黒猫亭日乗

題名は横溝氏の「黒猫亭事件」と永井荷風氏の「断腸亭日乗」から拝借しました。尚掲示板が本宅にあります。コメント等はそちらへ

レッドクリフPartⅡー未来への最終決戦ー

2009年04月16日 | 映画のページ
監督:ジョン・ウー

出演:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー

評価☆☆☆☆

あらすじ:曹操軍は80万の兵力を率いて、赤壁の対岸に陣を敷いた。対する連合軍は総勢6万。圧倒的に不利な状況の中、孔明と周瑜はいかなる策でこれに対抗するのか。一方、その曹操軍には孫権の妹尚香自らが間者として潜入していた・・・

解説:個人的な趣味ながら、私は恋愛物の映画は基本的に嫌いなので、このように戦闘シーンやらがっつりとした人間ドラマを見る事の出来る映画はとても楽しい。殊に今回はPartⅠと違い、ラブシーンも無かったので、その意味でも大歓迎である。

かの昔、人形劇に取り上げられた事もあり、今でも熱烈なファンの多い三国志のこと、この映画で納得いきかねる人もいるのかとは思うが、私は幸か不幸か何もしらないまっさらな状態で見る事ができたので、映画自体を素直に楽しむことが出来た。また、PartⅠを見ていない人でも充分楽しめる内容になっている。逆に言えば、ストーリー自体は至極簡単だと言い換える事も出来るだろう。ただ、長い長い三国志のお話の中から赤壁の戦いの部分のみをチョイスしたのはやっぱり正解。

有体に言ってしまえば、結果はすでにわかっている映画なのだが、それでも孔明が念を込めながら羽根扇を振るう場面は鳥肌がたった。もっとも私のお気に入りの登場人物はやっぱり今回も趙雲。義にあつく、戦場でも使える男である。中村獅童扮する猛将甘興も良い。また、曹操を通り一遍の悪人には描いていないのも、物語に深みを与えていると思う。ただし、物語はどちらかというと周瑜中心に動いており、三国志のスーパーヒーロー諸葛孔明があまり活躍しきれて居ない感がある。ひょっとして当初の予定通りトニー・レオンが孔明役をやっていたとしたら、この辺に違いがあったのだろうか。



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