自民党の総裁選挙が本格的な論戦に入っています。
下馬評の如く、選挙戦では国会議員票は圧倒的に現職の安倍首相・総裁が有利ですが、地方票の動きが注目されています。
9月8日22時13分に産経ニュースが「【自民党総裁選】「安倍晋三首相に投票」党員・党友の61% 共同通信電話調査」の題で次のように伝えました。
『共同通信社は7、8両日、自民党員・党友を対象に総裁選(20日投開票)の支持動向を電話で調査した。安倍晋三首相(党総裁)に投票するとの回答は61.0%、石破茂元幹事長は28.6%だった。
党員調査では、次期国会への党憲法改正案の提出を目指す首相の意向に「賛成」と答えたのは50.6%、「反対」は32.0%だった。
次期総裁に期待する政策(回答は2つまで)は「景気や雇用など経済政策」が35.6%で最も多く、「年金・医療・介護」(33.9%)「外交・安全保障」(22.2%)「財政再建」(19.2%)と続いた。
総裁選は国会議員票(405票)と党員・党友票(同)の計810票を争い、過半数を獲得した候補が選出される。
北海道は震度7を観測した6日の地震を受け、調査対象としなかった。』
この結果を基に考えれば、安倍首相・総裁が地方票の3分の2を制する事になります。
石破氏は「地方票」を重視している以上、これは大きな打撃になるでしょう。
一方、保守層を中心に石破氏の政策や見識を批判する向きが非常に高まっています。
同日、zakzak by 夕刊フジが「石破氏は歴史に学んだのか 金解禁断行でデフレ招いた財政・金融の「緊縮遺伝子」」の題で、「高橋洋一 日本の解き方」の連載にて次のように伝えました。
『7日告示された自民党総裁選で、石破茂元幹事長が、昭和初期に首相を務めた浜口雄幸の記念館に足を運んだことが話題になった。浜口を描いた小説『男子の本懐』を繰り返し読み、「正義感に共感した」とも報じられた。
浜口の行った「金解禁」などの政策は、今ではデフレの原因であり、失敗だったことがわかっている。その意味で、経済政策論としては『男子の本懐』はミスリーディングな面がある。歴史の教訓に学べば、高橋是清の政策(リフレ政策)が正しい。
この話で思い出すのは、40年近く前、筆者が当時の大蔵省に入省後の研修で『男子の本懐』を読み感想文を書いたことだ。同期の大半は「命がけで仕事をするのは素晴らしい」という内容だったが、筆者1人が「わけのわからない政策に命をかけるのはおかしい」と書き、ひんしゅくをかったのだ。
それから20年後、米プリンストン大に留学して、のちに連邦準備制度理事会(FRB)議長となるバーナンキ教授から大恐慌について学んだことで、入省後の筆者の疑問は正しかったことがわかった。
バーナンキ教授は、「金本位制に固執した国では十分な金融緩和策が行えず、デフレが深刻化した」と言った。金本位制を放棄した国では思い切った金融緩和が可能となり、恐慌から早く逃れることができた。金本位制から早く離脱した国ほど、世界大恐慌から早く抜け出していることも分かった。
昭和の初め、浜口内閣は世界恐慌のただなかで日本経済のかじ取りを託されたが、浜口首相と井上準之助蔵相の悲願は「金本位制への復帰」であり、強い反対を押し切って「金解禁」を断行した。
金の輸出禁止を解く措置は、日本が金本位制に復帰したことを意味する。「金解禁」を達成したあとの1930年、浜口はテロに襲われて翌年に死亡。井上も32年に暗殺される。
浜口内閣の後、第2次若槻礼次郎内閣を経て、犬養毅内閣が誕生した。高橋是清が大蔵大臣に抜擢(ばってき)され、再び金の輸出を禁止し、国債の日銀引き受けにも踏み切る。高橋蔵相の決断で金本位制から離脱したことで、日本は大恐慌をなんとか沈静化することができた。つまり、浜口首相と井上蔵相のコンビで断行した「金解禁」は経済政策としては完全な誤りだった。
しかし、『男子の本懐』では、浜口と井上を悲劇のヒーローとして描いている。そのため、彼の政策は正しかったと誤解してしまう。浜口首相は大蔵OB、井上蔵相は日銀OB。恐慌への対応という点では、最悪の組み合わせだったともいえる。財政の大蔵と金融の日銀の「緊縮遺伝子」が発現した事例といってもいい。
石破氏は『男子の本懐』を何度も読んだというが、バーナンキ氏の本は読んだのだろうか。もし読んでいないなら、歴史に学んだことにならない。経済政策として参考にすべきは、浜口雄幸でなく高橋是清だ。デフレ脱却のマクロ政策を継承するとも言っていた石破氏だが、衣の下から緊縮志向という鎧(よろい)が出てしまった。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)』
日本は、江戸幕府消滅の原因の一つともなった、幕末の開国で事実上の金輸出が発生し、「金融危機」「経済のハイパーインフレ」が発生しました。
その事を分からず、引用記事にもある通り浜口首相と井上準之助蔵相の悲願であった「金本位制への復帰」「金輸出」を強行して日本経済を大恐慌とデフレのどん底に陥れた責任は非常に重大かつ重いものです!!
更に、元銀行員で田中角栄元首相の派閥会「木曜クラブ」の事務局長を務めた石破氏が、これらの歴史的事実を知らないのであれば、財政や金融政策ですら「歴史に学んでいない」事を証明している事になります。
自民党総裁選挙に立候補した石破茂元幹事長は元銀行員でも金融政策ですら歴史に学んでいない!!
そのような方は自民党総裁どころか政治家にすら向いていない!!
あ然…石破氏を推す「反安倍」しかない左派たち(桂春蝶の蝶々発止。)の夕刊フジ記事
出典:8月30日の夕刊フジ報道部ツイッター
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