飛鳥時代まで遡ると・・・今のような鋸(ノコギリ)も無ければ、台鉋(ダイカンナ・一般的に見るあの鉋)もありませんでした。
古民家に良く使われる木材は「杉」・「松」・「檜」・「欅(ケヤキ)」が多くて・・・
地域によって「栗」・「檜葉(ヒバ」・・・などもあります。
どうして「杉」が多く使われていたのでしょうか?・・どうして柱材は「杉」が多いのでしょうか?・・・・
すごくザックリ言いますと・・・
大したノコギリが無かったので、今のような正確な製材が出来なかったのです・・
木を裂いて製材したので、真直ぐな木目の「杉」が扱いやすかった・・・・のが理由だそうです。
松や欅は梁材として丸太の状態で使っていたので、表面の皮をはがしてしまえばそのまま使えます・・
(正確には「手斧(チョウナ)」を使って表面処理している場合もありますし・・・
欅は柱材の「面皮付き柱」としても使用していました。)
それが理由なのか・・・飛鳥時代の建物はダイナミックな・・・悪く言うなら荒々しい造りがすばらと思うのは
自分だけでしょうか・・・。(それでも技術の繊細さにも驚かされるのですが・・・)
一般的に残る古民家はせいぜい300年ほどが限界というか・・残っていないので・・・飛鳥時代の一般の建物は見れませんが・・
そんな技術を再現しようとしても、出来る職人さんが何人いる事でしょう・・・・
そんな莫大な費用をかけるオーナーさんもいるかどうか・・・・です・・・。
社寺建築は国が保護してくれます・・・庶民の文化は庶民が守って行かないといけないですね。
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