地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

地形図の名称(図名)

2008-02-28 10:50:51 | Weblog
地形図の名称(図名)
国土地理院の1:10,000~200,000の地形図の図名(名称)は、その地形図のなかの
①、地名の中でもっとも著名なもの、
②、行政名または著名な山岳、湖・池、原野、浜、岬等の名称、
③、隣接の地形図名に関連させた名称、例えば、「東京西北部」に対し「東京東北部」、「東京東南部」・・・などから、選ぶことになっています。

また、図名がチョクチョク変わるのは避ける方針のようです。

平成の大合併で、平成11年(1999)3月末に3,232あった市町村が、平成18年(2006)4月には1,820にまで減少しました。約半分になったわけです。

従って、消滅した行政名も多いが、それより問題なのは新行政名の扱いです。
国土地理院の地元である「つくば市」は、率先して(?)図名変更はしていません。しかし、なじみの薄い名称が並んでいて、「つくば市」がどの地図に属しているのか解りにくいですね。
一方、茨城県の「ひたちなか市」は「那珂湊」から「ひたちなか」に変更されていて探しやすいです。
(ついでのことですが、ひらがなの図名は、このほかに「えりも」があるのみでしょうか。カタカナは多い、特に北海道に・・・。)

このような例は全国いたるところに見られます。
落ち着いたところで、図名変更が始まるように思えます。

それにしても、職業とはいえ、約6、000種類もある図名を諳んじており、かつその収納ケースを覚えている人たち(販売担当者)がいるのには、驚ろきですね。お客さんの求めに、即座に対応しておられます。

尊敬するばかりです。