言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

道志るべせよ

2021年08月31日 | 千載和歌集

#道志るべせよ……★☆ まだ志らぬ 人をはじめて 戀ふる哉 思ふ心よ 道志るべせよ: 肥後 : 歌意:まだ何もよく知らないあの人のことを初めて好きになりました。あの人を恋しく思う私の心よ、どう伝えたらよいか道標になってください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #千載和歌集 第十一巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

またしらぬ ひとをはしめて こふるかな おもふこころよ みちしるへせよ

なんかなぁ~、乙女ごごろやけど切ないやろ。

ウチもなぁ、好きな人のそばに居りたいけど、居ったら居ったでドキドキして、何しゃべってええかわからんのや。

ほんま!恋する乙女は切ないわぁ!


うつるゆふ日の

2021年08月29日 | 玉葉集

#うつるゆふ日の……★☆ 波のうへに うつるゆふ日の 影はあれと とをつこ嶋は 色くれにけり: 京極為兼 : 歌意: 波の上に映っている夕日の光の影はまだ残っているけれど、遠くの小島の色はすっかりわからないほど暮れてしまった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #玉葉集 第十五巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

なみのうへに うつるゆふひの かけはあれと とほつこしまは いろくれにけり

海に沈む夕日の瞬間のきれいな様子やろ。

夏休みもそろそろ終わり、日中はまだまだ暑いけど、朝と夕方はちょっと涼しくなってきたなぁ。

夕日もきれいに見える季節の変わり目になってきたやろ。

暑さの辛抱もあともうちょっとや。


山の端消ゆる

2021年08月25日 | 風雅集

#山の端消ゆる……★☆ 眺めつる 草の上より 降りそめて 山の端消ゆる 夕ぐれの雨: 永福門院内侍 : 歌意:野の草を眺めていたら、その葉の上に雨が降り始め、だんだん山の稜線も見えなくなってゆく夕方の雨。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #風雅集 第十六巻より■□■

 

 みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

なかめつる くさのうへより ふりそめて やまのはきゆる ゆふくれのあめ

まだまだ暑いから、ちょっと、こんな雨も降ったら涼しいやろなぁ。

ウチも時々、ボーっと空眺めて、夕立があったらええのにと思うことあるぐらいの暑さやで。

あと、もうちょっと我慢やで。

それまでみんなぁ、元気でがんばろやぁ~!


夕されば

2021年08月22日 | 万葉集

#夕されば……★☆ 夕されば ひぐらし来鳴く 生駒山 越えてぞ我が来る 妹が目を欲り: 秦 間満 : 歌意:夕暮れになるとひぐらしがやって来て鳴く生駒山を越えて私はやって来た。いとしい妻の顔が見たさに。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十五巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

ゆふされば ひぐらしきなく いこまやま こえてぞあがくる いもがめをほり

妹が目を欲り(いもがめをほり)=は恋人(妻)に逢いたくてやでぇ。

あっ、こんな夕暮れに人が・・・

ちょっと聞いてみましょか!

もしもし、お急ぎのようですが、もう、夕暮れですよ。

秦 間満:あっ、そうなんです。だから急いでるんでる。

私は、新羅使節団のメンバーなんですが、まだ出航しないんで休暇になったんです。

それで、ちょっとでも恋しい妻の所に帰ろうと・・・

難波の港には出航する時に間に合うように、急いで帰ります。

では、急いでいるので!

はい!それはお急ぎの所ありがとうございました。

もうすぐ日も暮れて暗くなりますね。

どうぞ、お気をつけて。

以上、生駒山麓からインタビューをマナ女がお送りしました。


雨障み

2021年08月10日 | 万葉集

#雨障み……★☆ ひさかたの 雨も降らぬか 雨障み 君にたぐひて この日暮らさむ: 詠み人知らず : 歌意:雨でも降ってくれないだろうか。そうしたら、雨で出かけずにあなたに寄り添って今日一日を暮らそう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第四巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

ひさかたの あめもふらぬか あまつつみ きみにたくひて このひくらさむ

まだまだ、暑いなぁ~

ほんま、雨降って涼しくなってほしいやろ。

雨障み(あまつつみ)=雨 に降られて外に出られずとじこもっていることやで。

たぐひて=寄り添うとか連れ添うとかのことやで。

でも、こんなに暑かったら一緒におったら余計に暑いやろと思うけど、そこは恋人同士。

ちょっとでも一緒におりたい恋心や。


光る星あり

2021年08月05日 | その他

#光る星あり……★☆ 真砂なす 数なき星の 其中に 吾に向ひて 光る星あり: 正岡子規 : 歌意:夜空には細かい砂粒のように数え切れないたくさんの星。その星々の中に、私に向かって光っている星がある。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #子規歌集 より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

東京オリンピック2020もいよいよ後半やなぁ。

お家で応援してる?

読み方やでぇ~

まさごなす かずなきほしの そのなかに われにむかいて ひかるほしあり

努力をした人には、どんな人にもきっと自分にだけ、ピッカピカと光る星が見えるんや。

アスリートのみんなも、今までの努力に悔いのないように力を発揮して、ウチ等に感動くれてるからきっと、見えてるんやと思う。

みんなも夏の夜空見上げて、大きく自分にだけ光る星、きっとあるから探してみてや。