言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

えも名付けたり

2020年11月29日 | 万葉集

えも名付けたり……★☆ 恋ふといふは えも名付けたり 言ふすべの たづきもなきは 我が身なりけり: 大伴家持 : 歌意:「恋ふ」とは本当によく言ったものだ。どう言い表していいのか言い表す方法もないわが身だ。

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ

こふといふは えもなづけたり いふすべの たづきもなきは あがみなりけり

言ふすべの たづきもなきは=どういえばいいのか、その手がかりも方法もないちゅことや。

家持の「もう!この好きな気持ち!どない言うたらええのんや!」ともどかしがってる顔がうかぶやろ。

 


秋の百夜を

2020年11月24日 | 万葉集

#秋の百夜を……★☆ 今夜の 早く明けなば すべをなみ 秋の百夜を 願ひつるかも: 笠金村 : 歌意:今夜が早く明けてしまったらやりきれないので、秋の百日のような長い夜を願いたい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第四巻より■□■

 みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ。

こよひの はやくあけなば すべをなみ あきのももよを ねがひつるかも

すべをなみ(術を無み)はどうにもしようがないのでとか仕方ないとかやで。

百夜(ももよ)は多くの夜。

好きな人と一緒におったら時間はあっという間に過ぎて行くんやなぁ。

夜が明けていくのはどうしようもなく止めようがないと言うことや。


紅葉はよるの

2020年11月23日 | 古今和歌集

#紅葉はよるの……★☆ 見る人も なくてちりぬる おく山の 紅葉はよるの にしきなりけり: 紀貫之 : 歌意:見る人もいなくて散ってしまう奥山の紅葉は誰も知らない夜の錦の衣のようだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #古今和歌集 第五巻より■□■

 みんなぁ、元気ぃ~?

 みなさん、お元気ですか?

 わぁ~、カナ女さん、久しぶりぃ!

 ほんと!マナちゃん。

久々にマナちゃんとおしゃべりしたくなったゎ。

 カナ女さんがウチと一緒におしゃべりしてくれたら、ウチはものすごく心強いゎwww

この歌の意味の「夜の錦の衣のよう」っていうのがようわからんかってん。

 これはね、司馬遷が書いた『史記』の中の項羽の言葉で「富貴不歸故鄉、如衣繡夜行、誰知之者」という一説を歌の中に詠んだものやよ。

 ??? ちんぷんかんぷんやわ。

 つまり、成功して故郷に帰ってその姿を見せないのは、錦の服を着て、真っ暗な夜道を歩くようなもの。誰も、気づかない。という意味。

真っ暗な夜に豪華な衣装を着て道を歩いても誰も気づいてくれない甲斐のないことをしてるという意味やね。

 そう言えば、せっかくきれいに紅葉した木々も見てくれて褒めてくれる人がいないと甲斐がないわ。

紅葉も、他のそれぞれの花も、鳥も、空も、自然も季節に応じてきれいに見えるときは褒めたらなあかんのやね。

ウチもみんなにほめてもろたらできる子や!

これからも頑張るでぇ~。

だからちょっとくらいの失敗は大目に見てや。

 フフフ、こっそり自分を売り込んだわね。

私もこうしてちょくちょくおしゃべりに参加させてもらいます。

みなさん、どうぞよろしくね。


いかなる人か

2020年11月22日 | 万葉集

#いかなる人か……★☆ 幸はひの いかなる人か 黒髪の 白くなるまで 妹が声を聞く: 詠み人知らず : 歌意: 幸せな人とはどんな人だろう。黒髪が共に白髪になるまで妻の声を聞ける人は幸福だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第七巻より■□■

 みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ

さきはひの いかなるひとか くろかみの しろくなるまで いもがこゑをきく

好きな人と長生きする!

こんな幸せはない!

ほんまやぁ~

今日は『いい夫婦の日』やでぇ。

ウチもいつかこんな相手、絶対見つけよっと!


色づきにけり

2020年11月18日 | 万葉集

#色づきにけり……★☆ 物思ふと 隠らひ居りて 今日見れば 春日の山は 色づきにけり: 詠み人知らず : 歌意:物思いにふけって家に籠っていたら、今日、春日山を見るとすっかり色づいている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十巻より■□■

 


ひとひらの雲

2020年11月16日 | その他

#ひとひらの雲……★☆ ゆく秋の 大和の国の 薬師寺の 塔の上なる ひとひらの雲: 佐々木信綱 : 歌意:秋が深まる大和の国の薬師寺の塔の上にひとひらの雲が浮かんでいる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新月 より■□■

 

 みんなぁ、元気ぃ~?

秋もだんだん深まってちょと寒い日もあるなぁ。

この和歌、どうや!まるで絵画のような美しい調べやろ。

みんなもお天気のいい日に奈良の古い都を散策してみてや。

 


木末あまねく

2020年11月01日 | 万葉集

#木末あまねく……★☆ 時雨の雨 間なくし降れば 御笠山 木末あまねく 色づきにけり: 大伴稲公 : 歌意:時雨がしきりなく降るので三笠山は、梢がすべてすっかり色づいたことだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第八巻より■□■

 みんなぁ、元気ぃ~?

紅葉もそろそろ色づいてくる季節やなぁ。

読み方やでぇ

しぐれのあめ まなくしふれば みかさやま こぬれあまねく いろづきにけり

時雨の雨は秋から冬にかけて降ったり止んだりする冷たい小雨のことやで。

これでどんどん気温が下がって木々が染まってくるんやで。

まなくしふればは絶え間なく降ったらや。

木末あまねくは梢に行きわたってるちゅうことや。

紅葉のきれいな季節やな。