ブログやっていて一番悲しいとき。
それはなんと言っても書いたエントリーが送信失敗で吹っ飛んだときである。
いや昨日の夜、書いたエントリーが送信されなかったときのショックと来たら。他は知らないが、gooの場合、ちゃんとLOGINして原稿を書いているにもかかわらず、記事の送信ボタンをクリックすると「LOGINしろ」とかなんとかIDとパスを入力する場面に飛んでしまうことがある。こうなると、記事はパァ・・・。同じ内容の文をその時の勢いを思い出しながら、消えた直後にもう一度書く、こんな苦痛は他にありません。
「バックアップとっとけばいいじゃない」
えー、その通りですが、どうも本文直入力じゃないと「よっしゃ、記事書くぞ~」って気にならないんだよなぁ。それでも普段はコピーをとってから送信することが多いのだけど、このときはたまたま・・・。
ちなみに消えたエントリーは、PT1とFriioを搭載した別のPCでBonCasLinkを使ってB-CASカードを共用し、有料CSの同時視聴・録画が出来たことで
「レコーダーは一枚の登録でスカパー!e2を同時に2チャンネルまでしか録画できず、増やすこともできないが、PCなら電波が分配に耐える限り、いくらでも増やせる。やっぱりPC録画はすごい。録画はPCで進化する!」
ってシメ。もちろん簡潔に書けば数行で終わる記事をながながと十倍のボリュームで書いておりました。短文が苦手なせいもあって、毎度長文であります。それだけに、再書き込みがつらい・・・。gooさん、記事書いている間にログアウトだけは勘弁して~。
で、本題。ボチボチFIRECODER Bluを返却することにした。いつまでも使っていたいが、そういうわけにもいくまい。なので、すでにPCから外して梱包もすませている。よってこのサンプル版FIRECODER Bluで書く記事はこれが最後になる。
FIRECODERと同じSpursEngineのPxVC1100を比べた場合、若干FIRECODERの方が早く、冷却能力も優れているので安定性が高い。外部への排気型ファンを搭載しているのも、HDRECSなどと組み合わせて使うことを考慮にいれてのことだろう。巨大なHDRECSと並べて使うと、前述の通り、PxVC1100はエラーを起こしてしまうが、FIRECODERはなんともない。まぁ位置を入れ替えて使えばすむ話だけど。
最後に行うのは画質調査。でも、FIRECODERの欠点として、専用ソフトがビットレートの指定が出来ない、というのがあるため、うまく条件を同一に出来ない。さらにPxVC1100側のDMWも、ULEAD系の伝統として指定ビットレートの予想ファイルサイズより小さくなってしまうのも痛い。条件をそろえるなら同じソフトを使うのがやはりベスト。でも、残念ながらPxVC1100ではFIRECODERのソフト、FWは使えない。なら、CRIのSpursCoderにしようか。と考えていた。ふと、そういやFIRECODERってPxVC1100のDMWで動作するんだろうか、と思い立ってみたら。
あっさり動作しました。
これで同じ条件で実験が出来る! でも、実験以外では、DMWでFIRECODERが動いてもあまり嬉しくないわな。どっちかというとTSが音声つきで読めるFWでPxVC1100が動いた方が嬉しいわな、とか邪なこと考えてました、ええ。
で、せっかくなので速度実験もしようか、と、Athlon64x2 5200++Geforce8200+XPMCEなPCで試すと、
59分43秒
PxVC1100が58分16秒だから、やっぱり遅い? あれ? 前にも同じような結果が一度出たことがあったけど、FIRECODERの性能を安定して引き出すのはそれなりのシステムがいるのかも。
さて、画質比較。サイズは1440x1080、DMWを使い、ビットレートは4Mbpsの可変。
元データ
FIRECODER
PxVC1100
それぞれをクリックで拡大していただけると分かるが、もう同じデータから切り出したようにしか見えないほど、全く一緒。まさかここまで同一になるとは思わなかったが。PxVC1100派の人も、画質面ではなんの心配もないわけだ。
さて、FIRECODERの総括をしよう。値段は高めだが、メイドインジャパンらしく非常に高品質なつくりであり、機能面はともかく安定性では上をいく。かつてトムソン・カノープスがカノープスであったころ、グラボをコンシューマ向けの中心機器においていた時代を思い出す。あの時も高額だが高画質設計・独自ドライバで異彩を放っていたものだ。もっとも高くて買えなかったけど。それだけに、画質面でも味付けが欲しかった。
添付ソフトのFIRECODER WRITERも、それだけを使っているときにはビットレートが指定できないことや入力ファイルに制限があることが気になったが、PxVC1100のDVDMovieWriterはそれ以上に制限が大きく、ちょっとガッカリさせられた。また、直感的に使えながら過剰気味に親切なマニュアルがあったのも好感がもてる。なにせPxVC1100はインストールマニュアルだけで、肝心のエンコードのやり方は書いていないし、しかも分かりにくい。一度分かれば簡単だけど、全く迷いもせずにエンコードできた人は少ないだろう。FIRECODERはほとんどの人がマニュアルを全く読まなくても十分使えるはずだ。
FIRECODERの最大の利点は、今後トムソン・カノープスの発売するソフトが間違いなく対応することだろう。出来ることならそのソフトが使えるコーデックが全てFIRECODERに対応し、かつ安く提供できるものも用意して欲しい。ただ、CRIのように汎用的にSpursEngineに対応するソフトを開発するメーカーが出てきたことで、また状況は変わりつつある。今回の実験でも、Corelから新ソフトが出てSpursEngine対応となっていた場合、PxVC1100もFIRECODERも両対応になるだろう期待のもてるものとなった。そうなると、安いPxVC1100の方が魅力的に見えてしまう。これは仕方のないことだし、確実な未来でもない。だが、少なくとも2社が製品を用意してくれたことで広がりの可能性が出てきたことは、歓迎するべきことだ。
前にGPGPUとSpursEngneを比較し、速度ならSpursEngine、画質ならGPGPUの方が有利ではないだろうか、と考えたことがある。が、SpursEngineの基本画質はアニメ向きでこそないものの、思った以上に良い。まだRADEON用はコンシューマの目に見えるところにないのでなんともいえないが、GeForceに対応したTMPGEncがフィルタにしか対応していないところを見ると、GPGPUのエンコードが必ずしも速い、というわけでも無いように見える。現在はSpursEngineがスタートダッシュに成功したように感じるのはわたしのヒイキだろうか。このままエンコードはSpursEngine、フィルタはGPGPUが担当し、今までは長時間PCを束縛していた高画質エンコード作業中も、CPUはほとんど空いているので普通の作業なら全く問題ない、という時代が来るかも知れない。これからは脱CPUエンコードの時代である。
ただ、おしむらくは、SpursEngineの先駆けであるQosmio G50と同等の勝手を、PxVC1100もFIRECODERも全く実現していないこと。"
Qosmio G50新兵器、SpursEngineがスゴすぎる件"などを読むとうらやましくなってしまう。ぜひソフトメーカーさんにはどんどん対応してもらいたいものだ。そのためにも、SpursEngineが普及して欲しいと思う。
さーて、もうすぐRADEON用コンバータも出るかな。普及のために無料提供版もあるということだし、使うのが楽しみ楽しみ。・・・AMD780Gでも使えるのかな?