こっぽんおりブログ

朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(愛称:こっぽんおり)のブログです。

趣意書

2012-05-24 15:58:48 | 基本情報
趣意書

 現在、京都と滋賀には朝鮮初級学校と朝鮮中高級学校が5校あり、これまで在日朝鮮人の民族教育の場として大きな役割を果たしてきました。朝鮮学校の教育は、日本に住む朝鮮人の子どもたちが民族の言葉や歴史・文化を学び、日本社会のなかで「チョソンサラム(朝鮮人)」としての誇りをもって生きていくための場として欠かせないものです。また、朝鮮学校との交流をもつことによって、近隣の小中高校や地域社会において、多民族共生をめざすさまざまな取り組みが積み重ねられてきました。

 朝鮮学校の民族教育に対して、いくつかの地方自治体は不十分ながらも助成金を支給してきた経緯がありますが、国は一切の助成を認めてこず、それどころか在日朝鮮人による民族教育の権利を否定しつづけてきました。この数年では、国は高校無償化制度から朝鮮高級学校を排除し、地方自治体のなかには朝鮮学校への助成金を中止・削減するところも出てきました。そんななか、外国人排斥を煽る集団が、京都朝鮮第一初級学校に対して、レイシズム(人種差別、民族差別)をむき出しにした過激な侮辱的言動をぶつける事件を起こしました。この一連のできごとに、朝鮮学校の教育に携わる人たちや朝鮮学校で学ぶ子どもたちがどれほど傷つき、悔しい思いをしていることでしょうか。

 朝鮮学校の歴史は、日本の植民地支配で奪われた言語を取り戻すことからはじまりました。日本に朝鮮学校があり、そこで子どもたちが学びつづけているなか、民族教育を受ける権利を保障していない社会をこれ以上つづけるわけにはいきません。これからの日本社会を、人種・民族で差別されることなく、互いの立場を尊重しあい、ともに平等に生きていくことのできる社会にすることが必要です。

そのためにも、朝鮮学校や在日コリアンの民族教育をもっとよく理解するとともに、朝鮮学校支援のための基金を創設して、支援運動の輪を広げていきたいと思います。このネットワークでは、教育の現場や地域で活動・交流している人たちとの信頼関係を深めながら、朝鮮学校と民族教育が発展していく社会をめざしていきます。

第一回連続講座の場所

2012-05-12 11:28:02 | 連続講座
先ほど投稿した連続講座場所の案内です。

京都駅八条口の東端の交差点(向かいに京阪ホテルとホテル・エルイン)を南に渡り、まっすぐ南下。1つめの信号を超えて、2つめの信号より手前右側に「コミックショック」の大きな赤い看板が出ているビルが「三星ビル」。向かって左端にある入り口を入って階段を3階まで上がる。「健楽園」の奥が、「きずな」です。

「NPO法人社会労働センターきずな」さんのHPのアクセス案内に地図があります。
http://kyoto-kizuna.jp/index.html

こっぽんおり連続講座 在日朝鮮人民族教育の歴史と現在

2012-05-12 11:19:05 | 連続講座
第一回 連続講座の開始にあたって
概論-在日朝鮮人民族教育の前史から現在
    講演 水野直樹さん
    日時 2012年5月21日(月)午後6時30分開始
    会場 NPO法人きずな事務所

●連続講座へのお誘い
 昨年11月23日、これまでの朝鮮学校を支える会・京滋の取り組みを引き継ぎ、新たに朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(愛称・こっぽんおり)が結成されました。高校無償化制度からの朝鮮学校の排除などに示されているように、朝鮮学校と民族教育はとても厳しい事態に直面しています。ふりかえってみれば、戦後の朝鮮学校の歴史はいくつもの苦難の時代をくぐってきました。そして、そのたびにオモニやアボジたち、朝鮮学校の先生方をはじめとした無数の在日の努力によって、民族教育の灯火が守りぬかれてきました。また、このような努力を支援する日本人の取り組みも、とても不十分なものではあっても積み重ねられてきました。
 いまが厳しい時代であるからこそ、私たちは戦後の朝鮮学校の歴史と現在についてしっかりと学び、そのなかから民族教育とは何か、その発展のための現在の課題は何か、そして日本社会を真の多民族共生社会へと変革していくために何が求められているのかなど、ともに考えていきたいと思います。連続講座の第一回は、水野直樹さんに概論として、朝鮮学校の前史から現在までの歴史についてお話していただきます。第二回からは、朝鮮学校の創設、阪神教育闘争と朝鮮戦争下の弾圧など、時代を区切りながら現在に至る歴史を学んでいきたいと思います。ぜひ、ご参加下さい。