いろいろな手立で、寒い冬や暑い夏をしのげるように・・・
辛い作業や、やり場のない憤りをまぎらわすように・・・
今ある暮しをどうにか楽しもう・・・笑顔でいられる心を持とう・・・
おおらかな考え方があったと思います・・・。
花一輪・・・石ひとつ・・・毎日袖を通す洋服にも・・・
ハラリと光るひと工夫で・・・一日が大切なモノになります・・・。
気遣いや・・・おもてなしの心は、厳しい暮らしの中から生まれ・・・
普段見過ごしていて・・・当たり前にあるモノに意識が向くように手を加えると・・・
全く違う心持で・・・和やかな日々になるのかも知れません・・・。
夏の夕暮れ・・・パラパラと打ち水がされた玄関に・・・軒下で遊ぶ風鈴の音・・・
丁寧に添えられた草履や下駄・・・開けられた障子の先には、無造作に見えて整えられた居間と和室が続いている・・・
古そうな箪笥や照明器具も・・・時間を感じるいで立ちの中に調和する歴史の重さがあって・・・
古民家の住まいが・・・細やかな暮らしを守っていると思うと・・・
日本の暮らしを残すには・・・これからの住まい方と向き合う大切な古民家を・・・
守って行かなければいけないのだと思います。