今は、学校を卒業して就職というのが、
当たり前ですし、結婚しても、
正社員でなくとも働くのが
一般的です。
ところが、昭和から平成初期には、
職業欄に専業主婦ならぬ、
「家事手伝い」という項目がありました。
「そんなの、相当大金持ちのお嬢さんでしょ」
と思われそうですが、
そういうご家庭もありましたが、
一般的な家庭でもありました。
「らんま1/2」に出てくる
長女かすみさんは、家事手伝いです。
どう見ても、儲かっていそうにない
道場を父親が管理し、
家事を一手に引き受けています。
歌手の松田聖子さんも、
お父さんは当初、福岡県内の短大に行かせ、
花嫁修業を2.3年し、
お見合い結婚させるつもりだったと、
エッセイに書かれてありました。
また、唯川恵さんの書かれた
「きらめきイリュージョン」も
お姉さんは家事手伝いでした。
私の良くいく喫茶店のマダムも、
京都の専門学校卒業後、
地元に帰り、家事手伝いをしていたそうです。
年齢は70代半ば。
実家が商売をされていたので、
家事手伝いをしていた時、
集金に来る銀行員さんと結婚されたそうです。
恋愛というほどのこともなく、
毎月顔を合わせているうちに
そういう話になったそうです。
この方は、ちょっと年配なので、
ふうんと思われてしまいますね( ´∀` )
同じような話を、
会社の後輩がしていました。
電力会社に勤めているお父さんが、
お母さんの実家の工事関係で、
知り合い、結婚したそうです。
と、意外と家事手伝いは、
昭和4.50年代にはいました。
あの当時は、銀行や電力会社は転勤が付きものでしたから、
会社勤めのOLよりも、
家事手伝いのほうが都合がよかったのかもしれません。
さて、他には?
実は、平成の初期にもいました。
パートナーの従姉がそうでしたし、
※住まいは山奥のT県
雑誌などにも、
〇〇県20代家事手伝い
なんていう投稿も珍しくはなかったです。
なぜそうなったのか?は
わかりませんが、
結婚前までは、親の扶養に入り、
結婚後は、夫の扶養に入ると言ったところでしょうか。
平成初期はドラマも、漫画も、
女性の勤めは「腰掛」の扱いがありました。
短大・大学卒業して、2.3年で
結婚退職というイメージですね。
実際、ドラマなどそういうセリフもありましたし。
でも、現代では、かなり希少価値と言いますか、
恐らくニートの扱いでしょう。
今の時代、働いてなんぼなので。
時代を感じる話ですね。