東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

ヤゴって面白い 7

2024年06月12日 | ヤゴ
終齢幼虫の撮影目的で様々な種類のヤゴを飼育。
撮影が済んだら元の水辺にリリースする前提の飼育セットを紹介。今回はヤブヤンマの飼育例。

飼育用に選んだのは100均ダイソーの長辺25cm収納ケース(別でフタ付)観察しやすいように白。

呼吸するヤゴの様子

特にヤンマのヤゴはお尻の先を水面に出して呼吸をする為、水深は3cm程度、水道水をそのまま使用。隠れ家用に落葉を入れた仕様。毎日、水を入れ替えてヤゴが落葉に隠れて落ち着いたらエサの時間。

アカムシを食べる様子

ヤゴ1匹に対してアカムシを3匹のみ与え、ホコリ回避のため密閉しないフタをする。それを必ず毎日行う。置き場は自分の部屋。タイマー式の照明器具はなく仕事から帰宅して部屋の電気を点灯のみ。

脱皮後と脱皮殻


終齢幼虫(左下は羽化前終齢)

1つのケースに複数入れる場合は共食いを避ける為、同じ体型で2.3頭。毎日確認できる室内で飼育。
エサのアカムシは釣具の上州屋で220円(濡れた新聞紙に包装あり)。脱皮前、羽化前は食べない。

アカムシ(アカムシユスリカの幼虫)

10cm角の容器に1cmほど水道水を入れ、ラップをかぶせて冷蔵庫で保存。
死骸が有れば取り除き水交換を毎日する。冷蔵すると黒化するが常温で戻る。
この管理方法で長期間もつ。

この仕様でアキアカネ、シオカラトンボ等、トンボ科のヤゴも問題なく飼育可能。
でも毎日の管理は無理だし..羽化のタイミングも分からない方にはオススメ出来ません!
なぜ羽化まで観察しないのかというと羽化は自然界の水辺フィールドで観察したいから。

全てNikon D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G