やさしい芸術論

冬が来たなら、春はそう遠くない

あなたの富があるところに、あなたの心がある

2024年03月09日 | ショパン

1849年、ピアニスト・作曲家のフレデリック・ショパンが亡くなりました。

 

ピアノによって、ショパンでしか創造出来ない「美」を表現し、

楽譜として残され、200年以上経った現在でも世界中で愛されています。

 

 

今までの古典派の音楽、発展しつつあったロマン派の音楽を完成させた人物。

 

ショパンが生まれていなかったら、

「音楽」の美の基準は今よりも低かっただろうと思います。

 

ぼくが初めて芸術に触れ感動したのは、やはりショパンの音楽でした。

 

ショパンのノクターン20番の初めの和音、そして

最後の分散和音を自分で弾いて、言葉で表せないような感動がこころに残りました。

 

その時は芸術の事も知らず、感動している事すら分かっていませんでした。

 

でも、その時の目には見えない感動が残り続けて、

芸術とは何だろうかと考えるきっかけになりました。

 

そのショパンの心臓は、故郷であるポーランドの教会に収められています。

 

そこにこんな言葉が刻まれています。

 

「あなたの富のあるところに、あなたの心がある。」

 

例えば、自分の富はお金だ、と答えた人がいるとします。

その人はお金の事を大事に思って、お金主体の考え方で生きています。

つまり、その人のこころは「お金」で出来ています。

 

しかし、死んだ後、あの世にお金は持っていけないのです。

確かにお金は大切ですが、損得勘定でしか物事を見れなくなります。

 

富が容姿の人は、容姿至上主義となり、人を見た目で判断し、

自分自身の容姿に必要以上に執着するようになります。

 

富が学歴の人は、やはり学歴で人を差別するような偏見で、

他人をみる事になります。

 

しかし、現世で富といわれるもの、(お金、容姿、学歴など)は

死んであの世に持っていけません。

目に見えるほとんどの物はあの世に持っていけないのです。

 

しかし、愛とか芸術的感性とかやさしさが富の人は、

死んでからも持っていけます。

何故なら、こころ、魂はあの世に行っても同じであるからです。

 

「お金には興味が無い。」

 

ショパンはそう言い、ピアノを通してその芸術性を遺憾なく発揮して、

富や名声や人気や才能に流されることなく、

真の美を追求して死ぬ直前まで曲を書き続けました。

 

この世ではお金をはじめ、物質は生きていくのに

必要不可欠ですが、目に見えるものだけを追い求めると

流されてしまい、何が正しいか分からなくなります。

 

目に見えるものが価値があるこの世の中にいて、

目には映らない、愛とか美とかやさしさが分かるような

人間になりたいと思います。

 

 

そのための音楽であり、文学であり、詩があり、絵があるのだと思います。

 

目に見えないところに、自分のこころを置きたいものですね。

 

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