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あたたたたた

物忘れしないためにこのBLOGを書いているわけですが。
先ほどのエントリーに関してあたたたたた。

さて、「Architecture de Japon(日本の建築)」という海外向フィルムを制作したのは・・・

国際文化振興会

と書きました。はい。
そう、もしかしてスメラなところでした、ここは。
ビンゴだったんじゃないですかぁ。
これは坂倉さん、ですね。
まあ、件のフィルムも見ないで何言ってるんだって自分でも思いますが(爆)
手元に坂倉関係の資料を何も持っていないのはやっぱまずいな>自分

あと、こんな本が出ているんだそうで。
近代日本と国際文化交流―国際文化振興会の創設と展開近代日本と国際文化交流―国際文化振興会の創設と展開
芝崎 厚士

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著者の芝崎氏は若手の国際関係論の研究者。
この本、結構前に出ていて(もしかして20代で書いているのかぁ~!凄いっ・・・)、
もともと高いうえに古書はもっと高くなってます・・・。
うう、地元の図書館には無いし・・・。でも気になる・・・。
(でももしスメラも坂倉さんも登場しなかったら泣くもんなあ。)

080513追記
ところでこの会の理事に團伊能さん(坂倉さんの先生)がいたそうで、
あ~、そうか、そのラインか、といまさら納得。
パリ万博もこの会関係してるし。
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「日本映画とナショナリズム」

スロースターターのプラナリアには時間の無い仕事は不向きだな。ぶつぶつ。

さて、さて。相変わらずマイナーな読書記録でですみません。
今回は岩本憲児編「日本映画とナショナリズム 1931‐1945 (日本映画史叢書1)」(森話社・2004年)です。

若手研究者による論文を集めたもので、ここ10年くらいの個別研究の深まりを実感できます。
80年代に出た本と比べると資料の量が全然違うのが素人目にも明らかな感じ。
本書収録の論文は短いので全般的に読みやすいですが、
「小春日和の平和における非常時-映画「非常時日本」のイデオロギー」での荒木貞夫論、
すなわち荒木は「エログロ・ナンセンス」の軽いモダニズムの時代であったからこそ
メディアを通じて皇道派のプロパガンダの体現者として人気を博し得た、というのが面白かったです。
(ツマンナイのもありました、正直)

後は備忘録。
岩本憲児さんの「はしがき」からの情報。
「Architecture de Japon(日本の建築)」という海外向フィルムが作られた。
 1937?・制作:国際文化振興会・上映時間13分
 内容:前半=神社・寺院・貴族の館(<桂とか?)等の伝統建築
    後半=バウハウス風・ライト風・機能主義のシンプルさ等の新建築
 ナレーションなし、字幕・音楽のみ
 *どうもモダニスト建築家がかかわっていそうな臭いのする内容です。
  この内容でOKだったところも(モダニズムこそ日本の伝統である、という主張)要注目

「Cinema Year Book of Japan(日本映画年鑑)」言う書籍が英語版とロシア語版で発行された。
 1937、及び1938年・「きれいな写真を使ったビジュアルな仕上げ」
 ロシア語版奥付;書名:「現代日本映画(露文版)」 発行人:南満洲鉄道会社内 人見雄三郎
 編集兼印刷人:岡田桑三・発行所:南満洲鉄道株式会社・昭和15年10月24日発行
 *同書掲載のグラフ↓を見ただけで「げっ」と思いましたが、岡田桑三さん@東方社、登場です!
 
 (出典:「日本映画とナショナリズム 1931‐1945」、クリックで拡大)

15年戦争下の日本映画を論じた文献(「付記」による)
・ピーター・B・ハーイ「帝国の銀幕―十五年戦争と日本映画」(名古屋大学出版会・1995)
・櫻本富雄「大東亜戦争と日本映画―立見の戦中映画論」(青木書店・1993年)
・清水晶「戦争と映画―戦時中と占領下の日本映画史」(社会思想社・1994年)
・古川隆久「戦時下の日本映画―人々は国策映画を観たか」(吉川弘文館・2003年)
・加藤厚子「総動員体制と映画」(新曜社・2003年)
・「日米映画戦」(青弓社・1991年)
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