言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

まだらに見ゆる

2018年11月08日 | 万葉集
第 2177
◆ ◆ 山を詠める
春は萌え 夏は緑に 紅の まだらに見ゆる 秋の山かも
よみ人知らず ◆ ◆
     
万葉集 第十巻 より

::: 読み :::

はるはもえ なつはみどりに くれなゐの まだらにみゆる あきのやまかも

::: 意訳 :::

春は芽吹き夏は緑の新緑だったが、今は紅葉の赤がまだらがに見える秋の山だ

 
日本の四季を短い文章で表現してるなぁ ♪
ほんまやね。
『紅の まだらに見ゆる』 がいかにもいろんな色に染まって、 秋が深まっていく山の表情を表しているわね。