Studio Life公演 『DRACURA ドラキュラ』 Doom Version
劇場:シアター・ドラマシティ (3時間5分:休憩15分)
原作:ブラム・ストーカー
脚本/演出:倉田淳
出演:岩崎大,姜暢雄,笠原浩夫,山本芳樹,曽世海児,及川健,河内喜一郎 他
吸血鬼の存在を、嫌い、憎む人間ども。果てなく続く生を、不躾に乱す人間ども。そのくせに、あっさりと老いさらばえて、生をまっとうして逝く人間ども。交差する、憧れと嫉妬。
まだ自らに、人としての熱量が残っていたころに。出会った少年の面影を濃く持つジョナサンを、ドラキュラ伯爵は城へ呼びつける。ふたりの間に流れる、ミステリアスな静かな時間。少しづつ、露(あら)わになる綻び。地所を移すとの契約を、盾にとる軟禁。ジョナサンへの仕打ちは、冷えたものでありながら。執着は、深く。そして、いつしか熱を帯びてくる。
決死の覚悟で、逃亡を成功させながら。吸血鬼の存在を、確信し。滅ぼすために立ち上がる有志たちに混じって、彼は再び城に向かう。無傷ではいられない。そして、毒牙にかかったのは。彼の愛する妻、ミナ。。ドラキュラ伯爵は、ミナに自身の血を与える。ただ、死にゆかせるのではなく。彼女を吸血鬼とするために。ジョナサンが、愛する女性に血を吸われて仲間となるためだけに。。なんて手の込んだ、まだるっこしいシナリオ。急ぐ必要など、どこにもない。なぜなら、彼の時間は永遠なのだから。
永く生きる吸血鬼に、死を与えることを容易ではなく。おぞましい血に汚されたミナが、ジョナサンに懇願する。愛するなら、手にかけて死なせて欲しいと(←こんな極限でもでも、自殺を許さない教えはつらい)。全力でジョナサンが向かう相手は、ドラキュラ伯爵。そして、彼の持つ木の杭に、伯爵自ら胸を打ちつけるという結末が。。。極限で、愛するひとの手にかかりたいと願うのは。誰しも、同じなのだ。甘やかに、「ペンシルヴァニアに、ようこそ」と。追ってきてくれたことが嬉しいと、最大限の愛の告白を耳元で囁いて。地に倒れ伏す。
数年後。ミナは、美しく健康で。息子は、とても可愛く元気でいる。過去の悪夢など忘れ去り、満喫する穏やかな生活。ラストシーンを、隠します。→息子が、ジョナサンにじゃれついている。ごく日常の光景が、その首筋に牙を立てることで崩れ落ちる。・・・ドラキュラは、諦めたのではなかった。滅びたのでもなかった。ミナの中の血を、一時沈め。息子へと引き継がせたのだ。時を、「少しだけ」待つことにしたのだ。さぁ、おいで。こんどこそ、私のもとへ。
一度は観たいと願っていた、Studeio Life公演。←『白夜行』のときは、ぜひとも! と燃えたのに。。今回、いっきに2演目。たまたまだけど、『ヴァンパイア・レジェンド』で観た山本氏・及川氏(←ミナ役)がメインにいらしてラッキー。・・・とか、言って。山本芳樹さんは、(色香のカケラもない)誰やねんってくらいの芝居をされてて、幕間まで気づかないし(←席が遠いせいにしておこう:笑)。姜氏は、相変わらずカッコ良し。笠原氏が、お初で。この人のドラキュラって、美しいだろうと思わせる。あ、そのときは。ジョナサンを、ぜひ芳樹さんで(←おとといの余韻が消えないらしい)。見目のよい男性のみで、演じられる耽美な世界を満喫。カーテンコールに、ほんの少しだけ残される芝居が。印象づいて、次が観たくなる。
次公演は、『トーマの心臓』。どぉしよぉっかなっー。昔、オスカーを愛してたからなぁ。。
劇場:シアター・ドラマシティ (3時間5分:休憩15分)
原作:ブラム・ストーカー
脚本/演出:倉田淳
出演:岩崎大,姜暢雄,笠原浩夫,山本芳樹,曽世海児,及川健,河内喜一郎 他
吸血鬼の存在を、嫌い、憎む人間ども。果てなく続く生を、不躾に乱す人間ども。そのくせに、あっさりと老いさらばえて、生をまっとうして逝く人間ども。交差する、憧れと嫉妬。
まだ自らに、人としての熱量が残っていたころに。出会った少年の面影を濃く持つジョナサンを、ドラキュラ伯爵は城へ呼びつける。ふたりの間に流れる、ミステリアスな静かな時間。少しづつ、露(あら)わになる綻び。地所を移すとの契約を、盾にとる軟禁。ジョナサンへの仕打ちは、冷えたものでありながら。執着は、深く。そして、いつしか熱を帯びてくる。
決死の覚悟で、逃亡を成功させながら。吸血鬼の存在を、確信し。滅ぼすために立ち上がる有志たちに混じって、彼は再び城に向かう。無傷ではいられない。そして、毒牙にかかったのは。彼の愛する妻、ミナ。。ドラキュラ伯爵は、ミナに自身の血を与える。ただ、死にゆかせるのではなく。彼女を吸血鬼とするために。ジョナサンが、愛する女性に血を吸われて仲間となるためだけに。。なんて手の込んだ、まだるっこしいシナリオ。急ぐ必要など、どこにもない。なぜなら、彼の時間は永遠なのだから。
永く生きる吸血鬼に、死を与えることを容易ではなく。おぞましい血に汚されたミナが、ジョナサンに懇願する。愛するなら、手にかけて死なせて欲しいと(←こんな極限でもでも、自殺を許さない教えはつらい)。全力でジョナサンが向かう相手は、ドラキュラ伯爵。そして、彼の持つ木の杭に、伯爵自ら胸を打ちつけるという結末が。。。極限で、愛するひとの手にかかりたいと願うのは。誰しも、同じなのだ。甘やかに、「ペンシルヴァニアに、ようこそ」と。追ってきてくれたことが嬉しいと、最大限の愛の告白を耳元で囁いて。地に倒れ伏す。
数年後。ミナは、美しく健康で。息子は、とても可愛く元気でいる。過去の悪夢など忘れ去り、満喫する穏やかな生活。ラストシーンを、隠します。→息子が、ジョナサンにじゃれついている。ごく日常の光景が、その首筋に牙を立てることで崩れ落ちる。・・・ドラキュラは、諦めたのではなかった。滅びたのでもなかった。ミナの中の血を、一時沈め。息子へと引き継がせたのだ。時を、「少しだけ」待つことにしたのだ。さぁ、おいで。こんどこそ、私のもとへ。
一度は観たいと願っていた、Studeio Life公演。←『白夜行』のときは、ぜひとも! と燃えたのに。。今回、いっきに2演目。たまたまだけど、『ヴァンパイア・レジェンド』で観た山本氏・及川氏(←ミナ役)がメインにいらしてラッキー。・・・とか、言って。山本芳樹さんは、(色香のカケラもない)誰やねんってくらいの芝居をされてて、幕間まで気づかないし(←席が遠いせいにしておこう:笑)。姜氏は、相変わらずカッコ良し。笠原氏が、お初で。この人のドラキュラって、美しいだろうと思わせる。あ、そのときは。ジョナサンを、ぜひ芳樹さんで(←おとといの余韻が消えないらしい)。見目のよい男性のみで、演じられる耽美な世界を満喫。カーテンコールに、ほんの少しだけ残される芝居が。印象づいて、次が観たくなる。
次公演は、『トーマの心臓』。どぉしよぉっかなっー。昔、オスカーを愛してたからなぁ。。