東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

秘密の谷戸

2024年04月17日 | いろいろ

シオヤトンボの羽化に期待して訪れて見たがまだ羽化殻もなし。そろそろ成熟して活動を始めている場所もあるが、ここは陽当たりが悪いのでシオヤトンボの羽化はゴールデンウィーク前半まで見られる。

以前は手前が睡蓮と藻の一種の植生がある池で、クロスジギンヤンマ、コサナエ、シオヤトンボ、オオシオカラトンボ、モノサシトンボの各羽化。ルリボシヤンマ、希にムカシヤンマ、マユタテアカネの各成虫。ギンブナ、アカハライモリ、トウキョウサンショウウオ、カワニナを確認。細流ではオニヤンマ、コシボソヤンマ、ミルンヤンマ、ヤマサナエ、アサヒナカワトンボの各成虫を確認。細流はまだ若干流れているが池は台風の影響で土砂が流下して湿地になってしまった。モノサシトンボ、クロスジギンヤンマは皆無、コサナエは昨年まで羽化を観察。さて、今シーズンはどうだろうかと言うところ。

トウキョウサンショウウオの卵嚢(中に見えるのが幼体)

今回、湿地の入口でトウキョウサンショウウオの卵嚢を発見。3月からヤゴの採集を含めて三度目の訪問で、前回まで未確認だったのに急に見られるとはかなり怪しい...これは誰が移入した可能性が高いと判断。と言う事は以前から見ていた卵嚢も移入か...だとしたら生息環境を知っている人の仕業に違いない。ただ、今まで誰にも会った事が無く、イノシシと自分の足跡以外に他は無い。GoogleMAPの衛生写真では谷戸地形、水辺としても写らないので絶対に自力では探せない場所。自分は地元の人から教えていただいた。

湿地の中央付近にアズマヒキガエルの卵塊とオタマジャクシ

特に希少種が見られる訳では無く、誰の所有地かも知らないが、いつ来ても誰にも会わない人知れず残された手つかずの貴重な場所だからこそ、秘密の谷戸としている。またシオヤトンボの羽化とコサナエの有無等をチェックしに行こう。

撮影日:4月13日


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