ナンバンギセルが毎年、花を咲かせる場所があります。知人から「今年は出ていない」
と連絡をもらい「そんなことないやろ」と探しに行ってきました。が、確かに姿が見えません。
付近を探すこと15分、例年より5㍍ほど離れたところで咲いていました。
ナンバンギセルは、葉緑素を持たないため、自分で光合成ができず、ススキなどイネ科
の植物の根元に寄生、自らの根をくい込ませ栄養分を横取りして生長するふとどきものです。
しかし、ピンクの可愛い花に魅せられ、ナンバンギセルファンは多いようで、私もその一人ですが…。
(ハマウツボ科の1年草)。
ナンバンギセルは、古くから親しまれていたようで、
万葉集にも次のように詠まれているそうです…
道の辺の 尾花が下の思ひ草
今さらさらに 何か思はむ
尾花はススキのことで、思ひ草はナンバンギセルのこと。
花が下向きに咲き、その姿が何かもの思いにふけっている
ように見えるところからの別名です。
何ともロマンチックな呼び名ですね。
1年草ですので、翌年も同じ所に咲くかどうかは?です
皆様も、近くに生えていますススキの根元を探して見られませんか。
♪もしかして、もしかして、になるかも…。
ミヤマコウモリソウ(キク科)
金剛山で多く見られるモミジガサによく似ていますが、
ミヤマコウモリソウは花色が黄色。モミジガサは白色です。
またミヤマコウモリソウには葉腋にムカゴがついていますが
モミジガサにはありません。
ミヤマコウモリソウには、モミジタマブキと言う別名があり、
図鑑を調べますと、ウスゲタマブキの変種だそうです。
ミヤマコウモリソウには、
このようなムカゴが付いています。
シャクジョウソウ(イチヤクソウ科)
ギンリョウソウ(白色)を、黄褐色にしたような腐生植物。
ツクバネ(ビャクダン科)
ツルニンジン(キキョウ科)
マルバルコウ(ヒルガオ科)
江戸時代の末に観賞用として持ち込まれたものが
野生化した帰化植物。撮影の時、ツルを
観察してみますと、左巻きでした。
ナンバンハコベ(ナデシコ科)
昨年、9月18日に満開の写真を撮っており、少し出遅れたかなと、
思いながら、きょう行って来ました。しかし、まだ開花には至らず、
ツボミ堅しの状態でした。夏の悪天候が響いているのですかね?
よく探してみると、明日にも咲きそうなのが、
一つだけありました。
金剛山はこのところ、急に気温が下がってきました。
私は金剛山にはミニバイクで通っていますが、手袋が
必要な時もあります。今年は冬の訪れが早いのかナ?
老いた身には辛いな~ァ
(2014・9・23)