言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

はろはろに

2022年08月13日 | 万葉集

#はろはろに……★☆ はろはろに 思ほゆるかも 白雲の 千重に隔てる 筑紫の国は: 吉田宜 : 歌意:遥か遠くに思われる。白雲が何重にも隔てている筑紫の国は。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第五巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

はろはろに おもほゆるかも しらくもの ちへにへだてる つくしのくには

はろはろ= は「はるかに」とか「はるばる」とかやで。

筑紫の国=今の 福岡県の西側やで。

みなさん、お元気?

吉田宜 (よしだのよろし)大伴旅人さんのお友達。

大伴旅人神亀4年(西暦727年)大宰の帥(だざいのそち=大宰府長官)として筑紫の国大宰府に赴任したのよ。

この歌は、吉田宜が、大宰府に赴任している大伴旅人に宛てた天平2年(西暦730年)7月10日付の書簡に添えられた和歌で、これ以外に3首が『万葉集』に載せられてるわね。

お友達の大伴旅人と長い間逢ってないから「筑紫の国は都から、ホンマ、遠いなぁ」って手紙送ったんやな。

はろはろっていうオノマトペ面白いわ。

昔の人もこんなオノマトペ使うんや。