GA-MA78GPM-DS2HでPhenomII x4 905eが動いた

実験と実用性をあわせるため、複数台のPCを所有しています。特に意識したわけではないのですが、Intel系はXPで実用性重視、AMD系はVistaで実験重視となっています。確実に動作するパターンと、少々脱線してもいいやのパターンで分けていたら、自然とこうなってしまっているのです。ですので、AMD系は少々速度が遅くてもいいや、という扱いでした。PhenomIIの評判はとてもいいものでしたが、TDPが125Wや95Wのものばかりだったので、省電力系が出るまでPhenomx4 9350eでいいや、と無視してきましたが、先日PhenomIIx4 905eが出たことで、その言い訳が通用しなくなりました。東京に行ったときにはパスしたのですが、地元のショップでも2万380円と秋葉原とほとんど変わらない値段だったので、つい誘惑に負けて買ってきてしまいました。手元にはAM2+のマザーしかなく、動くかどうか怪しいのに。

搭載することにしたのは、GA-MA78GPM-DS2H。今までは初代Phenomx4の省電力版、9350eを使っていました。最新のBIOSにしておけば、AM3のCPUサポートとあるし、大丈夫だろうと判断しました。しかし、後で気がついたのですが、905e発表時とほぼ前後する6月1日公開のF5ではなく、それ以前の、AM3CPUを最初にサポートした4月17日付のF4しかインストールしていなかったのです。が、それでもあっさりと認識し、問題なく動作しちゃいました。最新でなくても、AM3の65W版の情報は持っていたようですね。DDR2-800との組み合わせですが、Phenomx4 9350eと比べて明らかにキビキビと動いています。もちろんキャッシュメモリの容量の増加や、クロックが2GHzから2.5GHzにアップしたなど、劣っている部分はないのですが、体感上はそれ以上に高速です。エンコードも速くなりました。さらに、単にTDPが同一な以上に45nm化による発熱量低下が大きいのか、付属のファンが9350eと比べると高さがかなり低くなっています。最近はAMDの付属ファンもそれなりに優秀になっているので、普通に使う分には音も静かですし、十分です。なにより、着脱の容易さでは、IntelのCore2Duo/Quad付属のCPUファンを断然上回ります。これが好印象でした。

なので、AM2+マザーでもAM3CPUサポートのBIOSの存在するマザーならば、905eの動く可能性は高いです。先代のPhenomは人気がなく、売れたのは9350eくらいという話でしたが、現在9350eを使っている人は、ぜひ905eへのアップグレードを検討してみてください。BIOSさえ対応していれば、きっと満足できると思います。