言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

ふりさけ見れば

2020年09月21日 | 古今和歌集

#ふりさけ見れば……★☆ あまの原 ふりさけ見れば かすがなる みかさの山に いでし月かも:安倍仲麿 : 歌意:大空を振り仰いで見ると月がでている。懐かしい奈良の春日の三笠山に出ていた月と同じだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #古今和歌集 第九巻より■□■

 みんなぁ、元気ぃ~?

この歌は、安倍仲麿が遣唐使として中国に留学し、 長~い間、玄宗皇帝に仕え、やっと36年ぶりに日本の故郷に帰れるようになって、 明州という海辺の町で送別会を開いてもろたんや。

その宴会の席で詠んだ歌やでぇ。

月は世界中どこで見ても一緒やけど、仲麻呂は「やっと帰れるわぁ」って思ったんやろかなぁ。

海外に行くのは命がけやけれど、世界の先進の文化を学びたい一心やったんやろうな。

結局、船は難破して故郷には帰られへんまま、唐で亡くなったんやで。

ちなみに古今和歌集では「安倍仲麿」で百人一首では「阿倍仲麻呂」やで。

 


なでしこの花

2020年09月19日 | 万葉集

#なでしこの花……★☆ 我が宿の なでしこの花 盛りなり 手折りて一目 見せむ子もがも: 大伴家持  : 歌意:わが家の撫子が花盛りとなっている。花を手折って一目でも見せる可愛い子がいるといいのにな。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第八巻より■□■

 みんなぁ、元気ぃ~?

秋らしくなって撫子も咲いてきたでぇ。

撫子は可憐な花や。

大伴家持は可憐でかわいい娘が好きやったんやろうなぁ。

ウチも可憐な女の子目指すから応援してや。

 


潮騒に

2020年09月04日 | 万葉集

#潮騒に……★☆ 潮騒に 伊良虞の島辺 漕ぐ舟に 妹乗るらむか 荒き島廻を: 柿本人麻呂 : 歌意:潮が満ちて波の騒ぎ立つ中、伊良虞の島のあたりを漕ぐ船に愛しい人も乗っているのだろうか。あの波の荒い島の周りを。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第一巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ?

読み方やで~。

しほさゐに いらごのしまへ こぐふねに いものるらむか あらきしまみを

持統天皇「人麻呂、人麻呂、ちょっと、伊勢まで行ってくるわ。

今回は女子会やから、あんた、ついてこんでええで。

柿本人麻呂「えっ、私は宮廷歌人やから、お共してお歌を読んで、旅の安全を・・・

持統天皇「いやいや、ええねん。今回は堅苦し旅とちゃうから。

ほんならな、ちょっと行ってくるわ。ちゃんと留守番しときや。

柿本人麻呂「えーー、なんでやねん、なんで留守番やねん。

せっかく、女官のカワイイあの子と旅ができると思ったのに。

海に沈む夕日とか満点の星空を見ながらロマンチックにコクろと思たのに・・・。

あー、あっこらへんは波荒いねん。大丈夫やろか。

今頃、船酔いとかしてへんやろか。

一緒に行ってたらそばに付いてられたのに・・・

あーー、ものすごい心配やなぁ~。

・・・と人麻呂が言うたかどうかは定かではないけれど、ついて行けへんかったんはほんまやでぇ。


恋するや

2020年09月02日 | その他

#恋するや……★☆ 恋するや 遠き国をば 思へるや このたそがれの 睡蓮の花: 与謝野晶子 : 歌意:恋をしていると、黄昏時に睡蓮の花を見ると恋人のいる遠い国のことを思ってしまう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #夏より秋へ より■□■

みんなぁ、元気ぃ?

夕暮れはだんだんと寂しくなってくる季節やなぁ。

せつない乙女ごごろやでぇ。