窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

亜種ヒシクイ・朝の飛び立ち

2019-11-14 19:46:30 | コクガン・ヒシクイ・ガン類

ヒシクイの朝の飛び立ち風景は騒々しくて、活気にあふれ、しかも力強い。それまでヨシ帯に

入って夜を過ごしていた群れが河口に集まってきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          ★  亜種ヒシクイ・朝の飛び立ち  ★  

時間を見ると太陽が地平線から顔を出す前です。だいたい20,30分前です。そして

10分前あたりにバサバサバサ羽ばたきと、水面を足で蹴るバチャバチャの激しい音が

500m先で発してきます。

水面を滑走し、低空から上昇しだします。横に一列の隊列が次第にV字編隊になってきます。

河口から川の上流へ向かい飛んできます。体がでかいので近くになるにつれ、どんどん

大きくなってきます。

やがて胴体より長い翼を広げたヒシクイたちが私の上を通過して行きます。翼が空気を切る

音と振動が近づき、頭上を通過して行きます。迫力と感動の一瞬です。

群れが次々とやってきます。林の上を飛んでいく群れや湿原の上を飛んできて、林を超え

遠くに見える雄阿寒岳の方へ消えていきます。

喧騒の30分と名付けています。数えると3000羽以上が飛び立って行きました。