登山歩と言っても分からない人の方が圧倒的に多いとは思いますが、蟷螂拳で使う立ち方のことです。空手の前屈立ちとよく似た弓歩という立ち方がありますが、この前足を内側に大きく曲げた感じになります。極端な場合は、90°横を向ける場合もあります。
蟷螂拳には、これ以外にも七星歩という蟷螂拳独特の立ち方があり、登山歩と共にどういう意味があるのか悩んだものです。套路の中の七星歩で演じる部分があれば、そこを弓歩にしたり虚歩にしたり馬歩にしたりして、七星歩でなければならない必然性を感じとろうとしたのですが、これは自分の中で、何となくこうではないかというものを見つけることが出来ました。
一方の登山歩ですが、これはずっとよく分からないままでした。金的を守るためとか、蟷螂拳独特の足払いにかからないようにするためとか言われていたんですが、どの説明もしっくりと来ませんでした。いわゆる、腑に落ちないという状態です。
ところが最近、前足&後ろ足にかかる体重の比率と、攻撃軌道に関する考察を読む機会がありました。
それによると、弓歩(前屈立ち)は、思うほど前足に体重がかかっておらず、前足のつま先を内側に向けることにより、より前足に体重が乗ります。これは試せば簡単に分かることだと思いますが…。従って、踏み込んでパンチを出す場合で、前足が床に付くよりも先にパンチをヒットさせるような技術体系であれば、前足により体重が乗る立ち方の方が有利ということになります。
もう一つは、パンチの軌道なんですが、踏み込んで弓歩になる場合、拳はほぼストレートの軌道を取る訳なんですが、踏み込んで登山歩になる場合は、若干ですが、拳がフック気味の軌道を取ることになります。中国北派武術は、半身のきつい構えを取りますので、ストレートよりも若干フック気味のパンチの方が相手の急所を狙いやすいということがあります。
これは、同じパンチを、弓歩、登山歩、馬歩と立ち方だけを変えて何度か打ち込んでみましたが、そこまで明確にパンチの軌道が変わっているようには実感できませんでした。ただ、身体の軸の動きが微妙に変わっているようには感じます。もう少し検証してみます。
蟷螂拳には、これ以外にも七星歩という蟷螂拳独特の立ち方があり、登山歩と共にどういう意味があるのか悩んだものです。套路の中の七星歩で演じる部分があれば、そこを弓歩にしたり虚歩にしたり馬歩にしたりして、七星歩でなければならない必然性を感じとろうとしたのですが、これは自分の中で、何となくこうではないかというものを見つけることが出来ました。
一方の登山歩ですが、これはずっとよく分からないままでした。金的を守るためとか、蟷螂拳独特の足払いにかからないようにするためとか言われていたんですが、どの説明もしっくりと来ませんでした。いわゆる、腑に落ちないという状態です。
ところが最近、前足&後ろ足にかかる体重の比率と、攻撃軌道に関する考察を読む機会がありました。
それによると、弓歩(前屈立ち)は、思うほど前足に体重がかかっておらず、前足のつま先を内側に向けることにより、より前足に体重が乗ります。これは試せば簡単に分かることだと思いますが…。従って、踏み込んでパンチを出す場合で、前足が床に付くよりも先にパンチをヒットさせるような技術体系であれば、前足により体重が乗る立ち方の方が有利ということになります。
もう一つは、パンチの軌道なんですが、踏み込んで弓歩になる場合、拳はほぼストレートの軌道を取る訳なんですが、踏み込んで登山歩になる場合は、若干ですが、拳がフック気味の軌道を取ることになります。中国北派武術は、半身のきつい構えを取りますので、ストレートよりも若干フック気味のパンチの方が相手の急所を狙いやすいということがあります。
これは、同じパンチを、弓歩、登山歩、馬歩と立ち方だけを変えて何度か打ち込んでみましたが、そこまで明確にパンチの軌道が変わっているようには実感できませんでした。ただ、身体の軸の動きが微妙に変わっているようには感じます。もう少し検証してみます。