手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

派遣者への不満

2015-10-25 09:03:04 | 手話
ちゃっちゃと仕事せいや。
申請者がせっかく早く申込してくれているのに、手話通訳者の決定が遅すぎる。
派遣担当者、特に担当部門の責任者、プロ意識を持て。
「まだ日程に余裕があるから、この案件は手話通訳者を決めなくてよい」
なんてトロい考え方しとるから、すぐに仕事(手話通訳者未定の派遣案件)が溜まって混乱するんや。
俺が担当者なら、仕事を終えて帰宅する時点で、通訳者未定案件などゼロにする。
当然ではないか。
そこまでやって初めて、申請者に向かって、
「手話通訳者派遣申請は早めに提出してください」
と強く言えるんやないか。



手話人の能力

2015-10-23 01:19:39 | 手話
手話人とは、俺の造語なので、世間一般では通用しません。
ろう者、聴者関係なく、「手話を使う人」という意味です。

車を運転中、細い交差点に差し掛かる。
右手からも直進車が来たら、どうする?

俺の場合、相手のドライバーの表情を見る。
道路の優先関係がわからない場合とか、あるいはそれが明確な場合でも、とにかく、相手の表情を見る。
相手に譲るべきか、こちらが先に交差点を通過させてもらうか、瞬時に判断できる。

さらに、相手に、
「どうぞ、お先に」
と伝えることも得意である。
当然ながら、手話で伝えるのではない。
表情やジェスチャーである。
日ごろからろう者に鍛えられているから、こういうコミュニケーションは得意なんや。


再会

2015-10-22 07:25:47 | 手話
ある晴れた日の朝、いつものようにすし詰め電車でぎゅうぎゅうに押し込められ、へとへとになって勤務先の最寄駅に到着、茫然と信号待ちをしていたその時、背後で、
「おはようございます!」
と、快活な若い女性の声がした。
振り返った。
若い女性と目が合った。
誰や・・・
こんな若いねーちゃんに、知り合いはおらんぞ。
何かのセールス? 宗教の勧誘?
一瞬の間に思考を巡らせていたら、なんと、このお姉さんが、手話で話しかけてきた。

「私、去年、手話講習会、受講しました。先生、最後に約束。どこかで会ったら、手話で挨拶」

あ!
約束、覚えててくれたんや。ありがとう・・・

彼女はにっこり笑って、颯爽と去っていった。
いつもなら「先生」なんて呼ばれると、背中に毛虫がくっついているような嫌な気分になるが、この時だけは嬉しかった。