やっぱりブルースは強い

「英アルバム・チャート、B・スプリングスティーンが１位に」というニュースが出たが、この「Devils & Dust」はアメリカでも当然一位。その他、オーストリア、スイス、スウェーデン、デンマーク、イタリア、ドイツ、オランダ、アイルランドでも一位になり、発売一週間で222,324枚の売上を米国だけで上げているようだ。

4月25日にデトロイトで開始したツアーの直前、4月21日、22日に地元ニュージャージーのパラマウント・シアターでリハーサル。5月20日まで米国で、5月24日からはヨーロッパでのツアーなので、盛り上がっているのだろうな。
デトロイトでのコンサートの様子は
Bruce Springsteen Kicks Off Summer Tour
また、セットリストを含めたコンサート情報は
http://www.brucespringsteen.net/live/

ブルースと仲の良いトム・ペティもツアーをする予定。こちらは6月に始まって9月初めのシアトルが発表されたばかり。
http://www.tompetty.com/
あんまり日本では話題にならないのかな・・・

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グラミー賞、そのちょっとトホホ

グラミー賞は、レイ・チャールズ8冠ばかりにスポットが当てられて、他の話題はなかなか無いのは何故なのでしょう。

グラミー賞は、公式サイトにあるようにカテゴリーが107まであり、その中には

Best Traditional Pop Vocal Album
(For albums containing 51% or more playing time of VOCAL tracks.)
* Stardust...The Great American Songbook Volume III
Rod Stewart

Best Solo Rock Vocal Performance
(For a solo vocal performance. Singles or Tracks only.)
* Code Of Silence
Bruce Springsteen
Track from: The Essential Bruce Springsteen

という大物の受賞もあったのですが、ジェニファー・ロペス夫妻のような、あまり・・・の方がニュースでピックアップされて影が薄かったようですね。

まあ、視聴者数と視聴率は不振という話や、ここでチャリティになった「Across the Universe」がiTunes Music Storeのダウンロードチャートで発売1ケ月も経たないのにもう 80 位だったりするので、なんだかもり下がっている感じですね。

さて、この「Across the Universe」ですが、スティービー・ワンダー、ブライアン・ウィルソン、ノラ・ジョーンズ、U2のボノ、ヴェルヴェット・リボルバーのスラッシュ、エアロスミスのスティーブン・タイラー、アリシア・キーズ、グリーンデイのビリー・ジョー・アームストロングというそうそうたるメンバーだったのですが、私としてはあれ? という感じでした。スティービー・ワンダー、ブライアン・ウィルソン、U2のボノ、エアロスミスのスティーブン・タイラーは長年この業界にいるのだからそれなりの気持ちが入っていました。アリシア・キーズは若いのに立派! と言えるくらい自分の歌にしていました。それに比較して、ノラ・ジョーンズとグリーンデイのビリー・ジョー・アームストロングの気の無いあの歌い方は何?
すごい期待して見ていたのに凄くがっかりした・・・チャリティなのですから気合い入れてもらわねば・・・

The Joker

今週日曜日のTokio Hot 100 (J-Wave) 38位に「The Joker」という曲が入っている。
これを聞いて、おーっ、と思う人はなかなかの洋楽ファン。
これはFATBOY SLIMの新曲なのだが、実は1973年のスティーヴ・ミラー・バンドのカバー。それもフィーチャリングに、ベテラン・ファンク・アーティストのBOOTSY COLLINS！ (今年初めにグラミーか何かの授賞式にゲストで出ていたのを記憶している人もいるかもしれないが・・・

まあ、それはともかく、スティーヴ・ミラー・バンドは、Rock Avenueというサイトに詳細が出ているが、1970年にアメリカでヒットを持つバンド。アメリカでは根強いファンがいるようで、2～3年前に米国で自動車のCMに‘Fly Like An Eagle’が使われていたりしました。

さて、このバンドの曲として、ちょっと複雑なギターが気持ちよく聞こえなければならない、という部分があり、コピーはそんなにやさしくない。でもそれを好きでやっているバンドがあるので、今度聞いてあげてください。
瀬川洋と Travelling Ocean Bluebirds。
リーダーの瀬川洋はその昔、グループサウンズというものが流行った頃、ザ・ダイナマイツというグループにいました。現在、このバンドでギターを担当しているのは、そんなダイナマイツを見に行っていたという森園勝敏。四人囃子のギターです。
このバンドの次のライブは9月18日、国立・地球屋です。多分、私もいるはずです。

B・スプリングスティーンを聴いて大統領を考える

今朝の J-wave でも「米大統領選、民主党が激戦9州でB・スプリングスティーンらのライブを開催！」というニュースを伝えていましたが、ちょっと詳細を。

ブルーススプリングスティーン&Eストリート・バンドが登場するのは、「Vote for Change」と題されたコンサートのうち、5ヶ所。
10/1 (金) フィラデルフィア
10/2 (土) クリーブランド
10/3 (日) アンアーバー
10/5 (火) セント・ポール
10/8 (金) オーランド

「Vote for Change」は9州、28都市で34回開催予定。その他の出演予定者は、
Babyface, Jackson Browne, Bright Eyes, Dave Matthews Band, Death Cab for Cutie, the Dixie Chicks, John Fogerty, Ben Harper, Jurassic 5, Keb' Mo', John Mellencamp, My Morning Jacket, Pearl Jam, Bonnie Raitt, R.E.M., James Taylor
となっている。

日本でも「選挙に行こう」キャンペーンをこんな形で行うってありですかね?

反戦を訴えるブメーススプリングスティーン

ブルーススプリングスティーンがそのオフィシャルサイトに、5月24日に元副大統領であったアルゴア氏のスピーチを掲載している。とても長い英文のスピーチなのだが、要旨は「戦争に賛同しているブッシュ大統領批判」。この掲載に関しては、付帯するBBSでも賛否両論のようですね。
別の話では、ブルースは、ブッシュ大統領が次の大統領選のためにキーとなる9月2日 (?) に、自分の特別コンサートを企画しているとも。2003年に全米コンサート収益でトップだったブルース。その影響力は大きい。
対抗するケリー候補もどうかな・・・という気がするけれど、ブッシュさん続投ではちょっと米国は危ない。彼のバックグラウンドとしての、田舎に根強い思想が、「婚前交渉はいけないことです」 (この手の教育費がかなり膨大になっているらしい) 程度なら許されるのですが、それが白人至上主義とか、ゲイは駄目とか、妙な形の排他主義に発展するのが怖いですね。また、America is No.1! の気持ちが他の国に対して思いやりの無い仕打ちになる場合も考えられる。クリントン大統領が辞めたら ITも冷めた・・・とはいいませんが、全体的に昔の経済状況に戻っている感じもなきにしもあらず。マイケルムーアの「華氏911」が早く見たいものです。