Feel in my bones

心と身体のこと、自己啓発本についてとつぶやきを。

作者への支払い

2006-02-22 10:05:38 | 読書ノート
フィギュア女子。ショートプログラムで荒川が3位、村主が4位、安藤が8位。まあまあの滑り出しだろう。まだ映像を見ていないのでネットの記事を見ただけで書いているが、荒川は演技構成が新しい採点基準に適しているという話だったのでそういうところがプラスになっているのかなと思う。村主は代表選考でも最後で逆転した土壇場の表現力があるから、フリーでは得点はかなり伸びるのではないかと思う。安藤は4回転があまりうまく行かなかったのかな。3選手ともぜひフリーでもすばらしい演技を期待したいもの。

昨日昼帰郷。夜は鉄道ダイヤの乱れなどで人員配置が難しくなってちょっとどたばた。昨日は朝からホントいろいろな局面でどたばたした。終わってみれば問題はほとんど残っていないのだけど。

帰郷の特急の中で藻利佳彦『プーシキンへの誘い』を読む。出版者から作者への支払い等が前近代的だった当時のロシアで当然支払われるべき作者への支払いの近代的な関係を確立したのがプーシキンだったという話はへえと思う。プーシキンは作品の中でもロシアの詩人は西欧とは違い、自分自身が貴族なのだ、ということを言っているのでそういうところは鷹揚だと思っていたのだが、自分が受け取るべき金額についてきちんと主張するとともに、出版者が費用をかぶって恩恵的に作者に支払うことにも強く反対している。もちろんプーシキンの作品は「売れた」ので主張通りに契約を結ぶことが出来るようになった、という側面もある。しかし現在でも日本では詩の書店が売上をきちんと預託した詩人に払わないとか、画廊でも個展を開いた画家に支払いが滞るということはよく聞く。中小出版社でもそういう話はよくある。プーシキンのこの話はなんだか複雑な思いがする。

今朝はなんとなく曇りっぽかったが、10時前になってあかるい日差しが戻ってきた。空も青いし、雲も白く小さい。こちらは数日前に雪が降った。屋根の雪が融けて軒下に滴る音が先ほどから快い。






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