暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

町つくり

2020年08月26日 | 古民家

 自分が覚えている町の風景が、ビミョーに変化して行く姿を見ているのに・・・

真新しい公園や施設が建って・・・いざそこに何があったのか・・・?

思い出そうとしても目に浮かばない・・・

そうやって、数年もすると・・・すっかり知らない街に生まれ変わっているのだろう・・・。

初めての場所は妙にフワフワして・・・歩くのも、車で走るのも楽しくて・・・

多少迷った所で、そこは日本・・・何とかなるもので・・・

さまよい歩きながら街並みを伺うのも・・・おつなものかと思います・・・。

区画整理された田んぼが綺麗と思うか・・・いびつな形の畔が並ぶ田んぼを美しいと感じるのか・・・?

街並みも一緒で、整然と並ぶ中にも歴史ある佇まいを感じる場所もあれば・・・

ガチガチと騒がしく整理整頓されていない中に、ひとりひとりの暮らしが映る町もあります・・・。

面白みのない快適な住まいがツラツラと並ぶ街は・・・歩いていても空虚で・・・

何故か、無性にむなしくなる気がして・・・。

100年、暮らしを見守り続けて来た建物を、老朽化・耐震性を問題に解体する考え方・・・

歴史も、これからの暮らし方、街並みも風景も思い描く事の無い・・・

目を閉じれば思い浮かぶ街づくりは、これからも進んで行ってしまうような気がします。

 

 

 

 

 

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乾き

2020年08月25日 | 古民家

 リーリー・・・ジワジワ・・・ギーギーと・・・

秋の足音を迎える、身支度をしているかのような合唱に・・・

夕暮れから秋の夜長を感じ・・・いつにもまして短い夏をぼやいています・・・。

風鈴の音も感じない・・・蚊取り線香の香りも漂ってこない・・・

窓を閉め切り・・・見えない何かに必死な抵抗をしている暮らし・・・

朝夕の散歩・・・学校帰り・・・部活や塾の帰り道・・・

街の喧騒や・・・近所の与太話・・・漂う香りに今日の献立の想像を巡らせ・・・

人が・家族が暮らす息遣いが・・・そこかしこにありました・・・。

ほどほどの生活は物足りなくても・・・身の丈を超えた生活は窮屈で・・・

豊かになりたいと願っていたのは確かでも・・・

そこに家族の姿が見えなくなって・・・欠けた心が転がっているようで・・・

癒しを自然に求める人が多くなって来ているのは・・・

それだけ病んでいる人が多いのだろうと思う・・・。

居場所としての住いの造り方に自然を求めるのも・・・乾いた心が求めているのだと思います。

 

 

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移築

2020年08月24日 | 古民家

 移築と言う言葉・・・高気密高断熱の住まいには当てはまらない言葉で・・・

接着剤で張られている建材に、樹脂やビニール素材・・・窯業系の材料は・・・

解体してしまえば、ゴミにしかならない・・・新しいモノを買ったほうが安いくらい・・・

再利用には手間暇がかかる、厄介な素材である・・・。

木組みで組まれた古民家は、仕口を抜くのに工夫が必要だったり・・・釘を抜く手間や・・・

埃まみれ泥まみれになる、キツイ・汚い・危険な作業である・・・。

それでも・・・茅は肥料になり、土壁の土は地面に帰り・・・木材は移築先で新しい暮らしを支え・・・

どうしても使えない材料は、燃料となる・・・。

貴重な素材を次の世代に生かすのが、良い住まい造りの役割としたなら・・・

現代の住まい造りは・・・良い住まいでは無くなってしまいます・・・。(あくまでも個人的な見解です。)

どんなに快適で便利な生活が出来ていても・・・いずれはゴミになってしまう・・・。

そんな儚い暮らしでは・・・積み重ねて来歴史や時間が無くなる・・・

あまりにも悲しい気持ちになってしまいます。

 

 

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地域貢献

2020年08月23日 | 古民家

 会社の存在意義は・・・?

地域や社会に必要とされる・・・社会貢献・・・。

多くの人に喜んでもらえている・・・などなど、良く聞く言葉です・・・。

古民家は地域に必要とされているのでしょうか・・・?

社会貢献出来ているのでしょうか・・・?

この場所は、以前こんな建物が建ち並んでいた、伝統の技術とはこうだ・・・

昔の暮らし方は、こんなだった・・・。

博物館や資料館に行けば知る事が出来る為の資料は必要でも・・・

町中に効率の悪い古い建物を残す意味があるのでしょうか・・・?

経済がウルウルと回り続けている内は、目の前の景色しか見えなくなり・・・

過去を振り返らない考え方が多くなってしまうようで・・・過去は過去と割り切っていても・・・

経済が弱くなると、途端に過去にすがりたくなる・・・。

歴史が繰り返すのは、とても当たり前の事のようです・・・。

心の安らぎの場所として、地域の活性化に必要とされるランドマークとして・・・

過去の遺産と考えるのでは無く・・・斬新で、新進気鋭の暮らし方と考えれば・・・

古民家の暮らし方に・・・もっと多くの方が耳を傾けて興味を持ってもらえると思います。

 

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様変わり

2020年08月22日 | 古民家

 自分のお父さんもお母さんも・・・おじいちゃんもおばあちゃんも・・・

そのまたお父さんもお母さんも・・・

街並みも変わり・・・食生活も変化して、目に映る物のほとんどが様変わりしていても・・・

自然が織りなす営みには大きな変化は無いように思います・・・。

春夏秋冬・・・森は、毎年同じように衣替えをして・・・

動物や昆虫も、短い命を懸命に生きて・・・

川や海も自然の移り変わりに合わせて、一喜一憂しています・・・。

何十年も・・・何百年も、そんなに変わる事無く続いてきました・・・。

人が暮らすにはあまりにも見過ごせない建物を、平然と建て続けて来て・・・

気付いた時には、社会問題になっている・・・

少しづつおかしいな・・・?と思い始めて、気が付いた時は手遅れ・・・

そんな繰り返しを積み重ねているのに・・・まだまだこれからも続きそうな気配・・・

人がどうこうする事がかなわない・・・大きな自然がゆがむほどの変化が目に見えて来ています・・・。

この先も、変わる事の無い自然の営みを・・・次の世代に残して行けたらと思います。

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