言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

近江の海

2022年08月28日 | 万葉集

#近江の海……★☆ 近江の海 辺は人知る 沖つ波 君をおきては 知る人もなし: 詠み人知らず : 歌意:琵琶湖の岸辺の穏やかな波は誰でも知っていても、沖の方で立っている波のように私の心中の思いの激しさはあなた以外に知る人はいない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十二巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

あふみのうみ へたはひとしる おきつなみ きみをおきては しるひともなし

みなさん、お元気?

近江の海(あふみのうみ)=は琵琶湖のことよ。

そういえば、マナちゃんと先日行ったわね。

そうやでぇ。

湖西(琵琶湖の西側)の岸辺で夜明けから朝日を写して、湖に映る朝日の光の道を写すつもりやったけど、残念なことに曇ってて、ちゃんと写らへんかったわwww。

お天気やったら朝日の光の道が琵琶湖にできるんやけどなぁ。

ほんとちょっと残念やったわね。

それでもやっぱり幻想的でよかったわぁ~

みんなぁ、暑かった夏もそろそろ終わりやでぇ。

  


はろはろに

2022年08月13日 | 万葉集

#はろはろに……★☆ はろはろに 思ほゆるかも 白雲の 千重に隔てる 筑紫の国は: 吉田宜 : 歌意:遥か遠くに思われる。白雲が何重にも隔てている筑紫の国は。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第五巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

はろはろに おもほゆるかも しらくもの ちへにへだてる つくしのくには

はろはろ= は「はるかに」とか「はるばる」とかやで。

筑紫の国=今の 福岡県の西側やで。

みなさん、お元気?

吉田宜 (よしだのよろし)大伴旅人さんのお友達。

大伴旅人神亀4年(西暦727年)大宰の帥(だざいのそち=大宰府長官)として筑紫の国大宰府に赴任したのよ。

この歌は、吉田宜が、大宰府に赴任している大伴旅人に宛てた天平2年(西暦730年)7月10日付の書簡に添えられた和歌で、これ以外に3首が『万葉集』に載せられてるわね。

お友達の大伴旅人と長い間逢ってないから「筑紫の国は都から、ホンマ、遠いなぁ」って手紙送ったんやな。

はろはろっていうオノマトペ面白いわ。

昔の人もこんなオノマトペ使うんや。


風さへあつき

2022年08月03日 | その他

#風さへあつき……★☆ ゆきなやむ うしのあゆみに たつちりの 風さへあつき 夏の小車: 藤原定家 : 歌意:猛暑で行きあぐねる牛の重い足取りに土埃が舞い上がる。そこに吹く風までが暑い真夏の牛車。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #玉葉集 第三巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

ゆきなやむ うしのあゆみに たつちりの かせさへあつき なつのをくるま

ゆきなやむ(行きなやむ)=はうまく進めなくて苦労して苦しんでるようすやで。

小車(おぐるま)=は牛車のことやで。まぁ、今で言うと自家用車や。

意味は、もう、ほんま、このままやで。

とにかく歩いてても、車に乗ってても、日中の移動は危険な暑さや!

みんなも気ぃつけやぁ~

次は涼しくなるような歌にするからなぁ。