Koyo劇

Koyo演や埼高演連西部B地区の活動のお知らせもしくは、旧Koyo劇顧問の戯言です。

西部B地区春季演劇発表会2日目

2012-04-22 19:29:28 | 日記・エッセイ・コラム

4校が上演しました

 秋草学園高校『Letters』:

   豊岡高校と同じく、

   朝一の上演ということで、

   大道具がたくさん並べられました。

   昨日のリハでは綺麗だったホワイトボードも

   落書きで埋められていました。

   役者のセリフの間は悪くないんだけど、

   声が客先まで届いてこないのが残念でした。

   届かないっていうのは、

   聞こえないという意味ではないです。

   声を張ると、

   間が悪くなったりするので難しいです。

 所沢西高校『Story is OAVE』:

   いつも通りの所西芝居。

   脱力系で、笑わせる。

   今回は、今までよりも芝居の部分が

   しっかりしていました。

   とは言え残念ながら細部が甘い。

   刑事と民事の違いとか、

   冤罪ってどういう状態のことを言うのかとか

   そういう部分もしっかり調べて正しい言葉を使ってほしい。

   盗作が訴訟になるのなら

   当事者が直接話し合うのではなく

   代理人や弁護士が話し合うはずなど

   もっともっと説得力のある台本が書けたらと思います。

 芸術総合高校『修学旅行』:

   高校演劇の傑作台本だし、

   役者は皆達者なので、

   面白くならないはずがないです。

   観客も無理して笑うのではなく、

   正しく反応していました。

   最後の山手線ゲームで「サモア」がかぶらなければ・・・・。

   憧れの君のカイトくんが、

   女の子にしか見えなかったのもちょっと残念でした。

 所沢北高校『道化の華』

   昨年の地区大会で一番話題をさらったモミー。

   私は今回初めて見るので期待していました。

   脱力系の男芝居。

   でも、片川と川島は声がしっかり出ていました。

   間は、たっぷりだったけど。

   前回の芝居はコントのようだったとの

   評判を聞きましたが、

   今回はちゃんとした芝居を目指していたように思います。

   役者3人のキャラクター立てはしっかりできているので、

   その前提として必要な

   世界観の構築ができていれば、と思いました。

   日本刀、ピストルが普通に持ち歩けたり、所有できたりする世界って

   どんな世界をモミーさんは考えていたんでしょうか。

 追記

  特に最後の所北の芝居で感じたのですが、

  観客の大袈裟な、必要以上と思われる反応が、

  芝居の足を引っ張ってしまっているように思います。

  ミステリーを鑑賞するのに、

  ラストのどんでん返しを楽しむのに、

  舞台から伝わるのより早く

  他の観客から教えられるのってどうなんでしょう。

  マナーって人それぞれの価値観の微妙な調整結果なので、

  何が正しいって言い切るのは難しいんですが、

  観客みんなが楽しめるようになるといいなと思いました。