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もともと記憶力に自信はないんだが、年とともに更に悪化している自分が怖いので、
BLOGに書いておけば少しは何か残るか、 と、気持ちを新たにしているつもりな。 |
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「戦争と軍隊」÷文化論
岩波書店の「近代日本文化論[10] 戦争と軍隊」を三章の「文化としての軍隊」に引かれて読む。
読後感としては↑の書評の「面白さもあるがいま一歩」にプラナリアも一票、な内容で、
プラナリア的な関心事項にずばりなタイトルの「総力戦と軍部メディア戦略」(有山輝雄)も
(著者も断っていますが)極めて限られた局面のみしか扱えていないのが残念。
(だったら包括的な話を書いてくれよーという気もするが)
三章では他に「メディア・イベントとしての軍歌・軍国歌謡」(津金澤聰広)で
音楽界・言論界あげてのメディアミックスなイベントとして
軍歌・軍国歌謡の曲や歌詞の公募が盛り上がったことが指摘されていて、
(以前に別の本か何かで参照されていて概略は承知していたと思うのだけれども)なかなか興味深し。
(新聞社などが公募して軍なんかに献納するんですよ、で、それをレコードにして儲ける)
戦前は軍部ファシズムの言論統制でみんな酷い目にあった、とうのは大嘘です。
ちょっと拾い物(と言っては失礼ですね)だったのは「軍閥の成立」(戸部良一)
明治期の日本は結局は維新の立役者であったお仲間たちが国政を進めていたのだと思うのだけれども、
制度の整備が進み、政党政治も進展し、専門家集団も自立性を持ち始め、という流れの中での「軍閥」論。
同論文ではS.ハンティントンによる専門職の定義(要件);
専門的職能・社会的責任・団体性
を引いていて、役所内の専門職(役人は基本はゼネラリストなので専門職は本流ではない)といえば、
身近なところでは保育士とか図書館の司書とか、あるいは学校の教員などが思い浮かぶわけですが、
「軍人」というのも専門職である、と言う視点が面白かったです。
かなりサクサクッと纏めているんで細かいところは議論の余地がありそうですが、
プラナリアも専門職なこともあり?、あ、なるほどなるほど、と見通しが良くなる論文でした。
まぁ、専門家集団が過度に政治化するのは軍人に限らず上手くないですよね~。
その他、佐藤忠男氏の思考の強靭さに触れられたのも収穫で、
日本兵が捕虜にならない理由を安易に東條の戦陣訓(生キテ捕囚ノ辱メヲ・・・)に求めないこと
(原因でなく反映・結果としての戦陣訓、ということか)、勉強になりました。
加藤陽子氏の小論も氏の他著書への興味をかき立てる内容でありました。
(以前「満州事変から日中戦争へ (岩波新書 シリーズ日本近現代史 5)
」を読みましたが、こちらも抜群に明晰!)
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読後感としては↑の書評の「面白さもあるがいま一歩」にプラナリアも一票、な内容で、
プラナリア的な関心事項にずばりなタイトルの「総力戦と軍部メディア戦略」(有山輝雄)も
(著者も断っていますが)極めて限られた局面のみしか扱えていないのが残念。
(だったら包括的な話を書いてくれよーという気もするが)
三章では他に「メディア・イベントとしての軍歌・軍国歌謡」(津金澤聰広)で
音楽界・言論界あげてのメディアミックスなイベントとして
軍歌・軍国歌謡の曲や歌詞の公募が盛り上がったことが指摘されていて、
(以前に別の本か何かで参照されていて概略は承知していたと思うのだけれども)なかなか興味深し。
(新聞社などが公募して軍なんかに献納するんですよ、で、それをレコードにして儲ける)
戦前は軍部ファシズムの言論統制でみんな酷い目にあった、とうのは大嘘です。
ちょっと拾い物(と言っては失礼ですね)だったのは「軍閥の成立」(戸部良一)
明治期の日本は結局は維新の立役者であったお仲間たちが国政を進めていたのだと思うのだけれども、
制度の整備が進み、政党政治も進展し、専門家集団も自立性を持ち始め、という流れの中での「軍閥」論。
同論文ではS.ハンティントンによる専門職の定義(要件);
専門的職能・社会的責任・団体性
を引いていて、役所内の専門職(役人は基本はゼネラリストなので専門職は本流ではない)といえば、
身近なところでは保育士とか図書館の司書とか、あるいは学校の教員などが思い浮かぶわけですが、
「軍人」というのも専門職である、と言う視点が面白かったです。
かなりサクサクッと纏めているんで細かいところは議論の余地がありそうですが、
プラナリアも専門職なこともあり?、あ、なるほどなるほど、と見通しが良くなる論文でした。
まぁ、専門家集団が過度に政治化するのは軍人に限らず上手くないですよね~。
その他、佐藤忠男氏の思考の強靭さに触れられたのも収穫で、
日本兵が捕虜にならない理由を安易に東條の戦陣訓(生キテ捕囚ノ辱メヲ・・・)に求めないこと
(原因でなく反映・結果としての戦陣訓、ということか)、勉強になりました。
加藤陽子氏の小論も氏の他著書への興味をかき立てる内容でありました。
(以前「満州事変から日中戦争へ (岩波新書 シリーズ日本近現代史 5)
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