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最初で最後のベルギー大使館

麹町の日本テレビ斜め前にあるベルギー大使館が、建て替えにあたりさよならイベントを開催しています。
(今日から11/3まで。詳しくは→ oldembassy
大使館は広い芝生のお庭のある瀟洒なモダニズム建築(1959年築)。
その前の大使館はコンドル設計だったのですが、残念ながら空襲で焼失してしまったそうです。
 
左:公邸正門。ベルギー王国の紋章と瓦の取り合わせが面白い。門扉のデザインも洒落てますね。
右:公邸のエントランスホール。夢の螺旋階段。ゴージャス&モダン!
壁の文字とかなにやらかにやら変なものはアートインスタレーションです。

 
左:公邸2階。
右:公邸とは別の建物にあるキッチン。
実はこちらの建物はファッションブランドやリネンショップのコレクション会場で、
間違ってこっち(もともとの大使館の事務棟らしい)から入ってしまったのでした。
・・・受付で「会社名とお名前をお願いします」とか言われて一瞬「会社名?」と思いはしたものの、
異国の習慣かと思って普通に記帳して入ってしまった(笑)
で、写真はリネンショップのディスプレイなんですけど、素晴らしいですよね!?
キッチンにディスプレイしているんですけど、とても綺麗で、有物を使っているとは思えません。
(頼んで写真を撮らせてもらいました)
調べたらベルギー王室御用達のショップだそうです。
お洋服屋さんのエリアはどーにも場違いなんで早々に退出しましたけど、
展示されている服やアクセサリーも建物の雰囲気と合っているように見受けられましたし、
なかなかセンスの良い企画ではないかと。
お庭で寛いで談笑していたりして羨ましかったです。

あ、公邸の方でもワッフルのお店とかありましたよ~だってベルギーだもん。
(といいつつビールの有無の確認を忘れた私)
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東武の田園調布

池袋から東武東上線に乗って5つ目、常盤台に行ってきました。
常盤台は昭和初期に東武鉄道と内務省が協力して開発した分譲住宅地で(1936(S11)年から分譲)、
いわば東武鉄道版田園調布と言える場所ですね。
駅を緩やかな円弧状に囲む植樹帯のあるプロムナードやクルドサックの採用など、
非常に意欲的な街路計画がされているのが特徴ですが、
現状は無秩序な周辺部の発達に飲み込まれ、
その狙いが十分に継承されているとは言えないのが残念。

建築は和風住宅が主だったらしく、当時からのものと思しき住宅が今でも散見されますが、
洋館はあまり無かったようです(一軒あったんですけど個人住宅なんで写真は自粛)。
 
左:下見板貼りの帝都幼稚園
右:民家の塀、郵便受け周辺の図。
そんな中で(あまり話題にならないような気がしますが)、駅(たぶん1935年竣工)が良いです。
 
左:駅舎外観。ライト風というと話題になるか(笑)。軒先の波波模様も素敵ですね。
右:改札内通路。鉄骨の○がかわいいし、大谷石の壁も凝っています。

末永く現役でいて欲しいので、もうちょと綺麗に使ってください>東武鉄道の皆様、利用客の皆様

ご参考;
「うおつ そうた の Webページ」さん中のコンテンツ「もっとよくなれ!東武東上線 ときわ台物語
東京紅団」のページ(下の方、地区別散歩情報→板橋区→常盤台散歩 と辿ってください)
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古雑誌からのモダン東京

近所の古本屋さんで雑誌を数冊購入。
だいたいは最近の住宅関係のものでしたが、一冊おまけ的に買ったのが
「ラメカヒサア APRIL 1933」250円なり。
「広告写真の研究」という特集号で、口絵でも独逸っぽい?
なかなか良い写真ががんがん紹介されています、
「ルーチメロサ」とか「ドーマポルーオタビ」とかの。
あと、山脇巌さんが撮った「題無」という構成主義っぽい作品も載ってます。
口絵トップはどちらかと言うと福原信三の芸術写真っぽい感じの
外人さん(藝大教授のバイオリニスト)の写真でしたけど。

で、広告とか三面記事とか、ディティールも興味深いですよね、昔の雑誌って。
後ろの方に「第四回国際広告写真展国内作品当選発表」と言う記事があるんですけど、
ここに写ってる商工大臣賞大カップなんて無理無理アールデコですよ。

かなり笑えません?
欲しいです。
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鉄塔だって褒められたい

先日図書館にいったら新着コーナーにある「東京鉄塔」という本が目に飛び込んできました。

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この本、データ的な厳密さを叙情的な文章で逃げていて思わず「上手い!」と思いましたが
(正確な所在地やアクセス方法を書くとイロイロ差しさわりが出そうですよね)
実際、写真も文章もなかなか味があってよいです(表紙の硬派なイメージとはちょっと違うけど)。
かく言うプラナリアと子供一名もにわか鉄塔マニアになって
信州ドライブ中も「あ、牛(これは独自命名か?)がいた!」などと楽しんでしまいました。
・・・いままでは景観を破壊する邪魔者としか思っていなかったのに。

ところで本書中に登場するマニア間で使われている鉄塔用語は、
銀林みのるさんの小説「鉄塔武蔵野線」に由来するもの多数なんだそうだ。
この本、出版時に書評を読んで気になっていたものの、読みそびれていたので、
さっそく図書館から借り出して読んでみました。
小説としてこのこの結末に納得できるかはかなり意見が出そうですが、
著者の鉄塔LOVEぶりにはガツンとやられること(あるいは付き合いきれずに投げ出すこと)は間違いありません。

鉄塔 武蔵野線 (ソフトバンク文庫 キ 1-1)鉄塔 武蔵野線 (ソフトバンク文庫 キ 1-1)
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この本、長年絶版になっていたらしいのですが、このたび目出度く「完全版」として文庫が出ました。
完全版、と言うのは、鉄塔の写真が著者の意図どおりの枚数入った、と言うことのようです。
著者の鉄塔への思い、恐るべし。

ところでレトロ建築マニアとの接点はですね、実は大正期の鉄塔なんかがまだまだ
現役で活躍している、と言うところではないかと。
そんなこと全く考えても見もしなかったのですが・・・発電所とかは気にしてるんですけどね。
新たなフィールドが開けて嬉しい、のかな。。
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咽喉が痛いのでこっそりと

昨晩「咽喉が痛いなぁ」と思って葛根湯を飲んで寝たのですが、
なんとあまりの咽喉の痛さに夜中に目が覚めてしまいました。
そんなことで目が覚めるなんて我ながら信じられませんが、
昔お医者さんにもらったウガイ薬(効いた事無いぜ)で嗽をしたらかなり楽になりました。
と言う訳で今日はダラダラしてしまいましたとさ。

ところで話は全く変るのですが、講談社が「野間道場」と言う剣道場を持っていて、
これに関してプラナリアの所属する某職能団体から
「保存活用に関する要望書」というものを先週お出しさせていただいたんですよ。
(10/16付参照、直リンク貼れないの不便だな)
で、その件が読売新聞に載って、「読売オンライン」にも出ていたらしんですが・・・
どこにも見当たりません。
なんでじゃ?(何故だか既にキャッシュも見つからないのですぅ~♪)

あす図書館に行って新聞めくってこようと思いますが、
読んだ方から声をかけられたりしてるんで、載っていない訳はないんだよな。
ネット上で何人かその幻の記事にリンク貼ってる人はいるしね。

野間道場に関する過去エントリ→ 「普通な佇まい」は生き残れるか
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