言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

光もかをる

2024年02月13日 | 千載和歌集

#光もかをる……★☆ 春の夜は のきばの梅を もる月の 光もかをる 心地こそすれ: 藤原俊成 : 歌意:春の夜は軒端の梅から良い香りが漂い、その間の木々から漏れる月の光さえもが香ってくるような心地がする。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #千載和歌集 第一巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

はるのよは のきはのうめを もるつきの ひかりもかをる ここちこそすれ

立春も過ぎてちょっとは暖かくなってきたやろぉ~

みなさん、お元気?

美しい歌ね。

そろそろ梅やいろんな花が咲きだしてきたわね。

ほんまや!

まだまだ寒い時もあるけど、花の季節や。

梅も月もきれいでウキウキしそうや。

やっぱり春は花も月も星も空も、昼も夜もきれいやなぁ~!


みゆるは月の

2023年09月23日 | 千載和歌集

#みゆるは月の……★☆ 山の端に 眞澄の鏡 かけたりと みゆるは月の 出づる なりけり: 藤原基俊 : 歌意:山の端にまるでますみの鏡をかけたかのように見えるのは満月が出てきたからだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #千載和歌集 第四巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

やまのはに ますみのかかみ かけたりと みゆるはつきの いつるなりけり

みなさん、お元気?

眞澄の鏡(ますみのかがみ)=は少し の曇りもなく澄みきっている鏡と言う意味よ。

山の端(やまのは)=は山を遠くから眺めた時、山と空に接する部分ね。

山からちょうど空へ昇り始めたばかりの月なのに、一点の曇りもない鏡のように美しい満月と言っているのね。

そろそろ、月の美しい季節になって来たわね。

ほんまや。中秋の名月や!

秋は、満月を見ても三日月を見てもとにかくお月さんが美しいんや。

みんなも夜空を眺めてお月さんがきれいに見えたら、ウチのこと思い出して「きれいやなぁ~」って褒めてやぁ!


野路の玉川

2023年09月12日 | 千載和歌集

#野路の玉川……★☆ あすもこむ 野路の玉川 萩こえて 色なる浪に 月やどりけり: 源俊頼 : 歌意:明日も来よう。野路の玉川に萩の花を越えて寄せてくる色とりどりの波に月の光が宿っている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #千載和歌集 第四巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

あすもこむ のちのたまかは はきこえて いろなるなみに つきやとりけり

みなさん、お元気?

そろそろ朝夕は涼しくなってきましたね。

のお花も見頃でしょう。

ほんまや。

の花が水に映って波が揺れると月の光も反射してキラキラや。

そうね。昼間のも美しいけれど、月が出てその光で映し出される自然のライトアップも素晴らしいわね。

この野路の玉川=は六(む)玉川と言って和歌に詠まれた玉川で全国に六つあるのよ。

井手・三島・野路・高野・調布・野田の六か所で歌枕にもなっているのよ。

野路は、現在の滋賀県草津市野路で、平安・鎌倉時代から近江のの名所だったので、「萩の玉川」とも言われていたそうよ。

なんにしてもキラキラの月の光、水の反射、花の色、すべてが、そろそろ涼しなって来た宝石箱みたいな景色やわぁ。

みんなも月の美しい夜にの花、堪能してみたらええでぇ~!


恋初めし

2023年07月07日 | 千載和歌集

#戀初めし……★☆ 戀初めし 心の色の なになれば 思ひかへすに 返らざるらむ: 小侍従 : 歌意:恋をし始めて心はすっかり恋の色に染まった。いったいなに色だろうか。思い返しても元には戻らない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #千載和歌集 第十四巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~

読み方やでぇ~

こひそめし こころのいろの なになれは おもひかへすに かへらさるらむ

みんなぁ、恋してる?

みなさん、お元気?

これはな、ウチのことやで!

アラ、どうして?

だってなぁ、いっぱい恋して、いっぱい恋人と出会うとその恋人に合わせていろんなものが変わっていくんや。

そうやってどんどんかわいくなっていくや。

ほんまにどんどんかわいくなるんやでぇ~。

だからみんなも、自分をかわいくしてくれるいい恋人見つけて恋しいやぁ~

なるほどね


道志るべせよ

2021年08月31日 | 千載和歌集

#道志るべせよ……★☆ まだ志らぬ 人をはじめて 戀ふる哉 思ふ心よ 道志るべせよ: 肥後 : 歌意:まだ何もよく知らないあの人のことを初めて好きになりました。あの人を恋しく思う私の心よ、どう伝えたらよいか道標になってください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #千載和歌集 第十一巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

またしらぬ ひとをはしめて こふるかな おもふこころよ みちしるへせよ

なんかなぁ~、乙女ごごろやけど切ないやろ。

ウチもなぁ、好きな人のそばに居りたいけど、居ったら居ったでドキドキして、何しゃべってええかわからんのや。

ほんま!恋する乙女は切ないわぁ!


冬の日を

2020年12月07日 | 千載和歌集

#冬の日を……★☆ 冬の日を 春よりながく なす物は 戀つゝくらす 心なりけり: 藤原忠通 : 歌意:短い冬の日を春の日よりも長くするものは、恋しい人を思いながら1日を過ごす心だった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #千載和歌集 第十三巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やで

ふゆのひを はるよりなかく なすものは こひつつくらす こころなりけり

好きな人とちょっとでも、はよ会いたいと思えば思うほど、1分、1秒と過ぎるのが長い気ぃがするもんや。

ほんまは短い冬の日も春よりも長いように思う恋心やで。


戀すれば

2020年08月16日 | 千載和歌集

#戀すれば……★☆ 戀すれば もゆる螢も なく蝉も わが身の他の 物とやはみる: 源雅頼 : 歌意:恋をすると燃える蛍も鳴く蝉もまるで自分自身のように見える。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #千載和歌集 第十三巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ?

読み方やでぇ。 

こひすれは もゆるほたるも なくせみも わかみのほかの ものとやはみる

蛍が光ってるのも蝉が鳴いてるのも全て恋してるからや。

そんな現象も自分が恋してるからよーわかるちゅうこっちゃ。