黒猫亭日乗

題名は横溝氏の「黒猫亭事件」と永井荷風氏の「断腸亭日乗」から拝借しました。尚掲示板が本宅にあります。コメント等はそちらへ

WALL・E(ウォーリー)

2008年12月11日 | 映画のページ
WALL・E(ウォーリー)

監督:アンドリュー・スタントン

評価☆☆☆

あらすじ:荒廃したゴミだらけの地球で黙々と働くゴミ処理ロボット、ウォーリー。同型のロボットたちはすでに壊れてしまい、今稼動するのは彼一人。なぜ働くのか、なぜ一人なのか何も知らぬまま、彼は働きつづける。そんなある日、宇宙船が現れて一体のロボットを置いていった。探査が目的らしいそのロボット、イヴをウォーリーは好きになる。しかしやがて再び現れた宇宙船にイヴは回収される。イヴを心配するウォーリは宇宙船についていってしまうが、その先にはすべての謎の答えがあった・・・

感想:「トイ・ストーリー」を祖とするCGアニメ映画もずいぶん発達したものである。今回の主人公は言葉をほとんど発せぬロボットである。このウォーリーがなんといっても健気でいい。押しつぶされそうになりながらも頑張るのは、すべて大好きなイヴのため。これだけされれば、大概の女性はほれ込むのでは?こんなベタベタのラブストーリーもアニメのロボットたちが演じることで、かえって素直に見る事が出来るのかも知れない。
だが、ただの昔っぽいラブ・ストーリーだけではなく、強い風刺も含まれている。私が思ったのは「こんな未来は嫌だ」ということだ。色々な意味でこんな将来になって欲しくは無い。そのために私たちがなすべきことが何かあるのか。そんな事を感じてしまう。
しかしながら、やはり甘く流れてしまい気味ではあるので、何かもう一つピリッと引き締めるものが、後半にあればもっと良かったのに、と個人的には思う。


本宅はこちらになります。他の映画コメントもありますので、もしよければお立ちよりください。→黒猫亭日乗


最新の画像もっと見る