良い香りがするバラの事が好きになります。

 

バラの花もジョーをとても気に入りますが、

ある日、バラの花がカラス達に襲われ、

ジョーがバラをかばった際に怪我をして、失明してしまいます。

 

バラの花は悲しみ、自分のために目が見えなくなった事を謝ると、

ジョーはやさしさから、「美しい君の姿が見えるよ」と冗談を言います。

 

ジョーは失明をした状態で過ごしますが、

いつもバラの花のそばで過ごし、

毎年、バラに「今年もきれいだろうね?」と確認をします。

バラの花は「今年もきれいに咲いたわ」と返事をします。

 

ジョーは死ぬ直前までバラの花の美しい姿を思い浮かべ、

幸せそうに笑ってしにました。

 

 

ジョーは失明してから、バラの花の姿を直接見ていませんが、

実は、バラの花は、工場からの煙によって黒くみじめな姿になっていました。

 

バラの花はやさしさから、ジョーに「今年もきれいに咲いたわ」とウソをつきました。

 

ジョーが亡くなった後、バラの花も一緒に散ってゆきます。

 

 

バラの花とジョーは、花と犬で全く種類が違う生き物ですが、

こころとこころで通じ合って、

お互いのやさしさにより幸せな一生を送ることが出来ました。

 

やさしさは愛だと思います。

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