窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オオハクチョウは唐松が似合う

2019-11-07 14:15:23 | オオハクチョウのいる風景

オオハクチョウが餌場になっているデントコーン畑にやってくるのは朝日が昇ってから

1時間ぐらいでしょうか。日によって早かったり、遅かったり。それまでは塒の近くの

牧草地などに降りて、あとからやってくる仲間が合流するのを待っています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          ★  オオハクチョウは唐松が似合う  ★

家族単位でやってくる小さな群れは四方からやってきます。確かめてはいませんが、

農家の人の話を聞くと原野に残された小さな沼を塒にしているオオハクチョウがけっこう

多くいるようです。野付湾を拠点にするオオハクチョウは日の出とともに中標津の方へ

飛んでいきます。

日の出30分以内には80%以上の個体が出発して行きます。風蓮湖を塒にするオオ

ハクチョウもほぼ同じく、内陸の牧草地を目指していきます。

今年はデントコーンの刈入れが台風のせいで早めに行われました。飼料にされるので

根元から駆られた茎はきれいに裁断され、トラックに積み込まれます。

刈入れ機械の性能が格段に良くなり、最近はとうきびがほとんど飛び散らなくなり、

食べれる実がすごく少ないです。そのせいで、古い機械で刈りいれたと思われる畑に

集中してやってきます。弾き飛ばされた実がたくさん落ちているのです。

7時ころから次々にオオハクチョウがやってきます。先に来ている連中がひっきりなしで

トランペット音に似た声を発しています。遠くから飛んでくる仲間を導く連帯感溢れる

声です。

着地場所は障害物のない牧草地。牧草地を風から守る防風林に沿ってやってきてゆっくり

降りて来ます。日を浴びたカラマツが鮮やかな金色に輝き、それをバックに白い翼が

映え浮き上がります。根室地域ならでは素晴らしき光景が目の前で見ることができます。

声がカラマツの林に反射し、遠くまで聞こえることをオオハクチョウたちは理解して

いるよなところがあります。また、人からもあまり発見されないような場所を選んで

いる気もします。