言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

尾花咲きし

2020年10月25日 | その他

#尾花咲きし……★☆ 秋風の 尾花咲きし 夕暮れは 渚に寄する 浪かとぞ思ふ: 良寛 : 歌意:秋風に薄の穂が風になびく夕暮れはまるで渚に寄せている波かと思う。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #良寛歌集より■□■

 

 みんなぁ、元気ぃ~?

尾花ってススキのことやで。

だんだん秋めいてきて野原も海も秋の景色や。

 

 

 

 


ふぢばかま

2020年10月05日 | 古今和歌集

#ふぢばかま……★☆なに人か きてぬぎかけし ふぢばかま くる秋ごとに のべをにほはす: 藤原敏行 : 歌意:どのような人がやって来て、脱いで掛けていったのか、藤袴は秋が来るごとに野辺に良い香りを匂わせる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #古今和歌集 第4巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

藤袴は秋の七草のひとつやでぇ。

上の句は、植物のフジバカマと袴を掛け合わせて、まぁ、オヤジのダジャレぽいやんか。

でもウチは、ただのダジャレだけじゃなくて、藤色という色のせいか下の句が上品な感じするわ。

秋の野原は春に負けへんくらい、いろんな色があるわぁ。