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シンポ2題

現在横浜で某職能団体の大会が開催中です。
昨日、今日と保存再生関係のシンポジウムがありました。

昨日は支部保存問題委員会の「学び舎」をテーマにしたシンポジウム。
学校建築の保存と活用を教育者と計画学者を交えて議論しました。

トップは慶応幼稚舎舎長の加藤先生のお話。


慶応幼稚舎の校舎は1937年に谷口吉郎の設計により完成した歴史的建造物ですが、
(写真に写っているのは戦後同じ谷口吉郎設計により完成した講堂)
現在の教育においても極めて使いやすい校舎であるとのこと。
この校舎はオープンスクールスタイルの教室構成ではありませんが、
幼稚舎においてはむしろ現状の形が教育方法に合っているようです。
これは担任の6年間持ち上がり制などに象徴される
教師に全幅の信頼を置く教育方針とも密接に関係していそうですね。

神戸芸術工科大学の花田先生(左)と東洋大学の長澤先生(右)


花田先生からは先日重文にすべしとの答申の出た
日土小学校の保存・再生についてという誠にホットなトッピクについてのお話が聞けました。
建築計画学者で学校建築がご専門の長澤先生からは、
予算的な面から学校建築の長寿命化が語られている状況を踏まえ、
建築の側からは「建築として使い続けることの意味」を発信する必要性が指摘されました。


今日は再生部会のシンポ。多方面の保存再生事例を俎上に載せて
いま議論になっている「マドリット憲章」のインティグリティと言った問題にも迫ります。

今回のシンポのコーディネーター、鰺坂前再生部会長の趣旨説明でスタート。


パネリストの東海大学の渡邊研司先生(左)と建築家の田原幸夫さん(右)


田原さんは東京駅の保存再生を纏められた建築家で、こちらもまさに旬な話題で大盛況。
渡邊先生は日本ではあまり知られていないイギリスの近代建築の保存再生事例の紹介、
ロイヤル・フェスティバルホールの他は全て集合住宅の事例で、全て現役です。

再生部会長の柳沢さんからはイタリアにおける保存再生の事例紹介。


C.スカルパ設計のカステルベッキオ、マリオ・ボッタが改修設計を手掛けたミラノスカラ座、
そしてG.テラーニ設計のサンテリア幼稚園など、
建築家なら興味を惹かれざるを得ない凄いラインナップ!

このシンポでは当初の用途のまま使われ続けている建築の保存再生の事例が多く紹介され、
まさに建築家に何が期待され、問われているのか考えさせられる素晴らしいシンポジウムでした。
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CCでシェア。


CCといってもカーボンコピーではなくて、クリエーティブ・コモンのこと。
クリエーティブ・コモン(以下CC)と言う言葉は初めて聞いたが、
ここでの話を読むとなるほどこういった事どもをCCと言う概念で整理したのか、
となかなか腑に落ちました。

で、そこで紹介されていた建築家による「犬のための建築」プロジェクト
型紙を自由にダウンロードして使えます。

ただねー、建築家ってなんか構築的にし過ぎるよね。
まぁ犬のための「建築」だから仕方がないか。
そんな中で妹島和代さんの力の抜け具合は流石。
でも作ってみたいと思わせるのはMVRDVだなぁ。
伊東豊雄さんのはとても優しいアイディアだけど、ちょっと個人的すぎる気がするし。

で、このプロジェクトの肝は造ったものは写真撮って投稿する、というお約束事。
このお約束事がCCが成立する根拠な訳ですが、
今のところ投稿作はMVRDVの一軒のみ。
やっぱみんな造りたいと思うものは同じなのか?(笑)

しかしこういう仕掛けを考えて実行できるのって素敵だし羨ましいよね。
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目元キラリ


ちょっと日が経ってしまいましたが
先日の車検の際にパーツが入荷せず先送りになっていた
ヘッドライトのガラスを交換しましたのでご報告。



ガラスがピカピカになっただけでかなり新車な気分(笑)
こんな新鮮な気分になるなら前回の時に変えておけばよかった。

バルブも交換。
片目を一度交換した位の記憶しかなく、これはもしかして当初のモノか?
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北千住っていいかも


以前大阪に行った際にお世話になった建築探訪仲間の知人が
仕事の都合で上京されました。
今回は知人のリクエストでプラナリア的には未踏の北千住へ。
目的地はキングオブ銭湯との呼び名も高い「大黒湯」と
煮込みで名をはせている居酒屋「大はし」です。

大黒湯を目指しつつ北千住をウロウロ。
町屋などが散見され良い感じです。
そして名倉医院


なんか「仁」とかに出てきそうな佇まいですね。
最近近所にも同名のチェーンみたいな接骨院が出来たのですが、
ここがその発祥の地であったのか!!

*HPを見るとお茶の水にあったレトロ建築「名倉病院」もここの関係なのですね・・・。


そしてこれが大黒湯。
堂々たる面構えですね。


屋根には大黒さんも。

関西人にはちと熱め?(42度)の大黒湯を後にし、大はしに向かう。


商店街には渋い飴屋さんが。


そして大はし。
17時前に入店したにもかかわらず、カウンターは既に満席。
19時には完全に出来上がって退出致しました。

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調べたり、直したり


11/19は某職能団体の文化財修復に関するレクチャー。
プラナリアの母校、横浜国大の大野先生が主に蔵の補修に関する実践的な手法を講義してくださいました。



いわゆる指定文化財であればお金をかけて本格的な修理をする訳ですが、
もう少し広い範囲の歴史的建造物、個人が所有しているようなもの、
あるいは指定文化財でも震災等被災してしまい、応急措置をして保全を図る必要があるものなどは
予算や時間の面で制限がありますので、そこをクリアーしないと
結局は失われてしまう、という結果になりかねません。

*東日本大震災の際の応急措置の実例はこちらでも紹介しました。

これは蔵ではなく長屋門ですが、民間による保存再生に際し
大野先生が助言した際のスケッチなど。



昔の建物は柱の足元が石の上に載っているだけなのですが、
現行法規では連続したコンクリートの基礎の上に載せ
アンカーボルトなどの金物で固定する必要があります。
そのため、高さが変わらないようコンクリートの基礎の高さ分
柱の根元を切ってしまうことがしばしば行われますが、それは駄目、というお話。

11/20は建築学会と土木学会が共同で行っている
帝都復興事業の勉強会に復興小学校研究会としてお邪魔しました。
今回は伊東孝裕先生が土木学会でされた調査の全体像について報告下さいました。



万世橋のたもとには旧公衆便所と船着き場と思われる遺構が残っているとのこと。
ううーん、今まで全く気が付いていませんでした。
これからはこっちの橋下がマイブームになりそうな予感です。



横浜の掘割川にある船着き場の遺構。
横浜にはその他公衆便所などの遺構も残存しているとのこと、まだまだ知らないことがありますね。

来年2月に建築学会さんからの報告があった後、
何らかの形で成果を公表して行きたいね、という話になっています。
こういった学術的な成果を、たとえばシンポジウムや街歩きといった形で
市民に伝えるお手伝いができれば、と考えています、
っていうかやっぱり橋は面白い!!

来年は関東大震災から90年の節目の年なので、
復興小学校研究会でも何らかの情報発信をしていきたいと考えています。
乞うご期待!
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