東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

エノキの幼樹で

2023年11月13日 | チョウ
先週の夏日から一転してこの土曜日は曇空に冷たい北風で一気に冬モード。昆虫の活動には期待できないと思いエノキの幼樹を片っ端からチェックして、越冬期を迎えるアカボシゴマダラの幼虫を探した。すると...

アカボシゴマダラの幼虫

黄色に色づいたエノキの葉にひっそりと目立たずの様子。

アカボシゴマダラの幼虫に混じってゴマダラチョウの幼虫も発見。

ゴマダラチョウの幼虫

アカボシゴマダラの幼虫よりも背中の突起が小さく腹部先端は開いているのが特徴。ゴマダラチョウの幼虫は冬場に高木の根元の落葉めくりで、越冬幼虫を見つける機会があるけれど、越冬前の幼虫は今回が初めての記録となった。成虫は6月から7月の樹液場に目立つ。

アカボシゴマダラの幼虫(エノキの葉を食べる様子)

何時の間にか特定外来生物に指定されてしまったアカボシゴマダラ。幼虫は実生から低幼樹に多く見られ、成虫は春と初秋に多く目立つ。繫殖力に優れている様子にあるけれど、自分の知見では今のところ沿岸部のフィールドでゴマダラチョウの数が減っていると言う事はない。

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

撮影日:11月11日

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