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録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

脱CPU系エンコーダーあれこれ

2009-04-24 20:17:47 | FIRECODER Blu/SpursEngine
何か良い呼び方はないかな~と考えてはいるのですが、思いつかないのでとりあえずSpursEngineおよびCUDA・ATI Streamを含むGPGPUによるエンコードソフト/ハードを"脱CPUエンコーダー"と呼ぶことにしております。もちろん仮称ですので、いいのがあれば喜んで変更します。

超解像技術でYouTubeを美麗化するQosmio G50 ~効果絶大! SpursEngineを体験するとあとには戻れない

実際にSpursEngine用新ソフトを使ったQosmioのレビューが紹介されておりますが、その中に
"「10年前のDVDビデオが、最新のBlu-rayコンテンツの再現力を超える」と言ってもいいほどだ"
・・・さすがにこの表現は眉唾物ですが、実際自分の目で見ないとなんともかんとも・・・。だから~

東芝~! 毎日誰かこのブログを見ているのは知っているんだぞ~! 見ているんだから催促する! さっさと新Qosmio用ソフトを単体ボードユーザー向けに提供しろや~!

旧Qosmioユーザーも望んでいると思うんだけどなぁ。できれば安価で買えると、非常に嬉しいのですが・・・。「ソフト込みで製品なんだから、欲しけりゃQosmioノート買え~」なんていわないで欲しいです。愛用のPCでも使いたいんです。
あ、そういえば、東芝から毎日アクセスがあるのは本当ですが、ひょっとしたらレコーダーの方に近い人かも。一日も早いスカパー!HDの録画の対応、お願いします。スカパーをつついてください。今のままじゃRD-X8を買った甲斐が半分しかありません。以上、個人連絡でした。


Lalfさんが開発なさっている「SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラム」、昨日は自分のエンコード用に使っていたので新版を試用ができなかったのですが、本日は少し空きましたので、いよいよバグテストを・・・。なんか前回と変わらないんですけど。タイムスタンプも旧版と一緒ですし、readme.txtは変更されているのですが。Lalfさん、ひょっとして前のexeファイルがそのまま入ってません?


PS3で高速H.264エンコードを実現する「CodecSys CE-10 Professional」


この記事の真ん中上あたりにうわさのPS3エンコーダが紹介されていますが、天への祈りが通じたか、パーソナル向けに同じエンコーダで一部機能を制限した版の企画があるというではありませんか。古い例ですが、CinemaCraftEncorderとCCE-LiteやCCE-Basicの関係みたいなものでしょうか。今までは業務用としては安い、程度の話でしたので手は届かないと覚悟していたのですが、こういう企画があるとなると値段も手軽なものを期待してしまいますね~。ちょうどPS3も売れ出したみたいですし、ぜひ「ゲーム機ではないPS3でしかできない体験」を実現して欲しいです。


"NERO MOVE IT"がCUDAアーキテクチャ採用で5倍のパフォーマンスアップ
リンク先は英語ですけど、一応報告。最大5倍の時間短縮ということですが、比較する環境がわからないとその数字も評価しようがないのですが。
Neroのエンコーダーは統合ソフトのものしか使ったことはないのですが、Nero8のものは結構速度と画質のバランスがよく、SpursEngineを購入するまでは好んで使っていたものでした。Nero9は体験版でこのエンコーダーが使えないのでテストすることができず、購入対象から外していたのですが。このソフトはあくまで単体ということですが、同様の画質を実現してくれるのならば、注目に値しますね。つーか、Nero9のエンコーダーがCUDAに対応してくれるのなら、即買います、わたし。
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SpursEngine H.264エンコーダをぜひ試してください

2009-04-20 22:17:01 | FIRECODER Blu/SpursEngine
東芝、YouTubeなどネット動画を高画質化する「Qosmio」夏モデル


このネット画質の強化機能、全部SpursEngineによるもののようなのですが、ハード的に変更があるとは思えないので、ソフト面の追加のみによるものでしょう。理論的には別売りのSpursEngineユーザーでも利用は可能なはずなので、ぜひ別売りして単品ユーザーにも提供して欲しいものであります。

その一方で、ちょっとひっそりと公開されているので、気づかれていない方も多いかと思われます、Lalfさん開発によるSpursEngine用エンコードソフト、「SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラム ver 20090419」が発表になりました。ひょっとしたら、一般ユーザー開発による、初のSpursEngineソフトかも知れません。ダウンロードはこちらから。

ttp://www.grouptron.org/se_h264enc_20090419.zip

直リンはしないでおきますので、コピペでお願いします。readme.txtによると、簡易シーンチェンジ検出を搭載したとのこと。過去にシーチェンジ時に崩れたアニメを使って調整はされたようです。
とりあえず、使ってみました。若干バグがあるのか、はたまたわたしの使った環境がVistaであるせいか、まずエンドフレームを指定しないとエラーが起きます。さらに、CanopusHQCodecならばまったく問題なくエンコードできたのですが、Huffyuv_mtや未圧縮ではやはりエラーが起きてしまいました。なお、ビットレートも3Mbps指定でしたが、総合では3.6Mbpsに、特に動きの激しい部分だけを取り出したものでは4.2Mbpsまで上昇しました。これはその特性上、仕方のないところです。
エンコード時間ですが、上記のようにCanopusHQCodec、1440x1080で30分の映像を使ったところ、Athlon64x2 5200+ということもあってか、ジャスト1時間でエンコードが終了しました。これはシーンチェンジの検出が多ければ多いほど遅くなる仕様なことを考えると、妥当な速度という印象です。出来上がった動画は前提としたアニメということもあってか、他のソフトと比べて同じ容量でも映像の印象が良かったCRI Spurs Coderよりもシーンチェンジ特有の崩れが抑えられており、ブロックノイズ多めの場面からそうでない場面への移動がかなり滑らかになっています。もちろんそれで全ての映像の崩壊を抑えられているわけではありませんが、総合力で他より好印象でした。

このシーンチェンジ検出は、有料ソフトの開発者にも見習っていただきたい効果は確実にあります。CRI Spurs Coderの無料版と同じような感覚で使えますので、一度試してみてください。ちょっと未来が開けてきます。

まったく関係ない話ですが、VistaにOSを変えて以来、TMPGEncがCUDA絡みでエラーばかり出すようになりました。仕様パーセンテージはわずかに0.2%だったりするのに・・・。HyblidPowerも有効になってくれませんし、XPに戻そうか迷ってます。Vistaはそれにしても使いにくいです。
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SpursEngine対CUDA再び 買うならどっち?

2009-04-14 21:47:16 | FIRECODER Blu/SpursEngine
最初にあやまっておきます。更新滞って申し訳ありません。さらに、冒頭部分、しばらくグチが続きます。

しばらく猛烈にやる気が消失していました。お分かりいただける方もいらっしゃると思いますが、GV-D4VRに関するアレです。はぁ。一目見てため息ものですよ。もちろんわたしに対する嫌味でやったことなんでしょうが、普段なら軽く見過ごす類のものなのですけど、さすがにアレは・・・。「まぁいいや」とはとても言えなくて。ガッカリですよ。最後の一文のために書いた記事なのに、見事全てがパァです。不思議なもので、一度ガッカリすると、他のアイディアもまったく浮かんでこなくなるのですね。それがまたやる気を消滅させて・・・。何もないのにアクセスしてくれる方々には悪いとは思いつつ、気合が回復するまで休まさせていただきました。この2日ばかりようやく少しは精神的に戻ってきましたので、ブログ&調査再開です。


ここ最近、Super LoiLoScopeがCUDAに対応したせいもあって、badaboomが再び注目を浴びているようです。残念ながらSuper LoiLoScopeの方じゃないみたいですね。まぁ無料で使える体験版の代役がSuperのつかないLioloScopeしかなく、それではHD動画が作れませんのでCUDAの能力を確かめることができませんしね。さらにわたしらはエフェクトとかはどうでもいい話で、エンコードだけのためにSuper LoiLoScopeはちょっと高いので、安いbadaboomが注目されるのも仕方がないかと。Super LoiLoScopeもfpsを変更できたり、固定量子のエンコードができたりと日本人マニア向けのエンコード設定を用意はしてあるのですけど、試す機会がなければ手は出しづらいですしねぇ。
一方、SpursEngineもPxVC1100にバンドルソフトをTMPGEnc4.0XPressに変更したパッケージが発売され、再注目されているとか。ただ、「エンコードに関心がある人はすでにWinFast PxVC1100を持っている場合が多いんですよ」という話もあるので、即大ヒットとはなっていないようですが。新パッケージだとBD向けフォーマットのH.264が作られないとか(MPEG2のみ)、超解像用のファイルが現在添付していないとかいくつか問題もあるのですけど、大抵の人はPCやPS3向けH.264ができれば十分と思いますし、入力用として使えるフォーマットも豊富になりますから、こちらの方がお得ですね。TMPGEncはそれだけでも使えますし。
精神的リハビリの間に、「そういえばbadaboomもまともに使ったことがまだ一度もなかった」ことに気がつきました。TMPGEncを使ったSpurs+CUDAの組み合わせが十分便利でそっちを忘れていました。ただ、体験版をインストールはしてしまったので、今のOSでは体験版を使えなくなっているのですが。そこで、OSを投げてあったVista32bitに変更することで体験版のカウントをリセットし、badaboomを使いなおしてみることにしました。以前の調査ではbadaboomの方が良い結果が出ましたが、やはり手元の同じ環境で試してみたいものです。

OS:Vista32bit HomePremium
CPU:Athlon64x2 5200+
マザー:TF8200A+(GeForce8200)
メモリ;DDR2-800 4GB
CUDA:GeForce9800GT(SP112)
素材:MPEG2-TSをm2v+wavにして再度多重化した1440x1080で21分30秒のファイル

なお、Vista+8200+9800GTだと、HybridPowerが使えるはずなのですが、右下にアイコンで表示される切り替え常駐ソフトがどうやっても出なかったので、仕方がなく8200VGAを無効にして9800GTのみで使いました。badaboomはなぜか9800GTをセカンダリ用VGAとして有効のみにしておくと、9800GTをGPGPUとして扱うことができないからです(TMPGEncは可)。

badaboomの設定は、Custom Media Centerで5150Kbps。他のソフトもビットレートはそれにあわせました。まず解像度はbadaboomではデフォルトで表示される1280x720、インターレースの解除も行います。SoursEngineもその解像度を出すためにTMPGEncを使いました。その速度結果は。

badaboom
18分10秒 35.5fps

SpursEngine+TMPG
24分25秒

TMPGEncのCUDAは無効にしてありますが、badaboomの方が断然早いという、前のとおりの結果となりました。なお、画質はさすがに5Mbpsともなると1280x720の表示には十分で、両者とも差はさほど見られません。
次は、元解像度から変更せずに1440x1080、インターレース維持のままエンコードを行います。SpursEngineはTMPGだけでなく、旧パッケージ付属のDVD Movie Factoryも使いました。

badaboom
22分00秒 29.3

Spurs+TMPG
14分55秒

Spurs+DMF
12分43秒

今度は打って変わってSpursEngineが圧倒します。単純にTMPGEncのリサイズフィルターが非常に重いだけのようでした。なお、画質ですが、この条件で比較する限り、badaboomの方に土煙の巻き上がる部分などに細部の乱れをかなり感じました。badaboomは1080iがやや苦手のようです。

CUDAとSpursEngineというよりbadaboomとSpursEngineの比較になりましたが、前に検証したアニメでビットレートを可能な限り絞り、解像度1280x720で、という条件なら、9800GTクラスでもbadaboomが断然上です。その一方で、実写系である程度ビットレートを保ち、1080の垂直解像度を保つのなら、SpursEngineの方がいい感じです。もちろんCUDAはまだ先がありますので現状でSpursEngineが負けているようではダメなのですが。
現状GeForceでSpursEngine並の速度を出すには相当の発熱量を伴う275などが必要と思われます。値段は大差ありませんが、ちと後の扱いに問題があります。9600GTや9800GTをお持ちの方なら、SpursEngineの新パッケージを買う方がいいでしょう。バシっと一から組むのでしたら、GTX260以上のGeForceでCUDA一本の方が面白そうです。
最後に、badaboomでPV3/4のファイルを読み込む方法に関してkobalinさんからコメントで情報をいただきましたので、転載させていただきます。

LoadPlugin("C:WindowsSystem32warpsharp.dll")LoadAviUtlInputPlugin("C:Program FilesEARTH SOFTPV3 3.xAviUtlEARTH SOFT DV.aui", "EARTHSOFTDV")
video=EARTHSOFTDV("d:dva.dv")
audio=EARTHSOFTDV("d:dva.dv")
audiodub(video,audio)
ConvertToYV12()
aDeInt(0,9,6,false)

これは例ですが、このような記述でavisynthのAVSファイルを書くことで読み込めるようです。
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ようやくFIRECODER Blu対応版EDIUSNEO2登場

2009-03-19 09:40:28 | FIRECODER Blu/SpursEngine
仕事中だが、今日は一人で店番なのをいいことにこっそり更新(^^;)

トムソン・カノープス、FIRECODER Bluに対応した「EDIUS Neo 2」を発表

トムカノの公式の製品情報はこちら。

このところのTMPGEnc4.0XPressやCRI SpursCoderのSpursEngine対応でコロッと忘れていましたが、トムカノのFIRECODER BluはEDIUS対応を明言していましたね~。従来のを無償バージョンアップとかで対応するのかと思っておりましたが、全くの新バージョンで対応でした。当然ながらビデオカメラで撮影した映像をBDに変換することを最大の目的としたソフトなので我々の求めるものとはちょっと違うのですが。
FIRECODER Blu付属の変換ソフト、FIRECODER WRITERはSpursEngine最速のエンコードをしてくれる名品でしたが、フィルタ処理がある関係上、それよりは遅くなるようです。それでも、そのエンジンを受け継いでいるのなら、多彩な入力フォーマットに対応していることもあわせ、FIRECODER Bluユーザーなら検討に値する製品じゃないでしょうか。残念ながらまだ体験版は用意されていないようですが。

でも、やっぱりPxVC1100では使えないんでしょうね、過去の実績からして。しょうがないんですけど。
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SpursEngine+CUDA、まず気にすべきは冷却問題

2009-03-09 23:27:30 | FIRECODER Blu/SpursEngine
昨日すでに東京を引き上げているのだけど、とりあえず実験は始めている。もちろん買ってきたZOTACのGeForce9800GTをCUDAのアダプタとして使い、TMPGEncXPressを使ってSpursEngineと組み合わせて高速エンコードするためだ。が、それ以前に重要な問題があった。もちろんその問題とは、タイトルに書いた冷却問題。

ZOTACのGeForce9800GTを選んだのは、1Slotでファンが金具から遠く、横に挿さっているのがIntensityのような小サイズのボードなら、冷却に問題がないと判断できる製品として最もCUDAの能力が高いと判断したためだ。だが、それを挿すマザーボードが問題だった。使うのは、BIOSTARのTF8200 A2+



これは将来的にHybridPowerが使えることを期待してのことだが、マザーの写真を見ていただけると分かるとおり、PCI-Expressx1のスロットが、PCI-Ex16を跨いで接触する位置にしかない。PCI-Ex1に挿すボードはIntensityとPxVC1100とすでに決まっているが、PCI-Ex16のファンが来る側に挿すのはIntensity。と、なれば。PxVC1100は反対側以外に挿すしかない。ところが、PxVC1100も相当の熱を出すので排熱のためのファンがついている。これがGeForce9800GTと接する形で挿す以外に方法がないことになる。以前、PxVC1100のファンに接する形で、グラボと同じくらい大きなHDRECSを挿すようにしたとき、熱で動作が停止してしまったことを確認している。トムカノのFIRECODER Bluなら外部に熱を放出するタイプのクーラーが付いているので問題はなかったが・・・。まして、今回はHDRECSよりはるかに熱くなることが予想されるGeForce9800GTが隣接する。長時間のエンコードには耐えられないのではないか・・・。
ただ、勝算もある。前PxVC1100を挿したPCのケースは、正直冷却性能に優れているとは言えない旧式のケースである。問題ないからまだ使っているだけで、本来そろそろ取り替えるべきケースだ。一方、今回挿すケースは割りと新しいもので、吸気ファンと排気ファンを装備し、少なくとも冷却性能が悪い、とは思わないケースだ。吸気ファンの一つが、ちょうどGeForce9800GTやPxVC1100に直接風を送ってくれる位置にあるので、うまく熱を剥がしてくれるのではないかと期待できる。さらにはCPUファンもサイドに風を送り、チップセットやメモリも冷やしてくれるタイプなので、空気をうまくかき回してくれるかも知れない。とはいえ、おっかなびっくりの使用となる。
まずはGeForce9800GTのインストール。ちょっとだけ期待していたのだが、HybridPowerはWindowsXPではメニューに登場しない。しょうがないのでセカンダリ用に設定し、かつセカンダリのディスプレイの接続チェックをはずし、オンボードVGAの8200のみから出力することで、省電力モドキにしてみたのだが・・・意味無かったかも。もちろんセカンダリのチェックを外してもCUDAとしては使える。
早速エンコード実験。素材はわたしが上京している間にPV4で予約録画しておいたスカパー!HDの映画、1時間31分なり。これにCUDAとしても酷使しようと、あまり意味の無いノイズ除去にスマートシャープをフィルタとして利用。もちろんインターレースの解除と23.976fps化も行う。これでエンコードを開始すると、CPUの使用率10%、CUDA90%として実行された。結果、5時間16分かかったものの、無事エンコードは終了した。前の時は30分と持たなかったのだが。ケース内の冷却性がそれなりなら、PxVC1100でも隣接挿しでなんとかなりそうだ。もちろん終了直後の同製品はかなり熱いが。一方、CUDAでそれなりに酷使したはずのGeForceはあまり熱くなっていなかった。予想通り、こっちの冷却は全く問題なし。TMPGEncの利用程度ならそれほど負担にならないのかも知れない。
なお、「SpursEngine+CUDA」でなく「SpursEngine+CPU」、「CPUのみ」でも極力同じにした設定で試してみたが、前者が推定で23時間、後者が30時間とあまりにかかりすぎるので途中で使用をやめてしまった。GeForce9800GTのCUDAでも、フィルタをよく使うのなら非常に高い結果が確認できた。

今回はあくまで冷却実験なので、ここまでにしておく。他にもいろいろ試してみたので、しばらくはCUDAで遊んでみることにしよう。
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CRI SpursCoder再考察

2009-02-25 22:26:54 | FIRECODER Blu/SpursEngine
文化庁からメールが来ました。と、言っても先日のパブコメに関する定型メールかなんかだと思います。
「思います」と書いたのは、全然読めないからで・・・。どうも日本語のコードが合わないみたいなんです。WEBメールなんかで送ったのが間違いだったかな? 他にメールもらった方、どんな感じで返事が書かれていたのか、誰か教えてくださいな。


CRI SpursCoder、もう送金できるようになっているのでしょうか? それともまだでしょうか。買った人はどんなもんなんでしょう、もちろんウチはまだ無料版です。
前回書いた試用評価は不完全なものでまだまだ書くべきことはあったのですが、わたしもWinFast PxVC1100を評価のためだけに買ったわけではなく、自分のライブラリ作成用に買ったわけなので、必ずじっくり検証が出来るほど空いているわけでもなく、忙しい時は2~3日ほどSpursEngineはエンコードに専念する必要があったりします。もう実動用の他に検証用を別に用意しようか、とも思いましたが、そうなるとTMPGEncXPress+Plug-inももう1コ買わなきゃならなくなったりしますし、明らかに金の無駄ですのでやめときます。
そのCRI SpursCoderなのですが、前回は「TMPGEnc.XPressより画質が良い」と書きましたが、しょせん同じSpursCoderですから、実はそれほど違いません。前回差が出たのはビットレートの設定のせいでして。CRI SpursCoderは基本のビットレートはVBR。その最大値を省略すると自動的に指定ビットレートの1.5倍になります。これだと、TMPGEncの同ビットレート指定と画質は同等です。一方、ビットレートの最大値をアベレージの2倍程度に設定すると、今回の映像の場合、1割ほど高いビットレートでエンコードされます。ならばその逆、つまり1割高くなることを前提にしてその分低めに指定するとどうなるか。すると、確実な容量とはなりませんが、ほぼ先の省略分と同等の容量・ビットレートとなり、かつ画質がワンランク上がります。つまり、単に4Mbpsとするより、3.7Mbps/8Mbpsとした方が結果が良かったのです。前回貼った画像がそれでした。ただし、その動画は他のソフトを利用したときと性質が異なるらしく、いつも画像取り込みに使っているソフト~と、言ってもNero8付属のNero Vision~では取り込むことは出来なかったので、やむを得ずVLCメディアプレイヤーのスナップショット機能で取り込んだものです。よって、比較のサンプルは最大2フレームずれている可能性があります。それでも通したのは、取れた静止画が一番動画の印象と近い部分だったと判断したからです。そこら辺はわたしの感性を信じていただくしかありませんが・・・。また、性質が異なる点はやはり若干悪い面でも出てしまい、MP4BOXやYAMBで音声を結合するのが現在のところ、出来ていません。ここら辺がクリアできれば無料版で十分になってしまいますので、仕方のないところではありますが。

個人的に一番問題と思ったのが、読み取り能力です。N.Shim@さんから頂いたtsファイルを何度もエンコードしては視ていて気がついたのですが、何度やっても、何度視聴しても冒頭の何コマか、今回の場合は20フレーム欠落しているのです。自分の手持ちのtsで同等の長さの動画を作って読み込み・エンコードを行ってみたところでは、こちらは14コマほど欠落しました。そして、欠落部分の範囲内に収まるコマそstartフレームと定めても、やはり欠落部分は全て欠落します。
ただし、この欠落問題、CRI SpursCoder特有の問題というわけでもなく、AviUtlのプラグインであるMPEG2 VIDEO Plug-in、あるいはVLCメディアプレイヤーの変換機能でも同じファイルを読ませると、全く同じだけ欠落します。これはTSファイルを後からカットしたために起こる現象のようで、無カットのTSを使えば、全くこの欠落は発生しません。カットは該当動画の前部分をまるごと残し、後ろだけをカットしても起こります。
もっとも、比較対照とした2本のソフトは、そもそもカットしたものを読み込ませるのではなく、カットする前の状態を読み込ませておいてソフト内もしくは変換後にカットすることを前提にすればいいだけの話です。が、CRI SpursCoderはむしろカットしたものを最終的に出力するためのソフトです。それがこのような、無料ソフトなみの読み込み能力しかないようでは困ります。また、そうなると音声付のバージョンもやや不安が残ります。先にあげたVLCメディアプレイヤーで変換したファイルは、欠落部分の音声が残っていますが、動画とシンクロしているのでWindowsMediaPlayer以外なら欠落部分を無視して再生してくれますが、動画と音声両方変換するCRI SpursCoderとなると一抹の不安が発生します。CRI SpursCoderの掲示板にはやや挑発的な書き方で音声付の変換が出来る体験版がないことを非難する書き込みがありますが、わたしもあそこまでは言わないにしても、やはり音声付の試用をしてみたいものです。用意してくれなければ無理ですが。どなたか購入された方、カットしたtsファイルの変換、試してくださいません? 


「gooブログ」のアクセス状況が表示される(リアルタイムではないです)モジュールが出来たので貼ってみました。他サービスのカウンターと両方あると、ちょっとうざいかな?
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CRI SpursCoderはやや扱いにくい?

2009-02-22 10:10:45 | FIRECODER Blu/SpursEngine
なんか、3日ほどほうって置いたら、タレコミ系のコメントが目立ちますね。ひょっとしたら、更新が滞っているので、ネタ切れを心配していただいてのことでしょうか。だとしたら、大変申し訳ありません。いえ、ネタ切れなのはいつものことですが、今回の場合、例のパブコメを書いていたのです。わたしは何かやる、という時は集中しないと何も出来ないタチなんで、ブログの方も少し放置にならざるを得ませんでした。もっとも、概要だけでまだ完成してないんですけどね。後は煮詰めるだけなんですが、如何せん短文が苦手、という弱点がここぞとばかりに出てしまいまして、長くなりすぎてしまいました。どうしましょ、ってことで一部には反則技、「○○は言うに及ばず」ってな言い回しで提案だけして解説を省略するやり方まで使っています。うぎゃ~。
いずれにしてもわたしの都合で放っておきすぎましたね、申し訳ないです。その間にだいぶアクセス数が減りました。これ以上減らしたくないので通常運転に戻します。


もちろんそれだけやっていたわけじゃありませんで、その合間を縫ってボチボチやっていたのが、CRI SpursCoderの有償版のチェック。もっともまだお金払ってないので無償版として使ってますけどね。これで例のbadaboomと比較するのにいただいた動画をエンコードしようと思ったのですが、全くうまく行きませんで、それで時間がかかったのです。TS系のリーダーでは全くダメで、DirectShowフィルタなら読めるんですが、やたら遅い(実時間の3倍くらい)うえ、動きがカクカクしてダメ。AVIsynthを経由しても傾向変わらず、と困り果ててしまいまして、代わりに自前のTSファイルを使っています。と、言ってもアレほど一目で分かるような素材は持っていないので、次くらいに厳しい場面があるかな?ってやつを適当に選んだだけなのですが。TSファイルは1920x1080の30分で、Coderの書式は

CriSpursCoder.exe -in=sanple.ts -out=sample.mp4 -bitrate=3600000,7200000,0 -h264_aspect=3 -h264_framescan=auto -yuv=RAW420 -reader=CRI_M2TS

と、単純なもので。エンコードにかかった時間は31分24秒。実時間より少し多めとSpursEngineとしてはあまり高速とは言えません、もちろんウチのPCが、Athlon64x2 5200+なうえにオンボードVGAと、エンコード用としては少々非力なこともありますが。ちなみにこのほぼ実時間+アルファ、というエンコード時間はカット編集したtsファイルでも変わりません。完成品のビットレートは3.86Mbpsと、指定より少し大きくなります。なお、SpursCoderの機能でスケールの変更を1280x720にしたところ、エラーが出て先に進めません。
出来上がった動画はかなり重く、先のエンコードPCでは歯が立ちません。で、他のもう少しパワフルなPCで再生を行って、画質を比較してみました。ちなみに、サンプル比較なので、アニメの極一部です。

まずは、CRI SpursCoderでプロファイルをデフォルトのHighのままやったもの


続いて、プロファイルをMainにしたもの。


最後にサンプルとしてTMPGEncXPress+SpursEngineでの出力。もちろんHigh。ただしTMPGEncは馬鹿正直に3.6Mbpsを守って作ったため、少し不利かも。フィルタはなし、インターレースも保持。


と、みてお分かりいただけるようにCRI SpursCoderのHigh画質はかなり、少なくともTMPGEncをやや上回っているようです。載せてはいませんが、BaselineはTMPGEncのHighと同程度でした。音声が何も考えずに結合できるのなら無料版でも十分使えるのですが、Mainでしか結合できなかった(ま、Baselineは試してないんですが)ことを考慮に入れると、CRI SpursCoderの有料版の価値はそれなりにあると思います。が、有料ということを考えると、例えばScaleでエラーが出る点やMPEG2ファイルが読めないものがあったことを考慮に入れると、やはりもう一つかも知れません。むしろSpursEngineの画質にはまだ向上の余地があることを再確認させてくれた点が一番というところでしょうか。
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CRI SPURS CODER 有償版登場!

2009-02-18 22:51:16 | FIRECODER Blu/SpursEngine
今回も小ネタ。SpursEngine用外部ソフトとして最初に登場したCRI SPUR SCODERの有償版がようやく登場した模様です。違いは
・MPEG2-TSに対応
・音声も出力できる
の2点。GUIではなく、今回もCUIですが、場合によっちゃCUIの方が使いやすいこともあるので、まぁいいでしょう。
なお、有償登録しなくても動画だけは使える模様です。ダウンロードはこちら

http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se472067.html

お値段4095円とTMPGEncのプラグインと比べて安いとは言えませんが、TMPGEncがあまり高速とはいえない結果(当然環境による)だったのに対し、CRI SpursCoder
は以前の検証では比較的高速に出来ているので、フィルタ不要、CUI苦にならない人なら、有償版を使うかどうかは別にしてダウンロードしてみましょう。なぜかお菓子のレシピもついてきます(笑)
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対決!? CUDA対SpursEngine

2009-02-14 00:42:32 | FIRECODER Blu/SpursEngine
例のパブコメ、書いてますが、こちらみたいにスパッと法律や条項に照らし合わせてうまく書けないですねぇ。どうしても半ば「納得のいくものではない」という感情論が出てきてしまっています。おまけに、わたし、やっぱ文章ヘタだわ(笑) クセ出すぎの文しか書けない。何度かウチのブログを読んでくださった方が見れば「あ、奴が書いた」って一発で分かりそうな奴。ブログならそれでもいいんだけど、パブコメのように公式文書として提出するものだとそうはいかないし。まぁそれをさておいても、まだ問題が。この数年、長い文章書くやり方に慣れすぎて短くまとめることが出来なくなっている・・・。素人の長い文章なんてどこまで参考にしてもらえるのか、って気がしてなんとか短くしようと推敲中。目に留まるような中身にはしたいなぁ。


で、最近のびのびになっていたSpursEngineの能力調査。ただ、わたしは世間様のようにアニメで画質を比較する気にならないのですよ。と、いうのも、アニメのほとんどは30分番組。そのくらいのやつなら、CPUでやってもいいんじゃない? と思いますので。わたしとしてはCPUでやるとどれだけ時間がかかるか分からない映画のエンコードこそ本領発揮と思っております。DVD一枚に映画一本、っていう容量の目安にもなるし。

で、今回の調査には、2時間17分34秒というDVD片面一枚にはちょっと厳しい長さのもの、解像度は1440x1080.TMPGEncだけでなく、DVD MOVIE WRITERでの出力と比較したかったため、音声をリニアPCMに変更してあります。TSだとDMWが音声認識できなくて早く終わってしまい、正確な時間が把握できないので。
容量は先にも書いたとおり、DVD片面一枚に収まるように、容量95%と設定しました。モードはBDと、汎用AVC。すると
BD  3464Kbps
汎用 3926Kbps
とかなりBDが低いビットレートに。PS3などで再生が出来ればいいのなら、汎用の方がいいわけですね。
フレームレートは29.97そのままと23.976に変換したものの両方。もちろんフィルムの映画ですから23.976の方がほとんどの面で有利に決まっていますが、一応ビデオ撮りの作品も前提にする、ということで。29.97時のインターレースは保持してます。
そして、速度の結果ですが

BD23.976 01:42:40
BD29.97  01:44:53
汎用23.976 01:41:19
汎用29.97  01:50:40
DMW(3926)  01:13:05

汎用の29.97が少々遅めなのが気になりますが、それでも全て実時間を下回っています。しかし、SDの時はむしろDMWより高速だったTMPGEncも、HDとなると大分遅くなりますね。CPUがAthlon64x2 5200+とあまり強力でないので、その影響が出たものと思われます。、リサイズはしてないのですが。
肝心の画質ですが、動きの少ない箇所ではBDモードでも十分といえます。一方、動きの早い部分では手前のピントのあっている部分がかなりブロックノイズの塊のように見えますが、ボカされている部分はそこそこうまくボケているためか、注視しなければあまり目立ちません。雨の中の戦闘シーンというかなり厳しい映像で見ましたが、23.976および汎用を採用した映像なら、十分視聴に耐えました。BDの方はMPEG2のため、少々崩れが目立ちましたが、それでもそこそこ見られるレベルです。


先日N.Shim@さんからCUDAを使ったエンコード映像とその元データをいただく機会がありました。おそらくかなりの方が知っている「BD版が売れた」ことで有名な某アニメです。当然地方であるわたしの放送局では見られず、SDでレタボなCSしか見たことなかったのでHD初体験だったのですが、一目で「エンコード素材としては最悪に近い逸品」と分かるものでした。なお、N.Shim@さんがお使いになったソフトはbadaboomで、同じCUDAエンコードでもPowerDirectorより高画質といわれています。
MEDEAINFOによると、コーデックは当然H.264/AVCで、ビットレートは3328Kbps、映像時間は3分27秒分。N.Shim@さんのGeForce8800GTでは、この映像を1280x720で変換するのに3分5秒だったとのこと。では、ウチのSpursEngineでも近い条件でやってみましょう・・・が、同じビットレートを指定するとbadaboomより小さいものしか出来ませんでしたので、3600Kbpsにあげてあります。

速度結果は・・・5分21秒・・・。実時間よりやたらかかってしまいました。先の映画と比べるとずいぶんと遅い結果です。それだけでもSpursEngine使いとしては残念ですが、それ以上にがっかりさせられたのが、その画質です。

まずこちらCUDA+badaboomの映像(クリックで拡大してください)


続いてSpursEngine+TMPGEncの映像


解説するまでもないでしょう、その差は一目瞭然です。ここだけが悪いのではなく、動きの早いほぼ全てのシーンがこの調子で、比較的動きの少ないシーンに移っても数秒間画面がブロックノイズの塊から元に戻らなかったくらいです。
これではあまりにあまりなので、23.976fps化しておきます。速度は4分36秒。CUDAには及びませんが、大分マシにはなりました。さて、画質ですが



これまた全体を通して29.97fpsよりマシになりました。それでも、CUDA+badaboomには遠く及ばないのです。
今回はアニメしか比較素材がなかったために断言は出来ませんが、間違いなく言えるのはSpursEngineは速度・画質ともアニメを苦手としており、その分野で使おうとする限り、とてもお奨めできないということになります。CUDAの方が無難でしょう。
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CUDA対応PowerDirectorのエンコード性能

2009-02-04 20:58:54 | FIRECODER Blu/SpursEngine
わたしが推しているせいもあってウチではSpursEngineを利用したエンコードの報告が多いのですが、もうひとつの脱CPUエンコード能力を持つ、GPGPU分野のうち、CUDAにこだわるN.Shim@さんが、パッチをあててCUDAにフル対応したPowerDirectorの結果報告をしてくださいましたので、例によってここに転載させていただきます。

(ここから)
DVD Suite7 Ultraのパッケージが届きました。
早速、中に入っているPowerDirector7で、実装されたはずのCUDAエンコードテストを行いました。

以前にWeb(PC Watch)で記事を読んでおり、DVD Suite7のPowerDirector7でもUltraのパッケージならCUDA対応のアップデートが利用できる、とのことでしたが、実際そのとおりでした。
CyberlinkのWebからダウンロードしたアップデータで、CUDAエンコード実装の7.0.2429aに更新されました。

テストソースは地上波放送(1440x1080)の某ロボアニメの第1話をRD-S502でTS録画したもの。見たところ、SD解像度作画で、テロップはHD解像度のようです。
これをHDVRフォーマットのDVD-RAM経由で取り出し、MPEG2-TS化したファイル。このファイルはそのままPowerDirector7で認識できました。これを、タイムライン編集でCMカットし23分53秒程度としたものです。

環境はPhenom X4 9850BE、GeForce8800GTで、Windows7 Beta(Build7000)です。

[出力]タブから出力ウィザードを起動。
手順1.で[ファイル作成]を選択。

手順2.で[MPEG4-AVC]を選択。プロファイルを新規に編集し、

- 動画タブ -
解像度:1440x1080
レートコントロール 長さ:15(既定)、Bフレーム:2(既定)、BBIBBPBBPBBPBBP(既定)
エントロピーコーディング:CABAC(既定)
レートコントロール モード:CVBR(既定)、平均ビットレート:6133Kbps、最大ビットレート:12000Kbps
アドバンス 速度/画質インジケータ(0:最高速度、7:画質優先):6(既定)
デブロッキングの使用:On(既定)

x.v.Colorを有効にする:On

- 音声タブ -
音声圧縮:Dolby Digital(既定)
オーディオ圧縮率: 192Kbps

手順3.で出力ファイル名を指定(拡張子は.m2tsのみ)、GPU ハードウェアビデオエンコーダを有効にする:On

実は、最初このハードウェアエンコーダのチェックが灰色だったのですが、これには2点事前準備があり、

1)Windows7 BetaのWindows Updateで配布されているNVIDIAドライバは、版数が170系でCUDAのサポートは機能するが、今回のエンコーダライブラリに非対応。
改めてNVIDIAのWebから、Vista用の181.22をダウンロードしてインストールする必要がある。
(インストールして判りましたが、Vista用の181.22はインストーラがちゃんとWindows7にも対応してました(^-^;)

1)メインメニューの[編集]-[環境設定]の編集タブで、GPUのアクセラレーションに
チェックが入っている必要がある。

これで、ハードウェアエンコードが使用できます。

さて、結果ですが。
18分かかんなかったよ。(´・ω・`)
えーっ!?

出来上がった.m2tsですが、PowerDVD8で再生する限りなんも問題ない感じです。
画質も問題にならないと思います。
CGで書かれているシーンで、少しビットレートが足らないのか荒く感じるシーンが少々ありましたが、絵的にはかなり安定しています。

出来上がったファイルサイズは1.17GBで、狙ったDVDに4話のラインはギリギリクリアできていると思われます。

実は、出力方式をMPEG4-AVCとするとAVCHD互換で生成される為か、解像度が720x480か1440x1080か1920x1080しか選べません。1280x720が選べれば余裕で4話イケそうなんですが、互換性も重要だしソフトの性格(出発がDVD用のタイムライン編集)を考えれば仕方ないですかね。

しかし、CUDAのエンコードライブラリの威力は存分に判ったので、これでHD録画しているTSをついに圧縮に入れます。

同じライブラリをTMPGEncが使用するとしたら、そちらを待っても十分価値のあるアップデートが期待できますね。

作ったファイル、通しで大体見ました。

・爆風のような表現で、雲の中にブロックノイズが出ているのが判る。ビットレート不足らしい。元ソースのMPEG2-TSでは破綻はないが、同シーンは15Mbpsとかに跳ね上がってる。

・PowerDVD8での再生時、ごく一部でコーミングノイズが出た。TMPGEncで確認したところ、どうやらインタレースのままでエンコードされている模様。フレームレートは29.97fpsになっている。

・タイムライン編集でCMをカットしたつもりだったが、一部残った。フレーム単位編集ができるのかどうか、確認しなおしたほうがいいかも。
(ここまで)

ありがとうございました。GeForce8800GTという一世代前~機能的には十分現役ですけど~にも関わらず、1440x1080の動画を実時間以下のタイムでエンコードしてしまう速度には驚かされます。同条件でSpursEngineと比較してみたいですね。コーミングノイズが出るのは、AVCHD準拠のm2tsフォーマットのためではないかと思われます。SpursEngineでもDMWやFIRECODER Bluを使うとそのような形式でのみ出力されますしね。
日本ではアイオーデータ・バッファローの両メーカーの製品によくバンドルされ、お馴染みにも関わらず人気のないPowerDirectorですが、エンコードしかできず、日本語ファイルの扱えないないBadaboomや現状フィルタ用途としてしか使えないTMPGEncXpressと違い、日本語の映像ファイルにカット編集処理を行いつつ、フィルタとエンコードの両方をCUDAで行うことを実現した初のソフトとなりました。ほしい人には代えの利かない逸品となりそうです。CUDAフル対応版がバンドルされたGeForce搭載のグラボなどが製品化されることを期待したいですね。
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