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東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

越冬トンボ日和

2025年04月16日 | トンボ
ダビドサナエの羽化とオタマジャクシの観察を楽しんだところで、そろそろ越冬トンボの活動時間に。それらが好む水辺に訪れた。すると...

オツネントンボの連結産卵

産卵中のペアに他のペアが近寄ると天敵かと思ったのか、オスは開翅して威嚇しメスは一時的に産卵を止める。

オツネントンボの連結産卵

他のペアが過ぎると再び産卵に集中する面白い場面。

ホソミオツネントンボの連結産卵

この日のホソミオツネントンボは目立たないように草深い場所で産卵するペアが多数見られていた。

エノコログサにつけられた産卵痕

産卵場面だけでは無く産卵痕の記録も大事。Sさんがいつ孵化するのか?孵化して水に落ちる時を観たいとの事。非常に気になる場面であり孵化する時期はいったいいつなのか、この先の課題にしたい。

Sさんが撮影していたペアが蜘蛛に襲われたとの事...それは見逃せない大スクープ!それちょっと撮影させて下さい。すると...

スジボソハシリグモに捕まったオス

連結して警護するオスがスジボソハシリグモの餌食になっていた。まだメスはそれに気づいていない様子で産卵を継続している場面。警護とはいえ、他のオスからの横取りは避けられても、天敵からの捕食は避けられないのが事実。自然界ではこうした弱肉強食のドラマが日常茶飯事に起きているのだろう。発見されたSさんは強運の持ち主。感謝したい。

トンボ修行中のSさん

前回、午後から晴れたタイミングでSさんをご案内した時は全くの皆無。最盛期に入っても活動している時としていない時の条件を実際にフィールドで観察して知ることがより大事だと思う。次回にはおそらくホソミイトトンボも加わり、越冬3種揃っての活動が楽しめるに違いない。

撮影日:4月12日