金剛山四季の花

金剛山(1125㍍)で撮影しました、四季折々の山野草を中心に
登山、催し、花など、宝石箱のような忍者のブログです。

コシオガマ(小塩竈)

2014年09月30日 21時06分24秒 | 金剛山の山野草

 

 コシオガマが咲き始めました!

 コシオガマが咲いてるよと、写真メールを頂き、

さっそく見に行って来ました。

 コシオガマはゴマノハグサ科の一年草。

葉緑素を持ち、自身でも光合成をしながら、

他の植物に寄生する半寄生植物です。 

全体に腺毛が密生し、触るとべたつきます。

 

ネナシカズラ(ヒルガオ科)

ツル性の寄生植物。最初は自身の根を持つが、発芽後、

数日内に寄主植物に巡り合わないと死枯してしまいます。

 

ナンバンハコベ(ナデシコ科)

珍しいと言うか、変わった花ですね。南蛮と付くので、

外来種? かと思いましたが、日本古来の植物です。

ピンク色の所に実が付き、しばらくたつと黒くなります。

アキチョウジ(シソ科)

 

ママコノシリヌグイ(タデ科)

ミゾソバと同じ時期に花が咲き、よく似ていて分かりにくいですが、

ママコノシリヌグイには茎に下向きの鋭くて、堅いトゲがあります。

 

このような鋭いトゲです。

撮影中にひっかかれましたが、大変痛みを感じました

 

アケボノソウ(リンドウ科)

普通アケボノソウの花冠は五弁ですが、

妙見谷で4弁の花を見つけました。

通常の「アケボノソウ」です。

ノコンギク(キク科 )

 

弾ける秋、収穫の秋!

金剛山に行く途中のクリ、ついに炸裂です。

収穫と言えば、赤阪の棚田も黄金色に輝いてきました。

もうすぐ稲刈りが始まりますよ。

 

 

 

ヒガンバナも咲き揃いました。                                                                       

                   

(2014・9・30)

 

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホテイアオイ(布袋葵)

2014年09月26日 14時38分40秒 | 

 

 本薬師寺跡(奈良県橿原市)に

「ホテイアオイ」を見に行ってきました 

例年なら今の時期、ほぼ終わりを迎えているのだそうですが

夏の長雨の影響で  開花が半月ほどずれ込み、すみれ色

の爽やかな花が、秋の風に揺れていました。

休耕水田を活用し、14000株のホテイアオイを地元の

農家の団体や、うねび北小学校の生徒さんらの手をか

りて、7月の初めに植えつけられました。1999年から

行われており、今では観光バスも入るスポットに…。

 

 

 ホテイアオイは太陽の日差しで開花し、夜には縮んでしまう一日花です。

翌日の朝には、新しい花の命が誕生します。

天気の良い、とくに暑い日にはいい花を咲かせるそうです。

 ホテイアオイ(ミズアオイ科)は、ブラジル原産の水草。

別名はホテイソウ、ウォーターヒヤシンス。

このホテイアオイ、実は「有害帰化植物」なのです。

繁殖力が強く、田んぼを荒らしてしまうので、害草と嫌われ「青い悪魔」と、

言われていたそうです。休耕田にコスモスやヒマワリなどはよく見かけます。

が、何故ホテイアオイだったのでしょうね?

 

こんな悪魔にも「天敵」がいます。ブラジル原産の日本名

・ジャンボタニシ(正式名・スクミリンゴガイ)です。

草食性のジャンボタニシは、稲の茎などを食い荒らす害虫。

ホテイアオイも、このジャンボタニシにはギブアップ。

ウナギくんが穴から出てきて、顔を見せてくれました。

「今日は。お邪魔してますよ」。求めればお高いでしょうネ。

なんといっても天然物ですから…。

 

 

 

 

ハギの花が、見頃でした。

正面の木茂っている一帯が「本薬師寺跡」。 

前方の小高い山が、大和三山の一つ畝傍山。

 

 

 

地元のアマチュアカメラマン氏のお話ではやはり朝の開き始めが、

花が輝いていて一番だそうで「今度は夜明け前においで」。

そして「夕日もいいよ!」と…。

お世話になりました。

                                                

本薬師寺跡(もとやくしじ跡)

平城京遷都でお寺は西の京に移築されたと伝えられ、

その後「本薬師寺」と呼ばれるようになったそうです。

現在、跡地には小室と礎石や心礎などが残っています。

白鳳時代を代表する特別史跡。 

(2014・9・26)

 

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナンバンギセルⅡ(南蛮煙管)

2014年09月23日 21時08分04秒 | 金剛山の山野草

ナンバンギセルが毎年、花を咲かせる場所があります。知人から「今年は出ていない」

と連絡をもらい「そんなことないやろ」と探しに行ってきました。が、確かに姿が見えません。

付近を探すこと15分、例年より5㍍ほど離れたところで咲いていました。

ナンバンギセルは、葉緑素を持たないため、自分で光合成ができず、ススキなどイネ科

の植物の根元に寄生、自らの根をくい込ませ栄養分を横取りして生長するふとどきものです。

しかし、ピンクの可愛い花に魅せられ、ナンバンギセルファンは多いようで、私もその一人ですが…。

(ハマウツボ科の1年草)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナンバンギセルは、古くから親しまれていたようで、

万葉集にも次のように詠まれているそうです…

道の辺の 尾花が下の思ひ草

今さらさらに 何か思はむ

尾花はススキのことで、思ひ草はナンバンギセルのこと。

花が下向きに咲き、その姿が何かもの思いにふけっている

ように見えるところからの別名です。

何ともロマンチックな呼び名ですね。

 

 

1年草ですので、翌年も同じ所に咲くかどうかは?です

皆様も、近くに生えていますススキの根元を探して見られませんか。

♪もしかして、もしかして、になるかも…。 

 

ミヤマコウモリソウ(キク科)

金剛山で多く見られるモミジガサによく似ていますが、

ミヤマコウモリソウは花色が黄色。モミジガサは白色です。

またミヤマコウモリソウには葉腋にムカゴがついていますが

モミジガサにはありません。

ミヤマコウモリソウには、モミジタマブキと言う別名があり、

図鑑を調べますと、ウスゲタマブキの変種だそうです。

 ミヤマコウモリソウには、

このようなムカゴが付いています。

 

 

シャクジョウソウ(イチヤクソウ科)

ギンリョウソウ(白色)を、黄褐色にしたような腐生植物。

 

 ツクバネ(ビャクダン科)

 

 ツルニンジン(キキョウ科)

 

 マルバルコウ(ヒルガオ科)

 江戸時代の末に観賞用として持ち込まれたものが

野生化した帰化植物。撮影の時、ツルを

観察してみますと、左巻きでした。

 

ナンバンハコベ(ナデシコ科)

昨年、9月18日に満開の写真を撮っており、少し出遅れたかなと、

思いながら、きょう行って来ました。しかし、まだ開花には至らず、

ツボミ堅しの状態でした。夏の悪天候が響いているのですかね?   

 

よく探してみると、明日にも咲きそうなのが、

一つだけありました。

 

金剛山はこのところ、急に気温が下がってきました。

私は金剛山にはミニバイクで通っていますが、手袋が

必要な時もあります。今年は冬の訪れが早いのかナ?

老いた身には辛いな~ァ

                    (2014・9・23)

 

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金剛山植物観察会

2014年09月14日 22時07分23秒 | 金剛山の山野草

kssk(金剛山の植物に親しむ会)9月例会が9月13日に行われ、私も参加。

今までの悪天候続きがうそのような超快晴。気温も暑くもなく、寒くもなし、

絶好の観察日和急坂が続く「念仏坂」では、少し汗をかきましたが、

すぐに爽やかな秋の風が、心地良い汗に変えてくれました。

参加の皆様、お疲れ様でした。当日、観察致しました可愛い子たちを、ブログにまとめてみました。

上手くは撮れておりませんが、お手すきの時にでも覗いていただけましたら、幸いです。                                                       

                                                                                                                                                                                                              観察コース 伏見林道⇒念仏坂⇒園地で昼食⇒ミュージアムで金剛山の花の写真

観賞⇒四季の谷⇒シャクナゲの径⇒ミュージアム前解散。                                             

                                                                                                                                                                  

ツリフネソウ(ツリフネソウ科)

今、まさに最盛期。

ヤマホトトギス(ユリ科) 

 

ジャコウソウ(シソ科)

麝香の香りがするところから、付いた名前ですが、

私には香りは感じないのですが。歳のせいかな?        

 

シュウカイドウ(シュウカイドウ科)

雄・雌同株。茎の上に雄花(上に伸びる)、

下に雌花(垂れ下がる)が付きます。花後、実がつき、裂果します。

 

ヤブタバコ(キク科)    

ツルニンジン (キキョウ科)

ゲンノショウコ(フウロソウ科) 

コメナモミ(キク科) 

ホタルブクロ(キキョウ科)

まだ花が残っていました。 

 アキチョウジ(シソ科)

ハナタデ(タデ科)

イヌタデによく似ていますが、イヌタデは葉の先が次第に細くなり、花が密に付きますが、

ハナタデは、葉は急に細くなり、尾状に長く、花はまばらで、葉に黒斑紋があります。

シラヤマギク(キク科) 

マタタビの果実(マタタビ科) 

ヨシノアザミ(キク科)  

ヤブマメ(マメ科) 

 スタッフの話しに耳を傾ける、観察会参加の皆さん。

イヌショウマ(キンポウゲ科) 

アブラチャンの果実(クスノキ科)

木全体に油分が多く、昔は薪灰として使われたり、

果実から油を採取、灯油として利用されていました。 

お待ちかね、お楽しみ昼食タイム。

園地のキャンプ場で摂りました 

 

お隣の家族連れさんの焼き肉の香りがただよい、食欲をそそられました。 

 キンエノコログサ(イネ科)

基部には黄金色の毛が密生。本当はもっと黄金色に輝やいているのですが、

私の腕ではここまで…。

ゲンノショウコの白花  

ネコハギ(マメ科) 

フシグロ(ナデシコ科) 

展望台付近で「ノダケ」(セリ科)を観察中の皆さん。 

アキギリ(シソ科) 

タニソバ(タデ科)

ミヤマタニソバと似ていますが、タニソバには茎葉の葉柄に翼がありますが、ミヤマタニソバにはありません。 

 フシグロセンノウ(ナデシコ科)

 マツカゼソウ(ミカン科)

ミゾソバ(タデ科)

イヌトウバナ(シソ科)

 

カリガネソウ(クマツヅラ科・植栽種)

  

もっともっと、多くの花達に心を和ませてもらいましたが、

長くなりましたので、これでおしまいに致します。

ありがとうございました。  (2014・9・14)                          

           

10月例会は「長谷林道」に入ります。

メーンはピンクの可愛い「コシオガマ」。

素敵な花姿が見られると、いいですね。                 

                                                                     

10月例会は、集合場所が変わります。HPでの確認、よろしくお願い致します。       

 

 

 

 

       


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲンノショウコ&コフウロ

2014年09月10日 23時14分57秒 | 金剛山の山野草

                                            撮影中に よくゲンノショウコとコフウロの見分け方は?と、 

                                           問われます。どちらもフウロソウ科の花で、よく似ており、分かりづらいですよね。

                                           一番簡単な見分け方を、ご紹介します…。

                       これは「ゲンノショウコ」の白花。

                       コフウロです。本当によく似ていますね。

                      見分け方ですが、花ではなく「葉」に、ご注目下さい。

                      左側のコフウロは、葉の切れ込みが葉の付け根までと深いですが、

                      右側のゲンノショウコは、れ込みが半ばまで。 これで、決まりです.

                       ゲンノショウコの赤花。

 

                       ニシキハギ(マメ科)

                       ヤマホロシ(ナス科)

 

                      ヒメジソ(シソ科)

                       ヤマホトトギス(ユリ科)

                      今年の金剛山、きのこラッシュです。

                    形や色の違ったものから毒有まで色とりどり、大集合です。

 

                                       このキノコは「ハナオチバタケ」。紅色型褐色型があり、

          これは褐色型です。                                   

     ハナオチバタケの紅色型です。可愛い、キノコでしょう。 

                      ムラサキホウキタケ(ホウキタケ科)

 

                        名前は?です。只今、調べておりますが、
                        よく似たものが沢山あり、同定しかねております。

                       ツルニンジン(キキョウ科)

 

     9月5日に投稿しました「一株のナベナ」で使用の「ツルニンジン」の写真が、

    「この写真は手抜きやで(略)」と、知人Mさんからいちゃもん…、いえいえ、

     温かいご意見を頂戴いたしました。私自身も「もう一つかな…」と、

    感じつつ、投稿しましたので反省、きょう、改めて撮り直しに行ってきました。 

    Mさん、 これでいかがでしょうか?

       

    相変わらず、天候ははっきりしませんが、金剛山は湿り気のない、

   カラッとした爽やかな風に変わりました!   
                                                                 (2014・9・12)

                                     

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする