暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

年月

2018年03月07日 | 古民家

 建物などを建てるときに「足場」を組みますが、昔は・・歩く部分が木の板でした・・・

長年使い込んだ足場の板は、傷が付いて、汚れて・・何とも言えない味が出てきます・・・

米国の建物や工場で使われていた床材や外壁材も、乾燥した空気の下で長い年月風雨にさらされたような・・

日本の材には無いような雰囲気があります・・・

30年前は叩き売られていた様な古民家も、今では多くの利用したい・・・住みたい・・・

活用をしたい・・・そんな声が多くありますが・・・

現実は・・・住めるように・・・お店が出来るようにリフォームするには多くの費用が必要になります・・・。

関東圏でも少し田舎に行けば、戸建ての木造2階建ての住まいが2千万円台で購入出来きます・・・

古いものにそこまで費用を投資できるか・・・価値観の違いにもなってきますが・・・

今、目の前にある古民家と同じ建物を建てる事はとても難しいと思います・・・

なぜなら・・・

同じ材料が手に入らない・・・

施工出来る職人さんがいない(少ない)・・・・

建売を買うのと同じ費用では予算が足りない・・・など・・・など・・・

古いものに価値を求める人は多いと思います・・・なぜなら、同じものは二度と手に入らないから・・・

どうして魅力があるかと言うと・・・時間をかけて熟成してきたものは・・・

時を刻むことでしか表現できなくて・・言葉には表せないたくさんの事を与えてくれるからだと思います・・・

人も物も・・・住まいも町も・・・時間を掛けて大切に育ていければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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記憶

2018年03月07日 | 古民家

 子供の頃にあった出来事・旅行に行った時の思い出・・・

友達や、一緒に行った仲間に、こんなことあって大変だったよねー・・・

そんな話をしても覚えてなかったり、まったく逆の話になっていたりと・・・

人の記憶なんてすごくあいまいだと思う時があります・・・・・

ずっと記憶に残るような出来事はその人それぞれ違っていて・・・・

その場に皆いたのに、強烈に記憶に残っている部分は少しづつずれているようです・・。

10年前までおばあさんが一人で古民家生活をしていました・・・

ご自分の実家で・・・代々継いできた建物でした・・・

お湯の出ない台所に・・薪で焚く五右衛門風呂・・・

木の雨戸に障子の建具・・・裏に抜ける通り土間があって・・・・・

床は段差だらけ、隙間風ある寒い住まいでした・・・でも・・・他に移る事無く・・

施設に入るまで住み続けました・・・

人にはそれぞれの人生があって、たくさんの想い出が詰まった暮らしがあって・・・

何気ない毎日の暮らしが・・・今ではかけがえの無い、日本らしい貴重な暮らしだったと思います・・・

そんな時代を過ごして来た人達のお話が聞ける・・・子供の頃の記憶をひも解いて・・・

教えてもらう事が出来たらと思います・・・。

記憶違いがあるかもしれません・・・思い違いもあるかもしれません・・・

でも・・・人は昨日食べた夕飯の事は忘れても・・・若い頃や子供の頃の記憶は、鮮明に覚えているようです・・・

いいことも、わるいことも・・・忘れてしまいたい記憶も・・・私たちには体験できない貴重なお話で・・・

次の世代に伝えていくべき、大切な日本の文化だと思います。

(ちかく・・そんな会も催せたらとジタバタしております・・・)

 

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