映画鑑賞の記録、、素人目線での感想などを備忘録として残しています。
乏しい筆力を画像の多用とYOUTUBE(予告編)で補い
あらすじは手を抜いてAmazon Prime Videoからコピペ、貼り付けております。
69 11/19 わたしは、ダニエル・ブレイク
(管理NO:211119)
ジャンル: ドラマ
監督: ケン・ローチ
出演: デイヴ・ジョーンズ - (ダニエル・ブレイク)
ヘイリー・スクワイアーズ - (ケイティ・モーガン)
ディラン・マキアナン - (ディラン・モーガン)
ブリアナ・シャン - (デイジー・モーガン)
上映時間:100分 2016年作品 日本公開:2017年
あらすじ:プライム・ビデオより引用、コピペ
第69回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞。文部科学省特別選定作品。ダニエルが教えてくれたこと-隣の誰かを助けるだけで、人生は変えられるイギリス北東部ニューカッスルで大工として働く59歳のダニエル・ブレイクは、心臓の病を患い医者から仕事を止められる。国の援助を受けようとするが、複雑な制度が立ちふさがり必要な援助を受けることが出来ない。悪戦苦闘するダニエルだったが、シングルマザーのケイティと二人の子供の家族を助けたことから、交流が生まれる。しかし、厳しい現実が彼らを次第に追いつめていく。(C)Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016
予告編:YouTube動画
感想: ときどきネタバレあるかもなので・・・注意してください
名匠ケン・ローチが作り上げたカンヌ映画祭パルムドール受賞作!
ということだったので内容を知らずに鑑賞。
観終わってとても良い話で感動したという感じじゃなくて、、
どちらかと言うと「むなしさ」「怒り」「無力感」「悲しみ」、、そっちの方が強かった。
映画は楽しければ、ハッピーエンドが好きな、エンジョイできれば派としては苦手なタイプの作品だった。
むかし、学校で「ゆりかごから墓場まで」と
英国の社会保障制度の素晴らしさを学んだ記憶があるのだが、、
この作品で描かれている社会保障(給付金支給)制度、、
ああなんてひどい! って怒りたくなる。
こんな映画が生まれるということは今の英国ではそうなんだろうなあと思う。
社会保障制度が正しく機能していない、矛盾だらけの運用というべきか?
救済されるべき人達が給付を受けられないで困窮している。
受給資格があるかどうかの判断となる審査を民間に委託。
相応しい経験、資格のないと思われるような人がマニュアル的に対応。
いろいろな申請はデジタルで一元管理しやすいようにWEBからのみ。
パソコン、ネットを通さないと申請すらできない、、、それはないだろう!
ネット利用に疎い高齢者、IT弱者を拒んでいるようで、陥れようとしているようだ。
役所職員の対応もマニュアル通りの杓子定規。
臨機応変に人の話を聞くという柔軟性がなく、とても冷たい対応だ。
そして何よりシステムが複雑でわかりにくい。。。申請に辿り着けない。
ダニエルに丁寧に教えながら申請を手伝う職員が一人だけいた。
そんな市民の味方とも言える良い職員に対して、その上司はルール違反だと注意する。
マンツーマンで親切に教えては駄目、、前例を作っては駄目だって、、、そんな~
予算がない、マンパワーが足りない、、役所にもいろいろ事情はあるだろう、、
いちいち全ての人の話なんて聞いてはいられない、、というスタンス。
映画の中で、ここだけは気が晴れた、、、
役所の建物から出て、ぶちぎれたのか、計画していたのかもしれないが覚悟を決めて
建物の壁に落書き
「I, DANIEL BLAKE わたしは、ダニエル・ブレイク」
「DEMAND MY APPEAL DATE BEFORE I STARVE. 飢える前に申し立て日を決めろ」
これ(落書き)は新しいアートだ!と開き直り。
この快挙に通りすがりの市民もみなさん、拍手、賛同、応援。
この役所の壁への落書きシーンが唯一の救いだった。
そして偉そうに物言う職員に向かって
「あんたらはロクに仕事なんかしていない。」とダニエル。
世界中で猛威を振るったコロナ禍で失業、減収で生活困窮、、、ますます富の格差拡大、、、
他人事ではない、日本も同じでは?
国の救済は本気じゃない、やってますよ的なみせかけ、選挙対策だけのただのバラマキ、
困窮している人を救おうなんて本気度は微塵も感じられない、伝わってこないレベルの低さ。
日本はもう先進国とも言えないし、日本も弱者切り捨て社会だよなと、
この映画を観終えてあらためて思った。
今年の春、退職して初めてハローワークへ何度も通った。
何より分かりにくい複雑な手続、、要求される形式的な求職活動の証拠、、これ映画の中でもあったね。
やっともらえるものを貰ったが。。。あきらめる人もいるかもなあ~
社会の急激な変化についていけず、誰しもが弱者になる可能性がある世の中。
そして年老いて誰でもいつかは身体的な弱者になる。
複雑な制度に翻弄され、人としての尊厳を踏みにじられ貧困に苦しみながら、
「俺は人間、犬じゃない」。。。ダニエル
複雑な制度の運用の隙間から零れ落ちてしまった、ふるい落とされたかのような人々。
そんな中で助け合い生きていこうとするダニエルとケイティ親子の心の通った交流。
映画の中でケイティが言った「助けられたから、今度は助ける」
「困った人を見たら、見て見ぬふりをしないで助けよう!」
人としてこの気持ちは忘れずに持っていたい。
社会問題をブラックユーモアで風刺的に描いているんじゃなく、
リアルにストレートに描いているので心にズシンと食い込むようだった。
やっぱこの手は苦手だなあ、でもとても価値ある作品、観て良かったと思う。
よろしければ、興味があれば観てくださいね
映画鑑賞にはポップコーンですよね。
電子レンジで4分ほどで出来上がり。
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71~90点
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ご訪問ありがとうございます。
そして貴重な時間を費やし最後まで読んで頂きありがとうございます。
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