4校が上演しました
秋草学園高校『Letters』:
豊岡高校と同じく、
朝一の上演ということで、
大道具がたくさん並べられました。
昨日のリハでは綺麗だったホワイトボードも
落書きで埋められていました。
役者のセリフの間は悪くないんだけど、
声が客先まで届いてこないのが残念でした。
届かないっていうのは、
聞こえないという意味ではないです。
声を張ると、
間が悪くなったりするので難しいです。
所沢西高校『Story is OAVE』:
いつも通りの所西芝居。
脱力系で、笑わせる。
今回は、今までよりも芝居の部分が
しっかりしていました。
とは言え残念ながら細部が甘い。
刑事と民事の違いとか、
冤罪ってどういう状態のことを言うのかとか
そういう部分もしっかり調べて正しい言葉を使ってほしい。
盗作が訴訟になるのなら
当事者が直接話し合うのではなく
代理人や弁護士が話し合うはずなど
もっともっと説得力のある台本が書けたらと思います。
芸術総合高校『修学旅行』:
高校演劇の傑作台本だし、
役者は皆達者なので、
面白くならないはずがないです。
観客も無理して笑うのではなく、
正しく反応していました。
最後の山手線ゲームで「サモア」がかぶらなければ・・・・。
憧れの君のカイトくんが、
女の子にしか見えなかったのもちょっと残念でした。
所沢北高校『道化の華』
昨年の地区大会で一番話題をさらったモミー。
私は今回初めて見るので期待していました。
脱力系の男芝居。
でも、片川と川島は声がしっかり出ていました。
間は、たっぷりだったけど。
前回の芝居はコントのようだったとの
評判を聞きましたが、
今回はちゃんとした芝居を目指していたように思います。
役者3人のキャラクター立てはしっかりできているので、
その前提として必要な
世界観の構築ができていれば、と思いました。
日本刀、ピストルが普通に持ち歩けたり、所有できたりする世界って
どんな世界をモミーさんは考えていたんでしょうか。
追記
特に最後の所北の芝居で感じたのですが、
観客の大袈裟な、必要以上と思われる反応が、
芝居の足を引っ張ってしまっているように思います。
ミステリーを鑑賞するのに、
ラストのどんでん返しを楽しむのに、
舞台から伝わるのより早く
他の観客から教えられるのってどうなんでしょう。
マナーって人それぞれの価値観の微妙な調整結果なので、
何が正しいって言い切るのは難しいんですが、
観客みんなが楽しめるようになるといいなと思いました。