最初にあやまっておきます。更新滞って申し訳ありません。さらに、冒頭部分、しばらくグチが続きます。
しばらく猛烈にやる気が消失していました。お分かりいただける方もいらっしゃると思いますが、GV-D4VRに関するアレです。はぁ。一目見てため息ものですよ。もちろんわたしに対する嫌味でやったことなんでしょうが、普段なら軽く見過ごす類のものなのですけど、さすがにアレは・・・。「まぁいいや」とはとても言えなくて。ガッカリですよ。最後の一文のために書いた記事なのに、見事全てがパァです。不思議なもので、一度ガッカリすると、他のアイディアもまったく浮かんでこなくなるのですね。それがまたやる気を消滅させて・・・。何もないのにアクセスしてくれる方々には悪いとは思いつつ、気合が回復するまで休まさせていただきました。この2日ばかりようやく少しは精神的に戻ってきましたので、ブログ&調査再開です。
ここ最近、Super LoiLoScopeがCUDAに対応したせいもあって、badaboomが再び注目を浴びているようです。残念ながらSuper LoiLoScopeの方じゃないみたいですね。まぁ無料で使える体験版の代役がSuperのつかないLioloScopeしかなく、それではHD動画が作れませんのでCUDAの能力を確かめることができませんしね。さらにわたしらはエフェクトとかはどうでもいい話で、エンコードだけのためにSuper LoiLoScopeはちょっと高いので、安いbadaboomが注目されるのも仕方がないかと。Super LoiLoScopeもfpsを変更できたり、固定量子のエンコードができたりと日本人マニア向けのエンコード設定を用意はしてあるのですけど、試す機会がなければ手は出しづらいですしねぇ。
一方、SpursEngineもPxVC1100にバンドルソフトをTMPGEnc4.0XPressに変更したパッケージが発売され、再注目されているとか。ただ、
「エンコードに関心がある人はすでにWinFast PxVC1100を持っている場合が多いんですよ」という話もあるので、即大ヒットとはなっていないようですが。新パッケージだとBD向けフォーマットのH.264が作られないとか(MPEG2のみ)、超解像用のファイルが現在添付していないとかいくつか問題もあるのですけど、大抵の人はPCやPS3向けH.264ができれば十分と思いますし、入力用として使えるフォーマットも豊富になりますから、こちらの方がお得ですね。TMPGEncはそれだけでも使えますし。
精神的リハビリの間に、「そういえばbadaboomもまともに使ったことがまだ一度もなかった」ことに気がつきました。TMPGEncを使ったSpurs+CUDAの組み合わせが十分便利でそっちを忘れていました。ただ、体験版をインストールはしてしまったので、今のOSでは体験版を使えなくなっているのですが。そこで、OSを投げてあったVista32bitに変更することで体験版のカウントをリセットし、badaboomを使いなおしてみることにしました。以前の調査ではbadaboomの方が良い結果が出ましたが、やはり手元の同じ環境で試してみたいものです。
OS:Vista32bit HomePremium
CPU:Athlon64x2 5200+
マザー:TF8200A+(GeForce8200)
メモリ;DDR2-800 4GB
CUDA:GeForce9800GT(SP112)
素材:MPEG2-TSをm2v+wavにして再度多重化した1440x1080で21分30秒のファイル
なお、Vista+8200+9800GTだと、HybridPowerが使えるはずなのですが、右下にアイコンで表示される切り替え常駐ソフトがどうやっても出なかったので、仕方がなく8200VGAを無効にして9800GTのみで使いました。badaboomはなぜか9800GTをセカンダリ用VGAとして有効のみにしておくと、9800GTをGPGPUとして扱うことができないからです(TMPGEncは可)。
badaboomの設定は、Custom Media Centerで5150Kbps。他のソフトもビットレートはそれにあわせました。まず解像度はbadaboomではデフォルトで表示される1280x720、インターレースの解除も行います。SoursEngineもその解像度を出すためにTMPGEncを使いました。その速度結果は。
badaboom
18分10秒 35.5fps
SpursEngine+TMPG
24分25秒
TMPGEncのCUDAは無効にしてありますが、badaboomの方が断然早いという、前のとおりの結果となりました。なお、画質はさすがに5Mbpsともなると1280x720の表示には十分で、両者とも差はさほど見られません。
次は、元解像度から変更せずに1440x1080、インターレース維持のままエンコードを行います。SpursEngineはTMPGだけでなく、旧パッケージ付属のDVD Movie Factoryも使いました。
badaboom
22分00秒 29.3
Spurs+TMPG
14分55秒
Spurs+DMF
12分43秒
今度は打って変わってSpursEngineが圧倒します。単純にTMPGEncのリサイズフィルターが非常に重いだけのようでした。なお、画質ですが、この条件で比較する限り、badaboomの方に土煙の巻き上がる部分などに細部の乱れをかなり感じました。badaboomは1080iがやや苦手のようです。
CUDAとSpursEngineというよりbadaboomとSpursEngineの比較になりましたが、前に検証したアニメでビットレートを可能な限り絞り、解像度1280x720で、という条件なら、9800GTクラスでもbadaboomが断然上です。その一方で、実写系である程度ビットレートを保ち、1080の垂直解像度を保つのなら、SpursEngineの方がいい感じです。もちろんCUDAはまだ先がありますので現状でSpursEngineが負けているようではダメなのですが。
現状GeForceでSpursEngine並の速度を出すには相当の発熱量を伴う275などが必要と思われます。値段は大差ありませんが、ちと後の扱いに問題があります。9600GTや9800GTをお持ちの方なら、SpursEngineの新パッケージを買う方がいいでしょう。バシっと一から組むのでしたら、GTX260以上のGeForceでCUDA一本の方が面白そうです。
最後に、badaboomでPV3/4のファイルを読み込む方法に関してkobalinさんからコメントで情報をいただきましたので、転載させていただきます。
LoadPlugin("C:WindowsSystem32warpsharp.dll")LoadAviUtlInputPlugin("C:Program FilesEARTH SOFTPV3 3.xAviUtlEARTH SOFT DV.aui", "EARTHSOFTDV")
video=EARTHSOFTDV("d:dva.dv")
audio=EARTHSOFTDV("d:dva.dv")
audiodub(video,audio)
ConvertToYV12()
aDeInt(0,9,6,false)
これは例ですが、このような記述でavisynthのAVSファイルを書くことで読み込めるようです。