Ryzen 7 4800U搭載ノートPC、日本上陸してた ＋ Ryzen9の低TDP版

手元にありますノートPCに使われているAPUはRyzen7 PRO 4750U。通常版よりセキュリティーが向上した本来ビジネス用です。もちろんホビー用として使っても何の問題もないのですが、そういう使い方の場合PROなしの通常版より多少コスパでは劣る気がします。なにより通常版の省電力APUの最上位であるRyzen7 4800Uは4750Uと比べると最大クロックで100MHz上、内蔵GPUコアが一つ多い8コアあるという単純な性能面で言えば明らかに上の存在です。ところが、なぜか日本ではSMTの無い4700Uかゲーム用に4800Hが使われるパターンばかりで、4800Uは登場しませんでした。NEC機に採用されたExtremeが4800Uの使用を若干強化したもの、という噂もありましたが詳細は不明、なにより筐体が大きいので省電力APUの魅力が半減しているものでしたし。

先日、Intelがモバイル向け新CPUの発表会で｢RyzenよりもGPUが高性能｣をアピールするため、比較対象として4800U搭載のデモ機を展示していましたが、わたしの第一印象はIntelGPUの性能より｢海外では4800U機が出ているのか、うらやましい｣でした。

ですが、実はひっそり発売していたのです。いやー、全く気が付きませんでした。

レノボ･ジャパン Lenovo
82DL002JJP [IdeaPad S540/AMD Ryzen 7 4800U/13.3型/メモリー 16GB/SSD 512GB（PCIe NVMe/M.2）/ Windows 10 Home 64bit（日本語版）/Microsoft Office Home ＆ Business 2019/フロストホワイト]

はい、今回もさすがのLenovoです。ちなみにリンク先はヨドバシカメラの通販サイトです。現状、Lenovoにも公式にこの機種に関する具体的な情報がありません。ただ、製品仕様書のページの記載があるだけです。

発売は9月8日、一月も前でした（＾＾；）　今まで気づかないとはなんと間抜けな･･･。しかも在庫僅少です。ただし、メモリを8GBに抑えたバージョンが10月23日に発売するとのことです。ただ、APUはメモリの一部をGPUが使ってしまう仕様なので、8GBだとちょっと物足りなさを感じますね。ideapadだから追加できないんですよねぇ。16GB欲しい人は早めの方がいいかも。

TDP65Wの「Ryzen 9 3900」が発売、12コア/24スレッドで53,800円

TDP65Wで12コア24スレッドという破格のCPU、Ryzen9 3900がAPUと同じバルク版で登場したようです。3900xより価格は安いですが、バルク版なのでCPUクーラーが付属しません。なので単純にベンチマーク上の性能と価格を考慮すれば若干高いわけですが、少し性能が落ちても多コアCPUが低TDPで動く方がよい、という要望の人には一番いいCPUと言えるわけで、値段はむしろ妥当ですね。購入者としてすすめられるのはなんと言ってもすでにRyzenシステムを使っている利用者の買い替え用です。TDP65Wなので、多くの場合今まで使っていたCPUクーラーがそのまま使えるはずです。さすがにRyzen3あたりの付属クーラーだといくらTDPが同じでも少々厳しい気がしますが、Ryzen7で使っていたCPUクーラーなら十分なはず。うーん、ちょっと試してみたいな。ただ、ボチボチZen3コアを採用した新Ryzenの発表もありますし、お金を使っちゃうのはもったいないかな？　だからこそZen2を捌いてしまう目的として出してきたんでしょうし、落としどころとしてはむしろいいのか。悩みどころです。