東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

寒空の下で

2010年12月20日 | バッタ
再び先週と同じく陽当たり良好なエリアへと足を運んだ。
このところ撮影ネタも同じ感じになって来ているがマイフイールドで今見られる種類はこれで精いっぱい。

寒さが増すにつれてムラサキツバメは出現時間も短いくなり開翅する姿よりも閉翅する姿のほうが多く、近づいてもあまり飛ばないので見つけづらくなってきた。彼らもそろそろ越冬期が近いようだ。




先週撮影したハラビロカマキリはまだ健在なのか?気になっていたので到着早々にハラビロカマキリが日光浴していた木を一本づつ丁寧に見てまわったが残念ながら皆無。もう絶えてしまったのだろうか?

他に何かいないかと辺りを見回しまわすと、目が慣れて来たタイミングで四畳半位の茂みにてヒメクダマキモドキとカマキリ(チョウセンカマキリ)を数頭見つける事ができた。
ヒメクダマキモドキ♀

先日、別の場所で撮影したのも何か違うなと思っていたので良く調べるとサトクダマキモドキではなくヒメクダマキモドキだった。サトクダマキモドキと比べると体長もひとまわり小さく、目つきも優しい。産卵管の形状と色も異なり羽脈の分岐に濃い黄色のラインが無い。対象用にサトクダマキモドキ♀

やっぱり目つきが悪いな。

カマキリ♀(褐色型)

撮影しようと近寄ると威嚇ポーズを見せるほど元気の良い固体だった。
カマの付け根がオレンジ色なのがカマキリ(チョウセンカマキリ)の特徴でもある。
ちなみにオオカマキリのカマの付け根は黄色い。


いつも見慣れている昆虫でも保護色の発達した昆虫を見つける時は、その場所の景色に目が慣れてこないと見つけられない事が良くある。ここ怪しいな!何かいそうだ!と思う箇所を角度を変えながら繰り返し見る事によって景色が記憶され、その中から違和感のある物体が見えてくるという事が多い。僕自身カマキリやバッタはそのようにして探している。



D700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mmF2.8G(IF)
D80+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye(ヒメクダマキモドキのみ)


撮影日:12月18日

撮影地:東京都区内


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